これまでの仕事の話⑥ドラッグストア
私が働いていたドラッグストアは、マニュアルがとても細かいところだった。
今回は、ドラッグストアで働いていたことを振り返ってみようと思う。
(※写真のドラッグストアは関係ない)
ドラッグストアの仕事内容
ドラッグストアの仕事内容は、レジ・接客・荷出し・商品整理・店内清掃など。
ドラッグストアは、とにかく肉体労働だった。
これまで働いたなかで、しんどい仕事ベスト3に入る。
とても広いドラッグストアだったので荷物の量が尋常ではなく、オリコン(折りたためるコンテナ)200個くらいが常だった。
中身は部門ごとにわかれており、薬など軽いものならいいのだが、シャンプーや洗剤類はとにかく重い。
1箱にぎゅうぎゅうに詰めこまれている。
出す人のことを少しは考えて欲しい…。
私は1箱持ち上げるだけでやっとだった。
そんな仕事を毎日続けていると腰に負担がきてしまい、痛みで動くのが辛くなる。
飲み薬を飲んだりコルセットをつけて、だましだまし働いていた。
マニュアルが細かい店
私が働いていたドラッグストアは、とてもマニュアルが細かい店だった。
少し挙げてみよう。
まず、なぜキャラクターものがダメなのかがよくわからない。
お客さんが不快になるとでもいうのか?
キャラクターの服はどうかと思うが、服装も「白のポロシャツに黒のズボン」という決まりがあった。
靴は黒やグレーを持ってなく、とりあえずベージュを履いていったら「それは微妙なとこやわ」と言われた。
髪を目立たない色にというのはわかるが、○番までという指定があるのは初めてで驚いた。
やたら厳しかった学生時代を思い出す…。
商品整理を両手でというのは、片手だと「やる気がなさそうに見えるから」らしい。
ほかにも、女性はすっぴん禁止(化粧はナチュラルメイクで)、ヘアゴムは黒か茶などとにかく細かかった。
あまりの細かさにうんざりして、辞めるときに「マニュアルが細かすぎてついていけない」と言ってしまったほどである。
細かい社員と目を合わせない店長
細かさはマニュアルだけではなかった。
女性の社員がいたのだが、彼女も細かい人だった。
トイレの回数までチェックされて、それをわざわざ言ってくる。
初めはいい人だと思ったものの、すぐに本性がわかりうんざりした。
店長は私と歳が近そうな男性だったが、話すときに全く目を見ない人だった。
いつも胸あたりを見ている。
胸は見ていないと思うのだが、目を見ないだけで信頼度がグッと下がった。
職場には老若男女いろいろな人がいたが、誰とも馴染めずにいた。
だだっ広い店内
店はとにかく広かった。
店の裏にまた広い倉庫があり、その奥にこじんまりとした休憩室がある。
レジは店の入り口にあり、奥で作業していてレジまで走ったときは息切れするほどだった。
店が広いので、売り場を覚えるのも大変だ。
お客さんもこれだけ広いと、すぐに売り場を聞いてくる。
時間があれば店を歩き、売り場を覚えていった。
思い残すことは何もない
ここでは、数ヶ月ほどですぐ辞めることになる。
腰への負担が大きく、その状態のなか通勤も自転車で30分くらいかかっていたので辛かった。
休憩をとっていると、社員と眉毛のないガラの悪いおばさんが、私に聞こえるように悪口を言ってくる。
ガラの悪いおばさんはシフトに厳しく、2日の連休をとるだけでグチグチ言ってくる人だった。
性格の悪い社員と仲がいいのも納得だ。
早々に辞めることを決めてよかったと思った。
ここに思い残すことは何もない。
人生は長いようで短い。
自分のマイナスとなるようなことに、時間をかけている暇はないのだ。