見出し画像

【本要約】運命を拓く

2021/9/29

人とは何か?

人は自分の体験と、知識の範囲でモノを言う。

自分の範囲を超えたことに遭遇すると人は、「嘘 ( 否定 )」「本当 ( 疑惑 )」「信じられない ( 不信 )」と、拒絶的態度に出る。

言うは易し、されど、「どうやって?」がなければ人は救えない。

悟りとは、自分の心が真理を感じたときの心の状態である。

人間は、本来、真理の中で生きているが、それを自覚することができないのは、心に雑念妄念があるからだ。心が積極的であれば、真理を自覚できる。

私たちは、人間の生命に、生まれながらに与えられた、活きる力について知る必要がある。

私たちが受けた教育は、科学分野に対しての教養であり、論理的思索である。
だから、哲学的思索には慣れていない。

だから、本能的に知ってるべき生命の力について、わからない。

哲学は、現象を遡り、その原因を追求する学問である。哲学とは、自然界に存在する、今、在るような物質的な形に、その状態に現した力の法則と、原因を探ろうとするモノである。

哲学の立場からは、宇宙は、「形ある宇宙以前に、既に、形のない宇宙があった」という前提を起点として、探究していく。

形のない宇宙とは何か?

それは「気」である。

気 … 正気・霊気・水蒸気・火気・電気・磁気・空気・勇気・元気・病気

「気」というエネルギーを生み出す元が、宇宙を創り出した。

「五感で感知しないモノは、存在しない」という意識を捨てることだ。
電気も空気も目には見えないけど、その存在を否定する人はいない。
昔は天動説であったが、今は地動説である。「なぜ私たちは、地動説を信じているのか?」地球が回っているのを見たわけではないのに、地動説を信じている。学校の先生に教わったからだ。

同じように、「気」が宇宙を創り出したことを信じる。宇宙が生み出したものが、森羅万象である。

現存するすべての物質が、宇宙から生まれた。
森羅万象は、宇宙エネルギーの一部である。
私たち人間も然りで、宇宙エネルギーの一部である。

心とは何か?

「気が動く」現象を『アイデア』という。人間でいうと心である。『アイデア』は、モノゴトを理解する概念であり、理解する心であると、捉えがちである。しかし、本来は、「気が動く」という事実に対する名詞である。

気が、動いて、はたらくために、与えられているのが心である。そして、心の活動とは、思考である。思考には、意識的思考と無意識的思考の2種類がある。

私たちは、日々、思考することで、心を活動させている。
心の運用を良くすることで、人生も良くなる。
「人間の心で行う思考は、人生の一切を創る」という真理を悟り得た。

だから、どんなときも、消極的に、モノゴトを思考してはいけない。心の中の思考が積極的であれば、健康も良くなり、運命も開かれる。

人間の健康も運命も心ひとつの置きどころである。
心が積極か消極かというだけで、人生の幸福が決まる。

心というのは人間の生命の本質であり、目に見えない気のはたらきに対する名称である。

①気のはたらきがない限り心という現象は生じてこない。
②心は気のはたらきを行う存在である。
③心の思考によって、気の活動が表現され、個人の命の原動力となっている。
④思考が人生を創る。

健康や運命に関係なく、「いつも元気でいられるの」が人間である。心を積極的にしていると自然と元気が出てくる。そうすると、元気、元の気が、原動力となり、健康的にも、運命的にも、すべてのことが、解決されてくる。

科学教育を受けた人は、証明する事実やデータがないと、いかに理論的に説明されても、無邪気に、信じることはできない。

①宇宙を物質的に考えるのではなく、宇宙の根源に遡って考えれば、非物質的なものである。
②見ることも感じることできない「空 ( くう )」から、宇宙は生まれてきている。
③「気」というエネルギーを生み出す元が、宇宙を創り出した。
④宇宙は、創造する活動体であるから、更新し、進化し、向上し続けている。

真理がそうである以上、正しく信念する。

宇宙の持つ創造の力は、自分の心に刻まれる観念に従って、積極的にも、消極的にも活動する。観念のパワーが強いほど、活動力は増す。

人間がモノを考えるとき、その心の背後には、宇宙と宇宙の創造する力が、十分な用意をして控えている。人間の背後には、人間が何を欲するにも、何を思うにも、その一切を「現実の形として現そう」と待ち構えている宇宙が控えている。

これを応用すると同時に、人々の反省と自覚を促す。

不孤
自分は、ひとりでいるのではない。全知全能の力を持つ宇宙と共にある。

「宇宙によって自分は造られ、自分は宇宙と共にある」と信念できれば、何も大した努力をしなくても、恵まれた幸福な人生を送ることができる。

人間の心の在り方が、人生を支配する法則の根本である。

意識とは何か?

