自分にとって責務の仕事。恵みの仕事。
やっぱり、天下を取っている人の言葉は厚く、仕事の仕方や向かい方に芯があると思えます。
今日は「村上春樹 翻訳 ほとんど 全仕事」の後編の対談部分を読んでいたのですが。村上さんがこんなことを仰っていました。
小説に関しては、僕は一種の責務だと思っているんです。人生を通して、自分がきちっとやらなくてはいけないことだと。でも翻訳作業に関しては、これは人生の bounty (恵み、贈り物)なんだというふうに感じているから、だいたいにこにこしながらやっています。P104
もちろん、村上さんは翻訳を副業とか片手間にやっておられるわけではなく、常に最良の翻訳をなさっているわけで、作家であれだけの翻訳冊数をこなしているのは稀有なことです。
私にとって、人生を通してきっちりとやらなければならない責務の仕事、そして、bountyな仕事とは? 本を読みながら深く考えることでした。
責務は潜在意識行動学を通しての、豊かな人生の送り方を多くの人たちに伝え続けること。そのためにセミナーや講演、生き方の自己啓発プログラムを書き続けています。bountyな仕事はエッセイや寄稿文を書くことですね。
あなたにとっての責務な仕事とbountyな仕事とはどのような仕事ですか? たまには時間を取って考え、自分で自覚することが大事です。
「村上春樹 翻訳 ほとんど 全仕事」
この本、激オススメです。村上さんのこれまでの翻訳本70冊(現在はもっと増えています)を読みたくなりますよ。後編での対談は、洋書の楽しさ、翻訳として出版されるまでの流れなど、実に興味深く知ることができますが、自分の仕事の在り方に当てはめながら読むと、新たな気づきも多くあるはずです。対談が面白いので、さらに深掘り読書をなさりたい方には「本当の翻訳の話をしよう」もおススメです。
山下純子
🚩山下純子個人コンサルティング
https://miraclemake.com/event/consulting/