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走幅跳7m34・三段跳14m63の選手がフルマラソンを突っ走る。(祝完走)

ついにフルマラソンに出走

2024/01/28

私は人生初のフルマラソン「勝田全国マラソン2024」に出場しました。

なぜ走ったの?

なぜ走幅跳と三段跳の選手がフルマラソンを走ることになったのか。
それは伝統というものに縛られたからです。
嘘です。いやちょっと本当です(笑)言いすぎましたが詳しくはこちらの記事を読んでいただければわかります。

当日の朝

勝田駅が混むのは1年でこの日ぐらいと言わんばかりの人だかりでした。

大体スタート2時間前にはいくべきかなと思ったので8時30分くらいに会場到着。

まずはスタート地点の雰囲気を味わいたいと思い、出店とかを散策していました。

本当にお祭りみたいで朝から盛り上がっていて、大イベントなんだなと痛感。71回も続く大会なだけあってすごかったです。

スタート前

ちょっとだけジョギングして、ゼッケンつけたり、ICチップつけたりして準備をし、いざスタート地点へ。

ここで迷ったのが、普段練習で装着している骨伝導イヤホンをつけるか否か。

スタート地点はかなり音楽など音が大きかったので、いらないと思ってしまい思い切って外してスタートしてしまいました。

結果的にこれは後悔する結果になりました。

スタート

スタートはとにかく人がすごい。

スタートの様子

後ろからのスタートだったので、スタート地点まで5分から6分くらいかかりましたが、思ったよりあっという間。

他のランナーの方とぶつかって転倒とかしないようにすることだけ注意して走りました。

5km地点まで(同じペースの人についていこう)

走る前に決めていたことは、練習通りの4:50/km~5:00/kmで楽にしばらくは走ること。

5kmまではほぼ平坦。4kmちょっとから少しきつめの坂がありましたが、足にダメージがいかないように慎重に走りました。ただペースは大きく落とさないように。

できるだけ、5:00/kmで走っている人の後ろについて、集団に惑わされないように進行していました。

序盤はいい感じ。

10km地点まで(245号に入る)

国道245号線に入り、平坦で広い道をひたすらまっすぐ進む区間。

ここも同じで、同じペース位のランナーとペースを合わせて走りました。

初給水がありましたが、少し飲みすぎた感はありました。

若干、差し込みが来るタイミングがあったので、補給のタイミングが難しかったです。

15km地点まで(問題の坂)

問題の245号線の後半。13km~14kmあたりからコース1番の坂が待っていました。

正直舐めてました。
上るのは難なく行けたのですが、上った後
「あれ、これまずくね?」ってぐらい体が動かなくなって、ここからペースが少しづつ落ちて行ってしまいました。

あとあと、大変なことになってしまうのですが、ここの坂で取られた体力がほとんどを占めてると思います。

それでも悪くないペースで15km地点を通過。
いつも通っている研究所前で、研究室メンバーが応援してくれていました。
止まって写真を撮り、ちょっと元気になりました。

20km地点まで(きついけど耐えるしかなかった)

13kmでの坂を上った影響で疲れてしまい、ペースは5:30/kmに落ちました。

正直もうこの時点で止まりたかったレベルなんですけど、5:00/kmで走ってきてしまったから、周りは速いランナーしかおらず、5:30/kmでも抜かれる一方でした。

だからこそ止まれなかったし、少しでも粘るしかなかった。

ここで頑張って耐えてしまったのも後半動かなくなってしまった原因の一つかもしれません。

一応まだペースをキープして動けている状態ではありました。

補給を何回かしましたが、差し込みと気持ち悪くなることが何度かあって、あまりゼリーとかを食べれなくなってしまいました。

25km地点まで(ここらへんから…)

23kmあたりで後輩に抜かれて、何となくその瞬間から、「体動いてなくね?」と感じるようになってしまいました。

そう思ったときに、あと20km弱あるのに、この状態って走り切れるの?ってすごく不安になり、歩こうか迷いました。

ただ、歩いたらもう走れなくなってしまうとも思ったので、どうしたらいいかわからなくなりリタイアも考えてしまいました。

ここから地獄の始まりでした。

30km地点まで(ついに歩く)

ついに歩いてしまいました、1キロ7分以上かかっています。

案の定、一度歩いてまた走ろうとすると、「また歩きたい」って思ってしまい、なかなか走るのが続かないジレンマに陥りました。

28km地点ぐらいでまた違う後輩に遭遇し、少しだけですが一緒に走れてめちゃくちゃ楽でした。誰かと走るのは大事だと実感。

30kmを通過したとき、辛かったけど、残り12kmなら、練習で走ってたし行けるかもしれないと、ほんの、ほんのちょっとだけ思えました(笑)

