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影あるべき叩き上げが光になるために…ラッパー輪入道の人生フリースタイル ~「俺はやる/輪入道」レビュー~

"最恐の妖怪"輪入道の自叙伝「俺はやる」


私が日本語ラップを好きになるきっかけとなったのはテレビ朝日系で放映されていた「フリースタイルダンジョン」。さまざまなチャレンジャーとなるラッパーが登場して、モンスターと呼ばれる凄腕ラッパーとMCバトルを繰り広げた。


2016年にチャレンジャーとして登場し、翌2017年に二代目モンスターとなった"最恐の妖怪"輪入道さんは個人的に大好きなラッパーである。


輪入道(わにゅうどう)1990年2月7日生まれ、東京都出身のラッパー。名前は『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する人間をダイヤモンドに変える妖怪にちなみ、“石ころをダイヤに変えてみたかった”ことから。千葉で育ち、2007年頃より始動。関東各地のクラブやショーケースで精力的にライヴを行なう。2013年にレーベル〈GARAGE MUSIC JAPAN〉を設立し、1stアルバム『片割れ』を発表。翌年の〈B-BOY PARK〉優勝ほかMCバトル6大会連覇などシーンで圧倒的な存在感を示す。2016年に『フリースタイルダンジョン』出演で話題を呼び、その後二代目モンスターとして活躍。2019年3月に3rdアルバム『HAPPY BIRTHDAY』をリリース。

2019/03/07 (2019/05/22更新) (CDジャーナル)


そんな輪入道さん初の自叙伝「俺がやる」が2020年、彩図社さんから発売された。

俺はやる/輪入道(彩図社)

内容紹介

激熱注意! 輪入道の自叙伝。
突発性難聴、両親との関係、いじめ、やさぐれた日々、フリースタイル……輪入道の魂全開の1冊!

千葉出身のラッパー輪入道。10 代からフリースタイルバトルで頭角を現し、様々な大会で優勝。こめかみに血管が浮かび上がらせ、気持ちをバチバチにぶつけるスタイルは、年齢性別を問わずに多くのファンからの絶大な支持を集めている。
「熱い!」「真っ直ぐ!」というイメージで語られることが多い輪入道。しかし、その裏側には、複雑な両親との関係や突発性難聴、やさぐれた日々を過ごす中で経験した、深い苦悩があった。その苦悩を乗り越えた先に現在の輪入道は存在している。
本書では、輪入道がこれまで語ってこなかった事件や病気のことを全てさらけ出している。灼熱の男・輪入道の素顔に触れていただきたい。

【各界からの推薦文】 知る程に愛おしくさせる男だ。根拠のない自信を補うラッパーとしての要素がこの本には書いてある。ヒップホップは最高なんだぜ(鬼)

いじめと衝動、苦悩、そして復活……。ラッパーの現実と覚悟に引き込まれて、一晩で一気に読みました(usagi)

輪入道の言葉に含まれる熱量が光だとすれば、過ちや苦悩は影。その過去があるからこそ、言葉はより強い光を放つのだろう(草下シンヤ)


私もこの本を購入したが、本当に素晴らしい本だった。そこで今回はnoteで各章ごとに順を追ってレビュー記事を書くことにした。ちなみにネタバレ込みの内容だが、私なりにきちんとこの本に向き合った結果、このような形になった。


第1章 マセガキ

まず冒頭から輪入道さんの生い立ちが描かれている。

生まれ育った千葉県検見川浜という街を「海岸があって、潮風も感じられる町だけど、どこか無機質なプラスチックのような土地」という表現はどこか文学的である。

輪入道さんは実は読書少年だった。近所の図書館に毎日いって、さまざまな本を借りて読んでいた。また幼少期にお母さんが毎晩絵本を読み聞かせしてくれたそうである。この読み聞かせで耳で「母の声、抑揚、歯切れの良さ、単調だがあたたかさ」を覚えたことにより、あのどんなテンションになっても、聞き取れる輪入道さんの話し方と発声の原点となった。

