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2023年7月の記事一覧
少しのぎこちなさと最大限の“丁寧”
椿原戦の月島。一年生選抜での、五色とのやり取りが思い出されますね。
いつどんな場面でも、この”丁寧”というのがその人の価値を出す。もちろん時間をかけていられない場面もあるだろうし、”時間をかければいい”というものでもない。
あらゆる制限のなかで、どれだけ目の前のモノゴトに集中してパスを出せるか?そこに誠実に向き合えるか?それこそが、社会人として持つべき”丁寧”なんじゃないでしょうか。
「贈り
”おなじ”湯に浸かる。”おなじ”猫を想う。
小杉湯での『ねこの湯』がおわった。久しぶりのリアルイベントを味わって、疲労と興奮が混ざった読後感がどうにも抜けきらないのが、なんだかイベントの醍醐味の気もするんですよね。
小杉湯という環境を借りることの大きな意味は、定性的な前進にあるように思うんです。
気持ちいいお風呂という絶好の口実が友人を惹き寄せ、ついでに猫を愛でていく。その高まったエンゲージメントが、猫を助ける共犯関係そのものであるとい
銭湯に流れるゆっくりとした有機的な時間と、保護猫とのスローな出会い。
猫と銭湯って、なんだか似ている。
ふと、そう思ったことに、根拠なんてなかった。それでも、口に出すたびにその感覚は輪郭を帯びてきて、気づけば大勢のチームでこの『ねこの湯』をつくってる。なんとなく伝わったのかな。自分でも言葉にできていなかったあの感覚が、となりの誰かを温め、動かしていく。
広くない水風呂に行列ができないのは、そんな”感覚の共有”が浴室を満たしているからかもしれないし、そうじゃないか
逃げ出すくらいなら、自惚れろ
梟谷vs狢坂戦、終盤。
木兎に対してコンプレックを抱いていた桐生が、一皮剥けるシーンですね。考えすぎてしまう性格の桐生から、珍しく強気なセリフが飛び出る場面です。
強い敵を前にして怖気付くくらいなら、自分を信じて戦いぬけ。といったところでしょうか。この言い回しが、ハイキューっぽくてとても好きです。
そしてこのふたりの表情。雑念がなくなり、お互いがお互いのことを認め合い、高めあい、ライバルとして
「未来に発展も変革も無いと信じる理由は無いのである」
二重否定が印象的なこの言葉。この方、実在の人物だそうです。そしてこの方、ホロコーストのサバイバーであるとのことです。
そのことを踏まえると、このセリフの意味がより一層深く感じますね。自分の未来を自分で切り拓く。その逞しさと説得力が、彼の中に希望を灯し続けていたんだと感じます。
このシーンでのポイントは、鷲城監督のすこし嬉しそうな表情ですね。過去の自分を重ねて見ている日向に向けて、「発展も変革も