Ouraがウェアラブルとして優れていると思う理由
2023年に買ってよかったもの、というお題でいくつか記事を書こうと思います。毎週のように酔ってAmazonでポチポチとガジェットを買っているので、なかなかベストというのを挙げるのは難しいのですが、数ヶ月迷った挙句、しらふの状態でAmazon以外のサイトから買って、とっても満足しているのがこのOura Ring Gen3です。
どんな製品かってところはいろんなガジェット紹介記事で書かれているので、割愛します。こちらをご覧ください。
もともとOura Ring Gen2を2年間使っていて、壊れてもいないのに700ドル近く支払い、さらにサブスクにも登録して愛用しています。というか、愛用させられています。
なにを隠そう、私は2014年からMisfit Wearableというシリコンバレーのウェアラブルスタートアップのアジア代表をしておりましたので、この製品がプロダクト的にもビジネス的にもどう優れているかというところに着目したいと思います。
ウェラブル開発の難しさ
Misfitの初めての製品”Misfit Shine”はクラウドファウンディングで1億円以上を集めるという、当時としてはとんでもないデビューを果たしました。
2013年当時、Misfitが後発のアクティビティトラッカーとして有名になったのは、その時販売されていたウェラブルデバイス下記の不満点を解消したからです。
実はこの不満点を発見するために、ファウンディングメンバーは世界中のライバル製品のAmazonのレビューを全部読んで、星の数が低い評価の人がどこに不満を感じているかを手作業でまとめていたんです。
ウェアラブルをつけなくなる理由
充電がもたない → はずして充電した後、着けるのを忘れる
防水じゃない → お風呂やシャワーを浴びるときに外して、着け忘れる
デザインがダサい → おしゃれをするときに外して、着け忘れる
当時の調査では、1日でもウェアラブルをつけ忘れて記録データが途切れると、モチベーションが下がって約3割の人が継続をやめてしまうということがわかっていました。そこで、私たちは上記の三つの理由に的を絞って解決していきます。
Misfit Shineのソリューション
ボタン電池で6ヶ月稼働する:超省電力のセンサーを搭載することで、普通の腕時計並みの消費電力を実現しました。
水泳に耐えられる防水性能:充電する必要がないので、防水設計が簡単になりました。
デジタル感を排除した:LEDの小さなライトをキラキラとさせるだけで、デジタル文字盤などをつけませんでした。
結果、利用者の継続率が高くなり、その口コミ効果で市場を広げ、2015年にアメリカの最大手時計メーカーに約300億円で買収されます。
すっかりMisfitの話になってしまったので、上記に加えてOuraがプロダクトとして割り切っている部分を紹介します。
Ouraがプロダクトとして割り切っている部分
アクティビティトラッカーに徹している
決済や色々な機能をつけると、結局通信などで電力消費をします。予想不可能な電力消費が増えると生活習慣のなかの充電頻度が上がり、結果忘れてしまいます。指輪であるということに徹している
アクティビティトラッカーって、他の部位につけられるように色々工夫するのですがそれをやればやるほどアルゴリズムが複雑になります。なので「指輪をしない」という人を切り捨てる潔さがシンプルさにつながっています。サブスクが大前提になっている
これはどちらかというとビジネスモデルですが、サブスクなしでも使えるけれど、基本的にサブスクを前提としています。実はこれが他のデバイスへのスイッチングコストになっています。
Oura Health社の分析など、もう少し調べたら、この企業がどれだけすごいかってところをもう少し深掘りしていきたいと思います!
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