【天才の共通点】村上春樹とカーヴァーとアルトマンとチャンドラー…
2日前の誕生日、
村上春樹の編著
「バースデイ・ストーリーズ」を
買いました。
その中には、
春樹が大好きな
レイモンド・カーヴァーの
「風呂」という短編が
収録されていました。
村上春樹の前説によると、
カーヴァーの作品の中でも
名作の誉れ高い
「ささやかだけれど、役にたつこと」
のショート・バージョンと
いうことらしい。
レイモンド・カーヴァーは
同じ小説を短くしたり、
長くしたりする、
職人みたいにこだわりの強い
作家でした。
そうして、この「ささやかだけれど、
役にたつこと」が好きな人なら、
ロバート・アルトマン監督が
それを映画化した
『ショートカッツ』を
思い出されますね、きっと。
村上春樹→レイモンド・カーヴァー→
「風呂」→「ささやかだけれど、役に
たつこと」→監督ロバート・アルトマン
→映画「ショートカッツ」
、、、という流れが浮かんできます。
村上春樹。
レイモンドカーヴァー。
ロバート・アルトマン。
これは天才たちの宴だな。
久しぶりに、
映画『ショートカッツ』を
観たくなりました。
ただし、この映画は長い。
3時間以上ある、繊細な映画。
アクションや勧善懲悪もない。
スカッとはしない。
そういえば、
ロバート・アルトマンの
映画って名作が多かったですね。
『ロング・グッドバイ』
『ザ・プレイヤー』
『プレタポルテ』
『今宵フィッツジェラルド劇場にて』
などなど。
あれ?
『ロング・グッドバイ』って、
これまた村上春樹が好きな
レイモンドチャンドラーの作品を
原作にした映画だ。
村上春樹と
監督ロバート・アルトマンは
どこかセンスが似ているのか、
ご縁があるというのでしょうか。
村上春樹も、
レイモンドチャンドラーも
「喪失」をよく描いてるからか?
それなら、アルトマン監督が
もしまだ生きていたならば、
村上春樹の作品を
映画にして欲しかったなあ。
相性がいいはずだから、
素晴らしい映画になったにちがいない。
喪失がテーマの村上作品なら、
なにがいいかな?
『ダンスダンスダンス』や
『羊をめぐる冒険』がいい。
先日、気がついて、
うわっ!となった、
ささやかなお話でした。
お役には立てないですが(笑)。