ちなみに水木しげるさんの漫画も親戚の叔母さんからもらったそうで、そこで「清く正しく生きることが必ずしも人生の正解ではないのではないか?」という疑問が生まれる。

小学生でエロに目覚め、大人っぽい本を読みまくり、小利口で生意気なマセガキだった輪入道さんは、万引きをしたり、学校では協調性のなさから体罰を受けて一人だけのクラスに入っていた。

いじめも受けた。先生たちは誰も助けてくれなかった。担任には「お前はろくな大人にならない」と言われた。彼がラップで語る「劣等感」とは人とは違う境遇にある。地獄のような日々を過ごし、小学校を卒業し、第一志望の中学受験に落ちて、第三志望の中学に進学する。

輪入道さんは、小学卒業アルバムには黒のマジックで「やっと終わった」と書いたという。

全部は紹介していないがあまりにも壮絶である。人の生き方は品評などできないが、とにかく異端であることは確か。ただそれも紙一重だ。たまたま彼がそうなっただけにすぎない。誰でもあり得る話だ。


第2章 般若のアルバム

中学に進学した輪入道さんは、両親から入学祝いとしてポータブルMDプレイヤーを買ってもらい、それを持ち歩いては音楽を聞いていた。

中学はバスケットボール部だった彼は、同じ部員である友達からラッパーの般若さんの「おはよう日本(無修正version)」というCDを貸してもらった。

日本語ラップの力強さ、本質的なタブーを表現する音楽、右翼的で過激さ溢れるリリック…。彼は一気に般若さんの虜になった。

また輪入道さんは父からもらったパソコンで、その時の感情を文章に打ち込んでいた。サイコパスが起こす猟奇殺人事件のルポタージュを想像して書いていたというから本格的なものである。

ちなみに盟友のGADOROさんとの合作「真っ黒い太陽」で出てくるリリックの一部は中学時代に味わった苦い経験がきているようだ。

あの曲は名曲である。

第3章 初ライブ

高校
進学した輪入道さんは日本語ラップのイベントに出入りするようになる。最初は観客のひとり。そこから駅前でやっているサイファーに混ざって参加していると、ラッパーとしてイベントに出ないかというオファーを受けた。そこから使っているステージネームが「輪入道」だった。

三曲用意して初めてのライブ。諸々とトラブルもあったが、なんとか乗り切った。

高校三年になるとラップの活動で学校に行かなくなった輪入道さんは、フリースタイルMCバトルに出場する。特に二回目に出た千葉の「REPRESENT MC BATTLE」では後にライバルとなるTKda黒ぶちさんを破り、優勝を果たした。「ラップを始めて4ヶ月で優勝」という経歴は彼のプロフィールには必須うである。

学校に行かなくなった輪入道さんは退学となった。だが文化祭にだけは出たかったので、本番当日まで退学を延ばしてもらった。文化祭で彼はライブをやりたかったのだ。

文化祭のライブでは一番良かったと選出された出演者には閉会式でもう一度ライブできるという特典があった。

輪入道さんのグループのライブはぶっちぎりで盛り上がった。だが今日で退学する生徒が一位では学校のメンツもあったのだろうか。なんと二位が繰り上げでライブすることになる。

すると実行委員のひとりが「行けよ!」と促し、なんと校長のスピーチが終わると輪入道さんはステージに駆け上がる。座っていた生徒は全員立ち上がりステージに押し寄せる。先生や保護者たちは激怒して、ライブを阻止しようとする。

