心配は尽きない
久しぶりに胸の奥が痛くなった。
夜、身体は横になってはいるけれど、一睡も出来なかった。
弱ったな。もう息子は成人しているのだからと口では突き放しているつもりでも、やはり自分の子供のことは何かと心配が尽きない。
くれぐれも言っておくが、闇バイトに引っ掛かったとかそう言うことではない。
一応、独立して社会人として最低限頑張っているようだが、それでも大丈夫かと声をかけたくなる。
過干渉にはなりたくない。
こういう感情はいつになったら解放されるのだろう。
子供の方はとうに親離れしているのだ。
子離れはこちら側の問題。
もし、子供の方から助けを求められればこちらも手を差し伸べよう。
それまではじっと見守るしかないのだ。
自分のことだけ考えていられるならどんなに楽か。
自分はあの世へ行っても空の上から息子たちを見守っているかもしれない。