※この記事では「バーベンハイマー」については触れず、あくまで作中の気になった点についてのみ書いています。 ①世界バービー現象 日本に先駆け2023年7月21日アメリカにて公開が始まった『バービー』は、たったの3週間で全世界興行収入10億ドルに到達した。 これを受け、本作の監督であるグレタ・ガーウィグは興収10億ドルを突破した初めての女性監督となった。 ②日本バービー分断 そんなバービー旋風が世界で吹き荒れる中、8/11、ついに日本でも『バービー』が公開された。
映画裸足になって(ムーニア・メドゥール監督) たとえ声を失っても、身体を通じて世界へ訴える再生と追悼の物語。 人は住む場所を選ぶとき、どんな条件で場所を決めるのだろう。 駅から近い。通勤が楽。介護があるから実家の近く。 そんな生活に直結した理由で住む場所を選ぶ人が多いのかもしれない。 私は断然「水の近く」に住んでいたい。川は増水が怖いけど、海や湖など、何かしら水の気配があるところがいい。 魚座であるせいか、散歩で行ける範囲に噴水や何かしらの水源があると、私の心
映画大いなる自由(セバスティアン・マイゼ監督) 抑圧されたアイデンティティが出逢う時、"偏見"を越えた絆が生まれる。 物語の核となるドイツの刑法175条が制定されたのは、なんと1871年。 日本では大政奉還が行われた4年後のこと。 こんなにも早く男性同士の性愛を禁じる条例がドイツで制定された背景には、下記のように戦争に備えた国の強固な意志があったようだ。 本作は、同性愛が違法とされた時代のドイツ・西ドイツを、ゲイである主人公ハンスが生きた3つの時代から描き出す。
シンタニジュン (Twitter / Threads)がその週に見た推しカルチャーをご紹介! 映画マルセル 靴をはいた小さな貝(ディーン・フライシャー・キャンプ監督) わずか3分21秒のショートムービーから、ディズニーの監督へ抜擢された話題作 ここまでただひたすらに優しい映画を観たのはいつぶりだろうか。 主人公ディーンがたまたま借りた家には、おしゃべりな貝が住んでいた。 「マルセル」と名乗るその子ども(子貝?)は、ディーンと彼の飼い犬に興味津々だ。 ディーンはディ
あっという間に6月が終わり、今年もすでに下半期である。 映画好きの友人と会うとき、お互いの上半期ベスト10を公開し合うのが習慣になっているのだが、今回、それをnoteで公開することにした。 コロナ禍の影響で劇場公開を遅らせていたのか、今年は甲乙つけがたいほど、クオリティの高い作品が立て続けに公開されている。 みなさんのベスト10やオススメの作品も、TwitterやThreads(@junshintani)でぜひ教えていただきたい。 10:スパイダーマン:アクロス