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【本要約】0円で生きる
2021/6/18
はじめに
資本主義は反撃を受けている。
地球上にあるモノは、すべて共有物だった。
人々はそれを分け合い、あげたり、お返したりして暮らしてきた。
→ 互酬
※贈与経済において、お互いにやりとりすることを互酬という。
近代は、資本主義によって、モノの自由化が推し進められた。
→ 市場交換
今、世界は新たな共有の時代を迎えている。
→ 再分配
【経済の基本の3要素】
互酬
市場交換
再分配
この3要素が、混ざり合って、社会は存続してきた。
互酬は、人間関係が軸となっている。
市場交換の比重が大きくなり過ぎているのが、資本主義社会である。
再分配は、ベーシックインカムであるが、検討段階であり、運用に至ってはない。
資本主義
現代は、資本主義という、お金儲け至上主義で、お金が全ての社会である。
・新しいモノを次々と作り出し、「モノを持つことが豊かさだ」と宣伝することで、お金を稼いできた。
・モノが広く行き渡ると、「新しいモノに買い替えさせる」ことで、その利益を維持した。
資本主義では、1番お金を稼ぐのが上手く、お金を持っている者が、1番大きな力を持つ。それは、人ではなく、企業だ、大企業だ。そして、人は、大企業に雇ってもらおうと必死だ。それは、大企業に勤めると、安定してお金が得られるからだ。
【資本主義社会】
・衣食住をはじめとする生活に関すること全てを、お金で、他人にやってもらっている。
・生きていくために、お金を稼ぎ、お金を使う。
労働と消費が、生の営みの中心だ。
贈与経済
資本主義に対置するモノとして、贈与経済がある。
人類が現在のように、貨幣を使ってモノの交換をする前は、他人にモノをあげたり、貰ったりする贈与が行われていた。贈与の繰り返しで、人々はつながりを深めながら、生活に必要なモノを賄っていた。
しかし、贈与経済の互酬である人間関係が増えることは一概に良いとは言えない。人間関係が不得意な人もいる。
学校や会社など、人間関係の過密さが、辛いこともある。自分が選んだわけではない人間と、閉鎖的な環境に閉じ込められる社会である。一方で、学校や会社を辞めて、そこから離脱すると、人間関係や居場所が全くなくなってしまう。今度はそのせいで、辛くなってしまう。
私有の誕生
現在では、個人が様々なモノを私有している。
いつから、共有ではなく、私有するようになったのだろうか?
歴史を振り返ってみよう。
1.狩猟採集が行われていた部族社会では、土地や道具は、部族の共有物であった。
それは、持てるモノが限られていて、個人という概念が今のように発達していなかったからだ。
2.農耕がはじまると、土地が私有されるようになった。
自らが耕した土地と苦労して育てた作物が共有されるのであれば、誰も働かなくなる。
土地と財産を私有させることで、自由競争を生み出させた。
3.産業革命が起こり、個人の自由が認められる近代社会になると、私有財産制度は、社会の基本的な原則となる。
個人が自由売買するためには、財産を私有する権利が認められている必要がある。
お金と経済
現物経済
お金を使わないやり取り
貨幣経済
お金を使うやり取り
「物々交換の不便さの解消のために、お金が生まれた」というのが通説である。しかし、物々交換社会があったということは、証明されていない。物々交換がないなら、「貸し借りがあったのではないか?」貸し借りは、時間差の物々交換であり、贈与ということができる。
・無料のやりとりは、お金の代わりに他人の力を借りること
→ 現物経済・贈与経済
・お金を使うやりとりは、人間関係を省略すること
→ 貨幣経済・資本主義
お金は、モノとモノの交換を便利にするための道具だったが、資本主義社会では、交換されるモノよりも、お金が主役となった。
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