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詩の本棚

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いただいたり買ったり。大好きな詩集を気まぐれにご紹介。 元気なときも凹みかげんなときも、言葉をおともに。
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#詩集

金色のライオン  渡辺一枝

『金色のライオン』 前がきりんだったから……というわけでもないんだけど。

ヒキガエルのように野太く?グワッ と啼いてたそうです、雨蛙も。ある晩、赤ん坊を寝かしつける若い母親に坊やが寝付けないと、役に立たないと責められ三日三晩泣いたそうです(ちなみにおとついの自身は彼が跳ねたからだそうです)。さすがに三日三晩も泣くともう声も出なくなりそう、とグワッとしゃくり上げるとコロロロロ、という声にかわってい

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詩集 キリンの洗濯 高橋杞一

どうしてこの本を買ったかなあ……。たぶん、表紙のキリンの姿に惹かれたから。本屋さんでのジャケ買い。改めて披いてみると今では珍しい活版印刷。表紙も随分焼けちゃったし汚れたなあ……。

「破裂」

夜に

どこか遠くの扉がひらく

これだけの詩。扉が開くことが破裂とはねー、ととても不思議な感覚。ビッグバンかなあなんて思ったり。

「ホッチキスがやってきて」



ホッチキスがやってきて

ぼくを

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カヌーの速度で 小野十三郎

教科書で習った詩人のひとり。つまらない評論文なんかより小説や韻文が好きだったからすぐに小野十三郎も大好きになった。工業地帯の風景を題材とした詩だったような。この一冊はたぶん書店での衝動買い。「ゆっくり/水を切るカヌーの速度で/言葉さがしをしている。」という帯の言葉に惹かれた。

「終着駅」

造船所につとめていらっしゃる――国鉄和田岬線の終着駅の話。線路の土堤にはタンポポやヨモギ……。海の方まで広

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詩集 あまのがわ 山本純子



バス停で会う男の子(小学二年生)。「おはよう」とかなんとかいいたくなるんだけど言わない(笑)シャイなのねーとアタシまでにやりとする。ところが、少年、急に大人の階段をのぼっちゃう。「どっち乗る?」なんて急展開!ほんの何日かの間にもこどもっておとなになるのね。(『バス停』)

温泉のカランの前に並んだ「おんなのせなか」。それに見とれているのがかっこいい。せなかって男のものだと思いがちだけど、おんな

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『四角いまま』武内健二郎

『四角いまま』武内健二郎

舌。体位。のっけから誘うような言葉に操られる。

遠い身体の記憶が/私の今を開く

帯の言葉に誘われ四角いはずの世界が小さな扉をきしませてまるく開くような。なんと傷つきやすい身体。声が届かないだけで傷つく身体。

金魚のような白い手。ミヒツノコイ。チンムク!イルカ!

空ハ、雲ハ、・・・・ポケットのなかのレゴ。

ああ、でも凹凸の背骨にいちばん親しみがあるのは、わたしのなかにおなじものがあるから?

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詩の本棚



ーーまるらおこ詩集『つかのまの童話』ーー

ふと目にとまって開く。

「死んだら浄土で/またあおうね」

宇治の平等院を見学しながら母親に言われて思わず「嫌」と答える私。振り返ると母親が泣いていて・・・・

詩の世界で続きが気になることってそんなにないけれど、続きがとても気になって頁を繰る。母親と私のやりとりの決着を見てほっとする。そして気が付くと泣きたい自分になっていた。

そうだ。この詩集

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