「ここで歩きすぎたら多分ほぼ走り出せなくなりそう」と思って、走るペースは6:00/kmでなるべく走り続けようとしました。

ただ、工場地帯に入る前の小さな坂で撃沈。

上り坂は歩いて、下りと平坦で何とか走って稼ごうという作戦に切り替えました。

35km地点まで(後半の地獄の坂ラッシュ)

この区間が一番きつかったです。

工場地帯に入ったところはまあまあ平坦で、何とか走り続けられました。

ただ31号線のゴルフクラブの道。見上げた瞬間、坂を上る大量のランナーが見え絶望。

ただ、1個の坂ならいけると思い何とか上って、その後の下り坂を下ろうとしたその時、もう一度ランナーが坂を上る同じ光景が…

走れるわけもなく、ここは早歩きでなんとか登りきる。

30km過ぎであの坂はだめよ…(笑)

42.195kmaゴールまで

坂を上った後は比較的平坦で静かな道を走りました。

なので、ここでイヤホンがあったらもう少し頑張れた気がするとその場で後悔。

それでも、「あと6kmですよー」とか「もう少しー」と応援してくださる方々が何人もいてくださってすごい元気出ました。

特に、残り数kmだとわかると、もうゴールするしかないと思えました。

ただ、体は全くいうことを聞かなかったので、早くゴールしたいけど、まだまだあると焦る瞬間も多かったです。

ガーミンを何回見ても距離が進んでないときほど絶望させられた瞬間はありませんでした。

そして、残り5kmに入ったところ、スタート地点から5km進んだ道を逆走する道に入り、戻ってきたと実感。

ここからはラストスパートだけど、本当に体は動かなかったのでたまに歩きながらなんとか歩数を進めました。

そして残り3km。
本当にあと3kmで終わるのかともはや疑うレベルで走ってました。
でもここからがすごく長かった(笑)

ラスト400mと言われて、各ランナーが猛スパートする中、私は変わらぬペースで最後まで走り切りました。

フィニッシュの文字が見えたとき、「オアシスや…」と思い、ゆっくり飛び込みました。

本当に早く終わってくれと思っていたので、ゴール後マジ泣きしました。

これがマラソンか。エグイて。

祝 完走

無事、42.195km完走することができました!
タイムはグロスタイム
4時間21分01秒
ネットタイム
4時間16分55秒
でした!

本当に良かった。タイムはどうでもよくて完走できたのは嬉しすぎる!

そして、こんなにもきつい競技だとは思わず、走ってみないとわからないものだなと痛感しました。

マラソンってすごいね。

反省

次、走りたいとは全く思っていないですが、また走りたいと思ったときに向けて、ちょっと真面目に反省してみます。

①イヤホンをつける

思ったより静かな場所も多かったので、邪魔だと思わなければ着けるべきでした。後半の頑張りに大きく関わると思いました。

②補給した後の動き方

長い距離を走るには補給(ゼリーや水分)が必要ですが、補給した後に元のペースに焦って戻す必要はないなと思いました。

水分をお腹に含んだ状態で焦って走ろうとするとどうしても差し込みが起こってしまいます。

その状態で走り続けるのは本当に危険だと感じました。

実際、レース後ひゃっくりが止まらなくなったり、むかむかした状態が続きました。

練習でも差し込みが多かったので、どう改善するのが正しいかわかりませんが、長い距離走る上では補給後の動きが大事だと感じました。

③前半飛ばしすぎたわけではない

よく考えると、序盤の5:00/kmは飛ばしすぎたわけではないと捉えることもできるなと思っています。

仮に5:30/kmでも、後半どうせ足が止まってしまうので、なら前半に稼げるだけ稼いでゴールする方が4時間を切ることを目標にしたとき効率がいい場合もあるみたいです。

なので、5:00/kmで25kmまで粘れる力をつけるのも良い作戦だと考えました。

ただ、20km前半台で力尽きると、今回のようにリタイアもよぎる結果になるのでそこは絶対に避けるべきでした。

最後に

ゴールの瞬間

ここまで読んでくださった方々、また、これまでマラソン練習日記を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

いかがだったでしょうか。

ゴリゴリの跳躍選手が1ヶ月間練習すると、これくらいの結果にはなるという感じです(笑)

ただ、30km以降に坂が見えた地獄と、完走できたあの喜びはしばらく忘れないと思います。

あとは、長距離の練習を通して、考えないといけない部分があったり、体の動かし方を学んだりと、意外と勉強になった部分がとても多かったなと思いました。

これも何かの糧として生かしたいと思います!

そして、当日サポートしてくれた方々、本当にありがとうございました。

最後まで走り切れてよかったです!

マラソンを走ることが今後あるかわかりませんが、また出る機会があったらもっと楽しめるように頑張ってみようと思います!



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