心の活動が思考であり、思考には、意識的思考と無意識的思考がある。意識的思考をコントロールしているのが実在意識であり、無意識的思考をコントロールしているのが潜在意識である。実在意識と潜在意識を統合して意識と呼ぶ。

実在意識は、物質と感覚の世界に、人間を不自由なく生活させるために働いていて、日々、発達していく。
実在意識が直接行った動作は、繰り返していくことで、潜在意識の支配下で動作するようになる。
その動作は、無意識で行えるようになり、実在意識下の努力が不要になる。

何か慣れないことをするとき、最初のうちは、実在意識下で、熱心に行う必要があるが、だんだん慣れてくると、今度は大した実在意識を使わなくとも、容易に行えるようになる。

潜在意識は、意識下の動作だけでなく、無意識下の動作も行っている。心臓・胃腸を含む全ての内臓をコントロールしている。

潜在意識は創造を司る心である。

私たちの肉体は潜在意識の支配下で間断なく新しい細胞を生み出し、創り出している。私たちの肉体の全器官と全組織は、4年で、すべて新しく入れ替わっている。潜在意識の中にある再生力が、実在意識に邪魔され、充分に機能しない結果、病気に蝕まれ、健康になれない。

どんなことも、集中して取り組んでいると、その実在意識の態度を、潜在意識が受け入れる。必要なときに実在意識によい合図を与え、正しい自覚や悟りを促してくれる。

潜在意識は、宇宙と結び付いており、宇宙と同じような創造力を有している。
潜在意識の作用が、実在意識の態度に同化して活動し、人生を良くも悪くもする。

言葉とは何か?

何気なく出てくる言葉というのはあるモノではない。どんな人の言葉でも、その言葉になる前には、観念が言葉を創る。実際、人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在意識の態度を決定し、強烈に感化力 = 暗示力を持つモノはない。

人生は、言葉で哲学化され、科学化されている。
言葉は人生を左右する力を持つ。

常に言葉に慎重な注意を払い、どんなときも、積極的な言葉以外の言葉を使わぬように心がける。積極的な言葉を使うことを習慣化する。

人間は絶えず何事かを心で考えている。その思考はどこから生まれるのか?

①自分の根本である「気」
②気が自分の心の中に入って「観念」
③観念を心が考えて「思考」
④思考が物理的世界に現れて「言動」

思考が、人の言動 = 言葉や行動を作る。言葉は、思考を集結し表現するモノである。

「感謝」と「喜び」で人生を思考する習慣を付け、「感謝」と「喜び」に溢れた積極的な言葉を常に使うように心がける。

信念とは何か?

何を志すときでも、自己向上を目的とする。その目的は、自分の幸福だけじゃなく、自他の幸福のためだ。利己的でも利他的でもなく、両方のためだ。

科学は万能の学問ではない。「何事も、科学的で論理的でなければ承諾しない」という考え方で生きていると、知らない間に、わからない事柄の多い人生の中にいる自分に気付く。不安と恐怖の人生になってしまう。
凡人というものは、何事も信念なく取り組むために、自然に不可解な苦しみに悩んで、不安な生涯を送ることになる。
ゲーテ

古今東西、成功者は、信念があった人である。
人生にとって1番大事なことは、信念である。

「晴れてよし、曇りてよし、富士の山」

本当の幸福とは、自分の心が感じている、平安の状態である。現在の生活・境遇・環境・職業・何もかもの一切合切を、心の底から本当に満足し、感謝して生きていることが、本当の幸福である。

お前が、がっかりしたときに、「ああ、俺は、とても幸福だなぁ」と、嘘でもいいから、そう言うがいい。
イギリスのことわざ

歓喜の世界に悲哀はなく、感謝の世界に不満はない、同時に反対の2つのモノは出ない。
座ると同時には立てない、座るか、立つかだ。

よい心とは、真・善・美である。

真 … 偽りのない、まこと
善 … 偏りない愛を持って、モノに接する行為と言葉
美 … 調和

真理を正しく信念して努力する。

健康とは何か?

病気を「ありがたい」と受け入れる心である。病気は、自分が死なないために、神様が早めに悪いところを教えてくれているのだ、ありがたい。「自分の生活を改めなければならない」と考える。すると、病気が、気にならなくなる。これが、積極的思考である。

恐怖観念を戒める。病気や、将来の不幸や不安を怖れることをやめる。

宇宙は、人間の心で思ったり、考えたりする事柄の中で、特に観念が集中し、深刻な状態のときに、その観念が、その事柄に注がれると、それを「現実の姿に表現しよう」とする自然作用がある。

・寿命以外は自殺である。
・青酸カリで死ぬばかりが自殺ではない。
・病気になったときに、心配を重ねて、活きる力を自分で衰えさせて死んだのも自殺なのだ。

自分というものが「こうやって、今、生きていること」を常に感謝することが、1番大切だ。「私は、今まさに、喜びと感謝に満たされている」と毎日考えるのだ。

そうすると、現在が、病であることも、不運であることも、感謝して考えなければいけないことになる。

健康も運命も、本当にどんな場合であっても、楽しんで生きられるようになることが、理想の生き方である。

https://junjourney.com/realization-of-success/


#湯浅探偵団
#日記
#エッセイ
#コラム
#ブログ
#人生
#生き方
#ライフスタイル
#毎日更新
#毎日note
#日常
#運命を拓く
#中村天風
#読書感想文
#推薦図書

いいなと思ったら応援しよう!

湯浅淳一
あなたの琴線に触れる文字を綴りたい。

この記事が参加している募集