春の香りを楽しもう
光の春と言われるように早春はまだ寒いうちから日長が長くなり、晴れの日も多いので明るい感じになります。
この時期に咲く花は比較的地味な花が多いのですが、古来から早春に咲く花の香りを楽しんできました。早春に控えめに咲きながらも、良い香りで主張できる花を取り上げてみました。
ウメ
早春に香る花の代表格と言えばウメでしょう。
野梅(やばい)系の野梅性(やばいしょう)や遅咲きの難波性の品種が特に香りが良いですよね。具体的には冬至、道知辺(みちしるべ)、初雁、御所紅、蓬莱、難波紅などが有名ですね。
庭植えにすれば窓をあけるとお庭から良いウメの香りがしてきます。梅の盆栽や鉢植えだと、もっと強くお部屋を早春の香りに演出できますよね。
ただ、ずっと室内だと盆栽や鉢植えは弱りますので、窓際などでしっかり日に当てるか、3,4日室内で観賞したら屋外の日当たりに戻してあげてください。
また、長時間、暖房の効いた室内に置くのはよくありません。
ロウバイ
早春に香りの良い花を咲かせる花木の代表格がロウバイですね。
梅や水仙、椿と並んで雪中の四花と称されています。
ガーデニングセンターなどで出回っているのはソシンロウバイという花びら全体が黄色の種類ですね。耐寒性、耐暑性に強く日当たりと水はけさえ良ければ初心者にも庭植えで簡単に育てられます。
なお花を落とさないためには、北風の当たらない場所に植えるか、冬季に風よけをするといいでしょう。
ジンチョウゲ
早春に香る花として、まっさきにジンチョウゲを思い浮かべた方も多いかもしれませんね。ただし、梅やロウバイよりはやや気難しい面があります。
ジンチョウゲは根が切れると枯れるので、根を切らずに植え付けてください。また、植え替えが難しいので鉢植えにはできません。
西日が当たらない半日陰のような場所が好みです。また、真夏に乾燥させないように、乾いてきたら水やりが必要です。
東北地方北部以北では越冬できないです。