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ブリコラージュ 5
松浦寿輝氏の40歳を過ぎてからの小説「シャンチーの宵」、芥川賞受賞の「花腐し」等を読んだが、過去の記憶や夢が入り混じりとても不思議な世界を醸し出されていた。その影響なのか昨夜の夢は、友人の部屋の鍵を片手にビル内の迷路を彷徨ったり、男性同士で子を産むと儀式に導かれるが、それを拒否するという不思議な内容だった。
三宮は父が出稼ぎに出てきた街で幼少の頃に母と訪れた記憶がある。また、家内と出会った頃に三宮の駅前でよく待ち合わせした。そして今春に引越をして三宮が私の主な乗り換え駅となり、仕事にも句会に行くのもこの駅を使うようになった。宵闇の線路真下の狭い路地はどこか異国情緒を感じてしまう。
90歳になっても眼光鋭くやくざな父と私は正反対の性格ではあるが、意外に共通の要素も多い。天王星のエッジが効いた変わり者で筋を通すこと。自分の身体を医者任せにはせず、父なりの1時間ほどのセルフケアのメニューを実践すること。
マスコミやテレビで言われることも疑って受け止めていること等。
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熱燗や父の眼光衰へず