忍者寺で防御の極意を知り"にし"へ"ひがし"へ金沢へ
8月の暑さ真っ盛り
祖父母の墓参りをしたのち
金沢観光をしました
金沢市内とちょい郊外/県境を
巡った備忘録です
(多分これから3連投)
人呼んで忍者寺 にし茶屋街と谷川吉郎・吉生建築館
正式名称は妙立寺
(みょうりゅうじ)
人呼んで 忍者寺
JR金沢駅からバスで20分程、広小路という停留所で降りたら目と鼻の先
こちらは人気の観光場所のため来訪する際は事前予約が必要です。
専用ガイドが堂内を30〜40分かけて案内してくれます(1人/1,200円)
決められた時間に1グループ10人くらいで堂内を巡ります。寺の外観は二階建てに見えますが内部は敵を欺くため4階建て7層構造、迷路のように曲がりくねっているためガイドがいないと元の場所へ戻ることが困難です
(堂内は撮影不可)
落とし穴階段
隠し階段
仕掛け賽銭箱
金沢城への逃げ道とされる
伝説の井戸
これらの仕掛け場所には忍者のように下男が待機していた
全ては殿様を守るため
寺でありながら、金沢城の出城の
役割も果たす忍者寺
"忍者"とは一切関係がない妙立寺は
加賀藩を守る秘匿のエリア。前田家征伐が囁かれる中、お家取り潰しにならぬよう殿様は鼻毛を伸ばしてだらしない生活を送る表向きの防御をします。一方、裏では万全の攻撃体勢を張り巡らす体制を敷いていました。
その一端を垣間見る
江戸時代の緊張感を
擬似体験できます
忍者寺ツアーを終えたら
徒歩数分で"にし''茶屋街'へ
→→→
にし茶屋街は、約100mのこじんまりした距離に風情あるカフェや菓子屋が軒を連ねています。その中で今回は甘納豆かわむらへ出向きました。一階は店舗、可愛らしい豆のお菓子や季節のゼリーなどお土産に喜ばれそうな品々が美しく陳列されています。2階は季節のパフェ、夏季はかき氷も提供しているお洒落なカフェ。
上記の写真は、甘納豆かわむらに併設しているノマノマで購入した人気の最中。賞味期限6分の最中は皮がサクサクでおすすめです。
にし茶屋街から再びバス通りへ戻り
広小路から寺町方面へ5分程歩くと
モダンな建築が目に入ります。
開館5周年という比較的新しい施設は
金沢市名誉市民第一号の建築家/谷川吉郎と長男/吉生が手がけた建築を紹介しています。谷川吉郎は愛知県犬山市にある博物館/明治村の開園、立ち上げを担った一人。主な作品は東宮御所や迎賓館和風別館、帝国劇場などが知られています。
谷口吉郎および識者数名による
伝統と創造のまちづくり
そのプロジェクトの名は
「金沢診断」
1967年5月、金沢を"診断"する委員会が発足します。非戦災都市/金沢は江戸情緒ある街並みが残る幸運に恵まれました。一方で、城下町の道路事情と明治維新以降の無計画な都市建設が調和せず、近代化へ遅れをとります。風情ある暮らしは不便と隣り合わせ、そこへ新しい時代への舵取りが必要となります。
元金沢市長/山出保が金沢の街づくりを立ち上げたときのエピソードを語ったインタビュー映像がありました。その中で、谷川吉郎は街づくりの極意をこう伝えています。
よい建築が映えるのは優れた景観と環境が整わなければ調和しない
その後、金沢診断は優れた識者達の議論により「保存と開発の調和」を掲げた条例を誕生させます。金沢市が主となり保存地区の選定や"都市美"を創る金沢都市美文化賞というプラットフォームが出発進行!街の景観と調和した建築を継続的に生み出す動機付けが定着したのです。
建築館の常設エリアには
谷川吉郎による設計"迎賓館赤坂離宮和風別館"游心亭"の一部が原寸大で再現されています。
にし茶屋街、寺町界隈での観光を
終えたら橋場町にある"ひがし"茶屋街へ向かいます
→→→
ひがし茶屋街で見学
金沢にある三茶屋街
ひがし茶屋街
主計街(かずえまち)茶屋街
にし茶屋街
この中で一番有名なひがし茶屋街。今回は懐華楼(かいかろう)でお茶をして内部見学をしました。
(内部見学400円)
突然ですが、かき氷が大好きです
夏になるとかき氷愛が止まらなくなります。ここのかき氷は金沢滞在中で一番満足度が高いものでした。
そのワケは
美味しい 頭がキーンとしない
...に加えて
氷がこぼれないから
削った氷の内部が空洞になっているため、上から食べていくと溶けだした氷が空洞へ染み込み周りに飛び散らないから、ゆっくり味わえます
こぼれないかき氷 最高!
半日あれば
"にし"と''ひがし"を制覇できます
金沢をコンパクトに巡るぞ〜
そう思いながら道間違える
Junko Summer