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【本エッセンス】行動デザインの教科書

2022/1/29

「 ヒトは、なかなか行動に移らない 」という人間特性からのマーケティング新戦略が行動デザインである。

現代の経済はモノの消費が中心となって回っている。

ヒトとモノの中間にある人間の行動を考える。

ヒトは「 持つ・しまう・使う・捨てる 」という行動を通して、モノとつながっている。

競合・ターゲット・シェアといった市場概念をモノとしてではなく、行動として考える。
ビジネスを成功させるためには、誰もやっていないことをやるしかない。

行動で考えると、市場とは、同じ時間帯、同じ目的・気分の中で、選ばれる選択肢の集合体である。

市場とは、消費者の行動の総体である。

行動を阻害しているヒトの感覚 ( 無意識下のリスクやコストに対する感覚 ) を理解し、コントロールする。

意識は行動に先行する。
= 行動は意識に従属する。

一方で、行動が意識に先行することもある。

意識と行動には因果関係がある。

好きでは行動は伴わない。
行動を伴うのは欲しいだ。

体をコントロールすることで、心に影響を与えられる。
行動は人の意識に大きな影響を与える。
正しいことを言うことだけでは、ヒトは動かない。

自分ごと化することでヒトは動く。

一度行動してしまえば、その行為は、結果として自分ごと化される。

価格が影響するのは、最終的な選択をするときだけで、価格で行動を誘発されることはない。金銭的コストだけでは、ヒトは行動しなくなってきている。

インターネット検索である情報コストを代表例とした頭脳コスト、その他にも時間的コスト、心配や不安といった精神的コストも行動の重要なコストである。

社会的証明・権威・希少性を元に無意識で判断してしまう脳の性質がある。

行動発生のメカニズムは感情と直結している。
・怒り・喜び・恐怖・悲しみといった本能の感情
・「 損したくない 」といった強い感情
・自尊心・羞恥心・罪悪感といった社会的感情

行動スイッチが入り行動を起こすとき
・意識下で感情があるレベルに達したとき
・無意識下である環境下に置かれたとき

脳が認識しやすいフレームにすることで、行動が容易になる。
意識で行動を喚起させるのは難しいので、意識に頼ることはない。
環境を用意する。

環境によって行動を誘発する。

行動は目に見えるが意識は見えない。

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湯浅淳一
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