すると実行委員の生徒が体を張って止めていた。持ったマイクに電源は入っていない。そこで輪入道さんはラップでぶちまかした。

「この世の中で審査や投票なんて出来レース」
「自分には夢がある!」
「下級生には学校をやめないでほしい!」
「俺のラップは誰にも止められない!」

同級生はみんな泣いていた。ステージで胴上げもされた。

それにしてもとんでもない退学劇である。まるで「三年B組金八先生」の加藤みたいだ。やっぱり輪入道さんの人生はあまりにも壮絶である。


第4章 フリースタイルバトル

高校を退学した輪入道さんは、ライブに専念することになる。そんな時に事件が起きる。母が駆け落ちして、自殺未遂。一時的に記憶喪失。

本当に波乱万丈である。そんな母の話を輪入道さんはフリースタイルの楽曲にする。言葉にならない。

同世代の人気ラッパーZORNさんと親交を深めたのはこの頃からである。

さまざまなMCバトルにも参戦するようになる

輪入道さん。ラッパーとして生きていくためのすこしばかりのお金としてトーナメント優勝賞金はほしい。日本一のMCを決めるUMBの予選会にも挑んだ。この頃の彼のMCバトルは喧嘩腰一辺倒で相手にリスペクトがなかった。おそらく色々な意味で戦意剥き出しだったのだろう。

第5章 鬼一家との出会い

ラッパーとして経験を積んでいく輪入道さんにとって、鬼一家というヒップホップユニットとの出会いは大きかったようである。

ライブをさせてもらったり、解体業やテキ屋の仕事も斡旋してもらった。ラッパー一本で生活している人は今も昔も少ない。自分の好きなことでお金を稼いで生きていくことって本当に大変である。

鬼一家主宰レーベルの所属ラッパーとなった輪入道さんだが、ここでとある筋から「脳がシャキッと速くなるもの」を仕入れて炙って吸うようになったらしい。きっかけは夜の集まりで「やってみるか?」と誘われたことだった。脱法ドラッグにも手を出したという。彼の行動は支離滅裂になっていく。まさしく薬物中毒!!

いやいやこれは危ない話だ!コンプラ案件だ!ヤバイ!!

輪入道さんは悩んだ結果、プロダクションをぬけることにした。薬の快楽に溺れてしまい、周囲を困らせて迷惑をかけたくないからである。

この本を読むと分かるが、輪入道さんは尋常じゃないけど、自己嫌悪に陥ることが多い。

そして若い頃からさまざまな仲間たちの死に直面していることも分かる。

仲間のラッパーから「お前、速いのをやっているだろ?」と言われ押し問答の末に認めると「あの薬をやり続けるとすべてを失う。だから絶対にやるな!」と言われた。だがそのラッパーはその後、一年もたたないうちに急逝している。

ちなみに今やスーパースターとなったcreepy NutsのR-指定さんと輪入道さんはmixiでマイミクになっていたことがあり、仲良かったそうである。

そういえば、R-指定さんと輪入道さんは2014年のアドレナリンというMCバトルトーナメント準決勝で対戦している。あの試合の映像を見たことがあるが、めちゃくちゃいい試合だった。ビートがNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDだったので、決戦という雰囲気が漂っていた。

2012年に初めて輪入道さんは沖縄でライブをすることになり、そこから生まれたご縁でファーストアルバムを製作することになる。これが「片割れ」というアルバムとして発売された。

第6章 突発性難聴

ファーストアルバムを出し、MCバトルでは2014年になんと9大会優勝というとんでもない記録を残した輪入道さん。ちなみにボディタッチありのMCバトル「THE罵倒GRAND CHAMPIONSHIP」もこの年に初優勝している。

さらに長渕剛さんとBSフジ「長渕炎陣」という番組で共演を果たす。長渕さんといえば、般若さんが「兄貴」と尊敬しているミュージシャン。そのご縁で長渕さんが富士山の麓にあるキャンプ場での10万人オールナイトライブにゲスト出演することになる。だが、ライブに向けたリハーサル中に彼の左耳に異変が起こる。耳鳴りが止まらないのだ。突発性難聴である。発症してから一週間後に病院にいったのは遅かった。 結果的に左耳の聴力は70%低下してしまう。

