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「未来に発展も変革も無いと信じる理由は無いのである」


二重否定が印象的なこの言葉。この方、実在の人物だそうです。そしてこの方、ホロコーストのサバイバーであるとのことです。

そのことを踏まえると、このセリフの意味がより一層深く感じますね。自分の未来を自分で切り拓く。その逞しさと説得力が、彼の中に希望を灯し続けていたんだと感じます。

このシーンでのポイントは、鷲城監督のすこし嬉しそうな表情ですね。過去の自分を重ねて見ている日向に向けて、「発展も変革もある」と考えている。そのことを否定したい自分と、可能性を感じてわくわくしている自分がせめぎ合っているんじゃないでしょうか。(前提、チームの負けが決定した瞬間なので、そこまで深く考えていないと思います。しかし、故に表情が雄弁に彼の心情を語っています)

そして一コマ目に烏養監督がいるのもおもしろい。大の大人二人が、日向と烏野を見て、同じことを想起させているわけですから。

この金と政治に溺れた国で生きていると、絶望しそうになることが多々ある。既得権益者の暴力や金が金を生む争いようのない世の理。

それでも未来を生きる僕らが変えられないわけじゃない。時間はかかるかもしれないけど、彼の言葉も信じて、未来に責任を持って、ひっくり返していくしかない。いま絶望して諦めてしまう理由なんて、どこにも無いのだから。

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