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【本要約】ずるい考え方

2021/6/3

ラテラルシンキングとは?

ずるいは2通りある。

人を出し抜いて非難される
思いがけない発想で、周囲を悔しがらせる

「ちゃんとやってよ」のずるいではなくて、「してやられた」のずるいである。

問題を解決する時に、
時間をかけて地道に解決していく方法か
発想の転換で楽に解決していく方法か
ラテラルシンキング
常識にとらわれず、自由な発想を可能にする
最短ルートで問題を解決する
お金や時間をかけずに目的を達成する

ロジカルシンキングとラテラルシンキングの対比

ロジカルシンキング:論理的な思考
・物事を順序立てて積み上げて、正解を導く。
・学校教育は、ロジカルシンキングである。
ラテラルシンキング:制約のない自由な思考
・解決策を導く過程は関係ない、順序も関係ない、唯一の正解もない。
・お金や時間に捉われず、どんな前提条件にも支配されない。
・問題の解決につながるモノは全て正解で、正解が多ければ多い方が望ましい。

ラテラルシンキングにおけるルール

ルールは思考を奪う

世の中には、考える機会を奪う仕組みがある。

ルールが代表的である。
ルールがあれば、行動する前に自分で考え、判断する必要はない。ただそれに従えばいい。
だから、マニュアルや取扱説明書のある仕事は楽である。

常識もまた、考える機会を奪う仕組みの一つだ。
ルールは存在するが、本来、常識は存在しない。

ルールや常識の中で考える方が楽である。考えることは大変なことなので、人は考えることを避けて楽しようとする。

ルールの中での思考

時間がない
人が足りない
予算がない

その制約(ルール)の中で、どう思考するかである。
ピンチはチャンス。
短所は長所である。
欠点をあえて前面に押し出して成功させる。欠点は隠すべきという常識を疑ってみる。
日常生活のネガティブな言葉を全てポジティブな言葉に言い換える。

ラテラルシンキングの必要な要素

ラテラルシンキングの練習
理想と現実の間を、埋めることで解決策を発見する
ラテラルシンキングに必要な力
・疑う力
・抽象化する力
・セレンディピティ

疑う力

固定観念に捉われないために疑う。

疑うために必要なのワード
なぜ?:必要なのか?不可能なのか?
本当?:前提が正しいわけじゃない
今はね?:あらゆる物事は、時間とともに変化する

人は物事を、無批判に受け入れてしまうことがあるので、注意が必要だ。

抽象化する力

物事の本質や機能に注目する。

対象の特定 → 抽象化 → 具体化

モノの使い道を考えて抽象化することを習慣化することで、抽象化する力が見に付く。

セレンディピティ

セレンディピティ
・何かを探している時に、それとは別の価値あるモノを偶然見つける力
・偶然を偶然として、無視しない力
・偶然を何かに関連づける力

セレンディピティの能力は、「常に驚き感動すること」で磨かれていく。無理矢理、驚いてもいい。無理矢理でも感動していると、脳が騙されて、自然と感動するようになる。

ラテラルシンキングの実践
他者の力を借りる
作業を組み合わせる
楽する権利を手に入れる
異質なモノを組み合わせる
一見、無駄である
いろいろ試す

他人に自分の作業をさせるときには、相手に「面倒なことだ」と思わせてはいけない。相手に「自分の利益だ」と悟らせてはいけない。

作業を組み合わせる。
一つのことで二つのことができないか考える。
二つのことを一つにできないかを考える。

楽する権利は、思考に着眼点が必要である。
目的を達成するために、「いかに楽をするか?」という発想である。

異質なモノを組み合わせる。
新しい価値は、組み合わせから生まれる。

無駄は必要不可欠である。
効率重視のロジカルシンキングでは、無駄は排除される。
セレンディピティは、偶然起きたことや目にしたものを、別の何かと結びつけて、新たな価値を見出す能力である。この能力は、直ちに必要ない = 無駄のストックがあってはじめて発揮される。

常に好奇心を失わないで、いろいろ試してみる。
モノの価値は、見る人によって決まる。

成功法則

目先の利益だけを追求しない。

先の先を読む … 将来の展開を予測して、予め手を打っておき、最終的に成功を収める(利益を得る)

目的を達成するためには、時間とお金がかかる。時には、利益までに損失が出ることもある。しかし、最終的に大きな利益が手に入ればいいという思想である。ゴールから逆発想する。

先の先を読むためには、アクションを起こした時に、その結果だけでなく、結果がもたらす「効果」にまで思いを馳せることだ。

これなら「成功する」という未来のイメージが見えたなら、ブレることなく愚直に突き進んでみる。それは、他の人には見えない景色が見えていることだ。周囲には理解されないかもしれないが、やがて、「その読みが正しかった」と証明される瞬間が来る。



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