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私はどうして販売外交に成功したか〜業務に関わらず仕事の本質は同じかもしれない

不幸にも試合中に腕を折り、選手生命を絶たれた大リーガーが、やがてトップセールスマンになるまでの半生を記録したもので、何と1964年の初版以来、28版を重ねるに至っているという、奇跡の1冊である。

これだけでも、興味がそそられますよね 笑
自分は技術系の会社員、販売外交(営業)はあまり関係ないかも・・と思って手に取った本書ですが、非常に有益な一冊でした。
むしろ、仕事という枠にとらわれず物事をうまく進めるには共通のルール(原則)のようなものがあり、本書ではそれらの”原則”の解説の方に重きが置かれており、表面のテクニックで終わっていないところが肝。

①自分自身を整理する日(振り返りと計画を立てる日)を設定し、計画を死守する
ベドガー氏は”自分自身を整理する日”という表現をしていますが、要するに、自分の頭の中を整理し、今週やったことを振り返り、来週やる計画を立案する日、ということだそう。
言われると当たり前のこと。現代でもPDCAというフレーズは耳にタコができるくらい効いていて、そのPにあたります。
でも、実際の業務に落としこんめている人はどれだけいるでしょうか?
自分も反省するべき点が多々・・・自分は月曜の午前中にその週の予定と業務時間の見積りをエクセルに書き出すことを習慣にしています。
けど、多くの場合、”突発的な業務”により計画が乱されるパターンが多いです。でも、ここで気づかねばならないのは、「その業務って本当に突発的か」ということかと思います。
例えば、相手に対してある程度長期スパンで繰り返しプレゼンをする場合。プレゼン後には宿題が出て、その対応策の打ち合わせなりその宿題の解答を拵えなければならないという場合。プレゼンの時間帯はスケジューリングしていても、後段の打ち合わせや宿題対応の作業は計画に入れていないことがほとんどでした。
厳しいことをいってしまうと、これは突発的でもなんでもありません。初体験なら別でしょうが、あくまで想定しておくべきこと(リスク管理としても)
きちんと計画を書き出し、振り返ることでそういう反省点、改善点が見えてきます。
一方で、記録として残しておかないと、ただ漠然と「あーあ、突発的な業務により計画通り進まなかった」という感想だけで終わってしまいます。
ある程度の時間が経過した場合、振り返りをしていた人、しなかった人でどれほど差が生じるかは言わずもがな、ですね。
ちなみに、自分のちょっと先輩のめちゃくちゃ仕事ができる人も、手帳に自分の行動(業務)の記録をきちんとつけてました。バーチカルタイプの手帳に、業務名と時間を書いてくような機械的なものですが、おそらくそうやって積み重ね、振り返りをしてるのだと思います。

②記録をとり、研究する
半分ほど①に書いてしまいましたが・・・人間、びっくりするくらい忘れやすいですし、都合よく記憶を作り替えてしまうもの。上で書いた仕事の計画もそうですし、プライベートも関係なく、何か上達なりより良い状態になりたいのであれば記録が必要不可欠。
卑近な例になりますが、自分は体重を手帳なりスマホにメモするようになってから、ウエイトコントロールがかなり上手くなったかと思います。毎朝決まった時間に決まった服装で体重計に乗る。その値をメモしておく。それだけのシンプルな行為ですが、
・体重計の数字を見て覚え
・手帳にアウトプット
することで、否応なしに記憶に刻み込まれますし、上昇傾向だと「やべっ」とセンサーが働くわけです。
一時期マラソンとトレランを趣味にしていたこともあり、身長175cmの体重60kg未満をずっと維持してます。(ウエイトコントロールについては、食事制限の方が運動よか有効ですが)
体重の記録、認識、振り返り、行動のサイクルは仕事でもスポーツでも、なんでも応用できますよね。

③フランクリンの13項目を参考に一つずつ良い習慣を身につける

フランクリンの13徳目、という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
フランクリンは、身につけるべき習慣13個を書き出し、毎週1項目ずつ取り組もうと決め記録するということを繰り返していたのだとか。
詳細は上記サイトがよくまとまっていたので参照ください。

学問万能、後世にこれだけの影響を残したフランクリンも決して完璧人間ではなく、良い習慣を身につけようと必死だったというところに人間という生物の面白さを感じますよね。
生まれ持った才能だから、とか性格だからで切り捨てるのは簡単。
でも、あなたはフランクリン以上に何かしてますか?と問われているような気がして、背筋が伸びますね。

というわけで、営業をしている方以外にもいかなる社会人にもおすすめの1冊でした。

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