闇に包まれて
暑さが和らぎ、朝夕にカメラをぶら下げて散歩する頻度も増えてきた。
一歩、扉を開けて外に踏み出すと気持ちは一気に変わる。
たとえ一枚もシャッターを押す機会に恵まれなくとも、朝の陽ざしを外の気配を味わうことは大切だなと思う。
繰り返しにはなるが、同じルートの散歩コースであったとしても、季節、天候、時間により光の感じが違う。
現実世界の光と影のコンストラストの発見は、まさに日常の自分の内側の光と闇を感じていくこととも重なる。
夏場は、外に出る時間が少なくなった反動でSNSを観る時間が増えた。
SNSを閲覧制限できるようなアプリで時間設定はしてきたが、観だすとその制限を解除することも普通になっていく。
部屋の外に出れば、花があり、空があり、風がある。そして光と闇のコンストラストの芸術もある。そこに意識を向ければ、五感が働き、まさにイマの瞬間に意識が向かう。
部屋の中に居る時間が長いと意識は過去と未来に向かいがちで、結果的にSNSに走りやすいのでと思う。
もちろん、部屋の中でも音楽や本を読んだり、ストレッチをする等もできるが屋外と較べるとやはり意識がイマから離れやすい。
夜は涼しくなってきたので、晩御飯を食べた後、外に出て夜空の星を見つめる。以前に片目で星を1分程度2回を継続して見ていくことで視力が良くなると聞いたことを思い出し、片目ずつで星を見つめている。
左目のみで星を見た場合と右目のみで見た場合と星の輝き方が違う。
右目の方が視力が弱いせいか、左目よりもぼんやりした感じに見える。
そして晩御飯後、2日に1回は次男との将棋が始まる。
次男は最近、時間があればギター練習と将棋の勉強だ。
8月初めは、次男に歯が立たなくなり、困ったなと思っていたが、9月に入り昔の感覚が蘇ってきたのか五分五分の勝敗と持ち直してきた。
50代の頃はとても家族と一緒に晩御飯は食べれなかったが、還暦を過ぎ、在宅勤務が増えて、こうして一緒に晩御飯を食べれて、その後将棋を楽しめるという豊かさを感じている。
蠍座海王星があり、またアセンダント水瓶座でもあり、SNSにハマってしまいがちであり、先月も何とか工夫しないとまた以前のような眩暈や耳鳴りを招いてしまうなと危機感を感じていた。
制限するというエネルギーよりもSNS以外の上記のような楽しみを増やす
ことで結果的にSNSやデジタル依存からは離れていくように思う。
人影も闇に包まれ秋灯し