突発性難聴を周囲に隠しながら、富士山ライブにゲスト出演。極限の精神状態のなかで、一度は後ろにひっくり返るというハプニングがあったものの、なんとか気力で乗り切った。その後、夜明けに長渕さんの歌声を聞いて涙を流して感動したのであった。

長渕さんのライブに向けて薬を絶っていたが、虚脱感が襲い甘い誘惑が襲ってくる。薬を我慢するために彼が走ったのは酒だった。すると当時つき合っていた彼女との喧嘩が絶えなくなる。彼女へのDVも多くなったり、肋骨にヒビを入れたこともある。理由も弁解できないほど最低である。

第7章 復帰

難聴の影響もあり、一年ほど活動を休んでいた輪入道さん。薬からの誘惑を絶つために、何らかの中毒にならないために彼が選んだのは一般職につくことだった。月曜から金曜に朝9時から夕方5時まで専門書の編集補助のバイトをすることにした。つまり日常生活を正すことにしたのだ。仕事が終わってからは家に帰って楽曲製作をしていた。すべては薬を絶つために。

この時期に来たオファーがあの「フリースタイルダンジョン」(ダンジョン)のチャレンジャーだった。輪入道さんが出た回はたしかGADOROさんも出ていて、チャレンジャーも強力なメンツばかりだった。

輪入道さんはフロアから観客を掻き分けて登場。彼に立ちはだかった最初のモンスターは"ミスターフルボッコ"漢a.k.a GAMIさん。この試合は敗れたものの、この番組においても初期のベストバウトのひとつとして上げられるほどのインパクトを残した。

ダンジョンに出た影響もあり、ライブやMCバトルに出る機会がさらに増える。

この時期に呼んでもらったライブの地が鹿児島県の徳之島での日々を楽曲にしたのが名曲「徳之島」である。

 「息づいている魂 日本人の誇り
大和から日の丸を背負ってつなぐ歴史
子供たちの黒い目が見透かす未来
過去があって今がある 犬田布岬
年寄りの顔の皺に刻まれた年輪
生きるための労働に縛られた現実
幸せはささやかで当たり前の喜び
鹿児島の海に誓う また来ますよここに」

これは人より感受性が強く、傷つき傷つけられてきた男だからこそ書けるリリックである。

ラッパーとしての活動が忙しくなった彼はバイトを辞めることに。この会社の皆さんは本当にいい人ばかりだった。上司から言われた言葉を彼は今でも忘れない。

「どんな人生でも幸せと不幸せは同じバランスになる。だから今、不幸せだと感じていても、きっと幸せな時間は巡ってくるよ」

第8章 KING OF KINGS      

2017年1月。輪入道さんは漢さん率いる9SARIグループ主催するMCバトル「KING OF KINGS2016FINAL」(KOK)にTHE罵倒&アドレナリンの二冠王者という肩書きをひっさげてエントリーする。このKOKは予選会を優勝したり、全国の主要MCバトル覇者が一同にトーナメントで集まる日本最強のMCバトル統一戦。


ここで輪入道さんは圧倒的な力で勝ち上がっていく。一回戦でLick-Gさん、二回戦で呂布カルマさん、準決勝で崇勲さんを破り決勝にたどり着いた。

決勝の相手はGADOROさん。GADOROさんは宮崎産キラーマシーンと呼ばれるほど、殺伐したMCバトルスタイルで、周囲とは蒸れない孤高のラッパーだった。

壮絶な試合となり、延長戦までもつれ込んだ末にGADOROさんが勝利。このバトルがきっかけで二人は盟友となり、一緒に曲を作る仲になった。

第9章 2代目モンスター

KOKを経て、輪入道さんはダンジョンの2代目モンスターというオファーが舞い降りる。初代モンスターがラスボスの般若さんを除いて全員卒業する事態に伴い、メンバーを一新したのである。

