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助けて欲しい 連鎖
家族連れがたくさん来るお店で働いている。
掛け持ちなので、週2〜3日。
平日夕方〜夜は、仕事の後に保育園で子どもをお迎えして立ち寄る 子育てママさんの来店も
とても多い。
「やだ!これが欲しいぃ!」
地団駄を踏んだり 床に寝転んでジタバタして
全身で親に甘えている子もよく見かける。
そんな時の親の対応を見て
感じるし、思い出す事がある。
ダメ、戻してきなさい
もう、そうしてなさいママは帰るからね
親の都合か、子どもに我慢を教えるためなのか。
勝手にカゴへ入れた事に、
何も言わずに子の頭をたたく人も。
おそらく、人前で平気ならば
家庭ではもっと酷いのかもしれない。
私の家族もかつてそうだったから。
新婚1年目で子どもを授かった。
デキ婚ではない。
元夫は20代の頃は特に子育てに全く興味がなく、召使いが勝手に子どもを産んだ
くらいのものの言い方だった。
王様でいたい夫は 過去相当酷い虐待を受け
厳しく育ったからこそ 父親とはそういうものだと、そうしていた。
他の優しい父親には、規律を教えられない
バカな人間だと 周りの人を見下し
一緒にいる限り、私もその考え方を共有しなければいけなかった。
心理学でいう、共依存状態だ。
ただ苦しかった。
周りを見下して いばりんぼをする根源は
心の弱さを隠すため。
私の内側にも内在していた感情だから
共鳴したんだろう。
過去の心の傷を、子どもで仕返しする事で
埋めている。
子どもから愛をもらっているのだ。
子どもに助けてもらっている。
私も元夫から暴力を受けて
どうして愛する人にそんな事するの?と疑問を抱きながらも 心の傷を深めてしまって
長女と長男に手をあげた事がある。
自分が限界の状態だった。
お店で見かける、ママと子ども
手をあげてしまうママの横顔から
「私だってこんなに我慢してるんだから、
アンタだって我慢しなさいよ!」
って伝わってくる。
我慢だらけすぎて、
もう
私が愛されてないのに、愛することなんて出来ない!!
限界だ。
ってね。
限界がくると
子どもを「かわいいねぇ大好きだよー」って
心から優しく抱きしめてあげることが
全く出来なくなる。
そうしようとすると、涙ばかり出てきて
傷つきすぎた心が拒絶する。
愛がないから愛を出せないって。
愛の出し方を完全に忘れてしまってた。
そこまでいくと、誰かに助けを求めることも
出来なくなって
毎日死んだ様にただ生活と子育てに必要最低限の事しか出来なくなる。
でも、外側にはちゃんとしてるって
思われたくて、
そんな崩壊してるなんてバレたくなくて
プライドでガッチガチに固めていた。
そんな時期が一時 私にもあった。
年々悪化しているし
ずっと変わらなきゃ、変わらなきゃと
思いながら何年か過ぎていった。
トドメを指す様な 暴力未遂の出来事から
一変した。
離婚を考えはじめてから5年は経っていたと思う。
元夫も、暴力暴言 虐待 セクシャリティーな面でもだ、
私にする事で甘える事を卒業したかったと思う。
私もこんな風に子育てしたくない!!
って
それまでに自分で自分を傷つけまくって来た
自分の心の姿を よく見つめて
涙が枯れるまで泣いた。
自分で自分を傷つけていた。
みんな 「助けて欲しい」「愛が欲しい」なんだ。
じゃあ、私が愛する人になるのに、
何が必要か 調べはじめた。
プライドガッチガチを叩き壊して
助けを求める
自分を助けたいから、離婚をお願いする。
心を癒して治したいから
カウンセラーやセラピーを受ける
あの時は鍼治療も良かった。
施術後鍼を抜くと、毒素がプシューっと出る様に ネガティブな思考も少しずつ抜けていった。
不安や愚痴だらけの頭の中を
掃除するために 試行錯誤で瞑想もはじめた。
離婚後すぐは
子ども達も解放されて
膿出しが始まり、兄弟喧嘩が絶えなかったけど
私が心を解放すればするほど
子ども達も穏やかになってきた。
長女 長男、それを見ていたであろう次女にも
過去手をあげた数回の事を 淡々と話し
誤った。
「あの時は、そうしないとママがパパに怒られる事になったから仕方ないよ」
って庇ってくれたけど、
本当に情けない母親でごめんね。
それしか言えなかった。
毛糸がぎゅうぎゅうに絡んでいて
とても 解くことなんて出来ないって
思って ただ苦しかった頃。
助けてくれていたのは、
子ども達だ。
今度は、子ども達が 「助けて欲しい」の
連鎖を生んでしまったら
1番に助けたい!って
今は思ってる。
お店で見かけるママさんにもね、
あ、今日は限界だなって感じた時
プライドに触らない程度に
声をかけたいな。
見方を変えれば 世間は優しいって
勇気を持って助けを求めて大丈夫って
気がついて欲しい。
長々とお読みいただきありがとうございます😊