4日目②-2: お洒落なCizur Menorシズール・メノール『紳士達が平気でブスと言う町』

4日目②-1 から : パンプローナを過ぎて

パンプローナの街を出るとまた、周囲が開ける。
何もなくなる。ほんとにイキナリ野っパラに放り出される様な感覚。スペインは街と街がクッキリ別れている。広い国だからそうなのだろう。

またここで道行く途中で丸いものを見つけたので前回 ( 4日目②-1 ) 同様に、スペえもんを撮っておくhttps://note.mu/jukkotsu/n/n6831b1904d8e 

なんか急にアスファルトを歩いた影響なのか足が痛い。そんな時にCizur Menor  シズール・メノールの街にさしかかった。予定より5km弱手前の街だ。

整備された道路や歩行路、街路樹や植木。
そして綺麗な住宅がゆったりと並んでいる。
なんか雰囲気が良い。足も痛いことだし
無理せずここに1泊しよう。
まだ残り何百kmもあるんだし笑！。

そこで見かけたバルもイイ感じだし
夕食をそこにしよう。

当たり！シズール・メノールのアルベルゲ(宿)。

メチャクチャお洒落！綺麗！
しかも1部屋2段ベッド2つしかないから
静かに過ごせる！

ここまで大部屋が連続していた。
それはそれで楽しい。
でも静かに過ごしたいと思う時もある。
それにここは綺麗な広い庭までついてる！
良い街で良い宿に入った！
早くシャワー浴びて洗濯しちゃおう！
洗濯は重要。
出来るだけ早く済ませて乾かしたいのだ。

荷物は極限に少なくしてるから
衣類も替えがほとんど無い。
だから汗臭い衣類は自分の鼻やら、
メンタルやらまでヤラれるので
しっかり洗濯して着回しが重要。

あと、持ってきたのに使わない衣類や
物も容赦なく断捨離だ。
捨てるだけでなく、宿や他の旅人に
寄付したりして荷物を減らすのだ。
ちなみに洗濯機なんて無い宿も多い。
そんときゃ、当然手だよ。
もうね、何でもいいの。
とにかくチャチャチャってやっつけるの。

今日は最終的に3人での相部屋だ。
足も休めたいし、他の2人は
そんなに交流を好む人達ではないので
気兼ねなく1人で過ごす。

wifiは、宿やバルにあるから
まだまだ調べておきたいスペイン情報や、
明日以降の街の観光や食べ物等を
ゆっくりチェック出来る。

さて、では先ほどのバルで夕食だ

ロッジ風というかシズール・メノールの
綺麗な石造りの街並にとけ込んだ素敵なバル。
日本にあれば当然流行のバルに
なるであろうその佇まい。
スイング式の入り口もまたカッコイイ！

キィーっと入るとやはり重厚でありながら
温かい雰囲気の素敵な店内。
そこにある素敵なカウンターに、Oh! 常連さん！。完全に60オーバーの
スペイン紳士！ジゴロ！オヤジ達！
日本人観光客なんて皆無であろう
この町のこの店に黒髪チョンマゲに結んだ
東洋人が来たのだから5,6人の紳士は
当然ギロっと皆睨んでくる。
ただまあ、何も言ってこないし、
珍しいだけだろう。
僕は、マスターにお決まりのUna cerveza, por favor！ (ビールを1つヨロシク！)で
夕食の様な昼食の様な宴をスタートする。
ジゴロ達はいつも通りといった様に
冗談をかわしてささやかに楽しんでる。

紳士が平気でブスと言う街。

はっと僕は気づいた。
紳士が『ブス』と言ってる事に。

紳士達が挨拶らしきタイミングで
発する言葉の違和感に。

ん？なんだ？何て言ってるんだ？。
ん？ん？ん？

。。。そうか、短縮だ。簡略だ！

僕達の日本語の挨拶も、
気の知れた人同士だとものすごく短縮する。
例えば『おはようございます』が、
『おはよう』『おざーす』『おぁざす』
『おぅーす』『うぅす』『おは』
『ぉす』『ぅす』みたいに。
親近感を込めてすごく簡略化される。
用はこれなのだと思う。
紳士達もかなり短く挨拶している事に気づいた。

本来のスペイン語の挨拶なら昼過ぎだから
『Buenos días : ブエノスディアス』か
『 Buenas tardes : ブエノスタルデス』と
言うところだ。
しかし紳士達は、『ブェノデェス』とか
『ブェノォゥス』『ベノス』『ブウェス』等と
と言っている。
短い人なんかはもう『ブス』と言っている！
ブス。
紳士がブスと言う町。
それがシズールメノール。
語弊なき事を願う。
他意も無い。
店に入ってくる紳士達が何て言ってるか
気になっていただけさ。

しかし良いバルだ。カッコいいバルだ。
気分良く飲めた。サンキュー紳士。
気分が良くなったからもう1軒バル行くよ。
スペイン中の色んな店のトルティージャを食べた記録を伸ばしてくるよ。
初バルハシゴの夜だ。

5日目②-1 : 歯が欠ける町 UTERGAウテルガへ続く