呂布カルマさん、FORKさん、崇勲さん、ACEさん、裂固さんとMCバトルの実力者を集めたそれは最強の布陣で2代目モンスターは固まった。当初は強かった2代目だったが、Lick-GさんとMCニガリさんに100万円を取られるという事態が起こった。個々は強いが、全体がまとまっていたわけではなかった。そこから二台目は危機感を強めて団結していき、さらに強さを増していった。

 

輪入道さんはモンスターになったことでテレビ、ラジオ、ライブ、メディアからの取材など忙しくなっていく。

だがここで不穏な動きが。2代目モンスターを卒業させ、呂布カルマさんとFORKさん以外のメンバーを入れ替えて3代目モンスターを誕生させるというもの。しかも最後の一枠はトーナメントで決めるという。

輪入道さんはpekoさん、裂固さんを破ったものの、決勝のTKda黒ぶちさんに敗れ、3代目モンスターにはなれなかった。負けを素直に認めた彼は最後にこのような言葉を残した。

「必ずしも這い上がってきます!」

そうだった。彼はいつだって、地べたを這いつくばりながらも何度も立ち上がってきた。まるで起き上がりこぼし。それが彼の生き方である。

ちなみに2020年に漢さんが薬物で逮捕されたことが大きな要因となり、ダンジョンは打ちきりとなった。それはダンジョンから生じていたMCバトルブーム、ラップブームにひとつの区切りがついたことを意味していた。ここからより厳しい時代が到来する。ジャンルとしては生え抜きを懸けたサバイバルレースが始まったのだ。

そして最後に輪入道さんは結婚したことを明かしている。事実婚らしい。だがここでもうまくはいかない。どうやら輪入道さんのいびつな家族関係が原因となり、最終的には彼の両親がお相手となった彼女を傷つける発言をしてしまう。輪入道さんは複雑な心境になる。彼女にどう接すればいいのか、両親への憎しみも増していく。

それでも彼は逃げない。前に向かう。

この章の最後に輪入道さんは次のような文章で締めくくっている。

「俺は小さい頃から勇気がなくて、いつも自分の本心を余計なもので誤魔化してきた。シャレにならない失態や人に言えない過去を背負い込んで生きている。でも大切なのは過去じゃなくて今だ。やらなきゃならないんじゃない、やるしかないんだ。だから、やりたいとかやらなくちゃとかじゃない。

俺は、やる」


そしてあとがきで輪入道さんは「すべてを洗いざらい書いてしまうと応援してくれている人達にため息をつかせる内容となってしまった」と謝罪している。どこまでも自己嫌悪と闘っているのだろう。そして自らの過ちに向き合っているのだろう。

そして 自身がお世話になった友人・恩人の名前を全員記載して、この本はフィナーレを向かえた。なんだか映画で流れる字幕のエンドロールのように。

「光あるところに影はある。影あるべき忍びが光になる」

これは1991年3月の新日本プロレス東京ドーム大会でグレート・ムタが登場する前口上として田中秀和リングアナが残した名言。この前口上がなぜかこの本を読み終えると過るのだ。

輪入道さんは自他共に認める叩き上げだ。キャラクターも含めて光ではなく影であるべき男が、「今日はダメでも明日は幸せになるんだ!」という執念で光を目指して走っている。彼のストーリーとはそんな感じがするのだ。この本はフジテレビの「ザ・ノンフィクション」のような世界観を一冊の書籍にまとめ、輪入道さんは文章を書くという形ではなくフリースタイルでラップするかのようにまとめられた自叙伝。そのリリックに独特の凄みが蔓延していた。この本、なかなか巡り会えない。


輪入道と同郷の千葉が生んだ魂の歌うたい・竹原ピストルさんの名曲「オールドルーキー」。

「何度でも立ち止まって
また何度でも走り始めればいい
必要なのは走り続けることじゃない
走り始めることだ」

そうなんだよ、輪入道さんはいつも倒れても、立ち止まってもまた走り出している。この男の人生に、テクニカルノックアウトはない!



俺はやる/輪入道(彩図社)

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