「俳人はナチュラリスト?!」俳句初心者が俳人となる、その日までの記録(紅葉は秋、散る紅葉は冬のお話)
「ナチュラリスト」とは
自然に関心を持ち、
自然に積極的に親しみ、
動植物を観察し研究する人。
またお目にかかることができ、
ありがたく存じます。
先日は、俳号についてお話してまいりました。
初心者のわたくしとしては、
難しいことはさて置き、
やはり「形」というのか、
「愉しく」というのか、
そんなことを思いつつ、
藤田湘子先生と、
夏井いつき先生のご本を指南書に、
焦らず、のんびりと読み、
学んでいるところでございます。
本日は、「季語」のお話を、
すこしお勉強いたしましたので、
おつき合いをいただけたらと存じます。
今朝、「*言の葉Days*」に、
お便りをいただきました。
(ありがとうございます☘)
「オータムカーペット」
この言葉は秋の季語として、
存在しているのですか?
というお便りでございました。
「敷紅葉ボンネットバスの鼻高し」
という句を作り、
軽い解釈を添え、
「オータムカーペット」と、
「敷紅葉」の訳のところへ、
書いてしまいました…。
わたくしは、秋の季語として、
「敷紅葉」を選んだつもりが、
歳時記を調べて見ましたら、
(なんと!)
なかったのです…。
「敷紅葉」。
お察しのとおり、
「オータムカーペット」も、
ございませんでした。
わたくしの歳時記は、
「短歌俳句表現辞典 歳時記版」
大岡 信 監修
4冊に分かれており、
「自然」「生活」「植物」「動物」
そこで、
「植物編」から「紅葉」を、
調べてみたところ、
「散紅葉(ちりもみじ)」
という言葉を見つけました。
あと近い言葉に、
「敷松葉(しきまつば)」がございました。
茶席の庭に敷かれた松葉のことをいい、
松の枯葉を敷くことにより、
その場の風情を出すとともに、
苔の保護や路地の凍結を防ぎ、
霜除けの役目を果たすのだそうです。
「散り紅葉」と「敷松葉」、
これはどちらも、
「冬」の季語でございます。
一般に「紅葉」は、
秋の季語でございますが
「紅葉が散る」、
「散って地上に敷きつめられた紅葉」、
などを詠んだものは、
「冬」をあらわすそうなのです。
ですから、「落葉」、
「冬紅葉」、「木の葉(このは)」、
「枯葉」などは、
「冬」の季語ということになります。
(なんと…まぁ…。)
ちょうど、明日は「立冬」。
わたくしの、「ボンネットバス」の句は、明日ご紹介するのが良かったのかもしれません…。
いや、良かったに違いない。
けれど、わたくしは、
「駆け出しの俳句初心者」。
いたし方ないこと…。
とはいえ、今朝は素晴らしい、
お勉強ができたので、
「俳人」への道は、
まだスタートラインに立ったところ、
そこで、もうすこし季語について、
調べることといたしました。
ここからは、藤田湘子先生による、
季語のお話でございます。
季語の歴史は古く、
300年を超えるといわれ、
大勢の俳人に磨き上げられ、
現在もその数を増やし続けております。
正確な数は把握できないほどで、
約6千とも8千ともいわれており、
把握できないというのが現状だそうで、
公式に季語を認定する機関は、
存在しないというのです。
「なるほど…。」
ならば、
このわたくしも、いつかは…。
「季語」なるものを掘り出すことが、
できるのかもしれない、
そのように思うだけで、
ワクワクとする気持ちが芽生えてまいります。
自然、動植物、暮らし、
ありとあらゆることを、
親しみを持って、
心して観察しなければ、
「季語」は見つけられない、
言葉の持つ意味を、
言霊を感じ、理解し、愉しみ、
丁寧に収集しなければならない。
「博物学者」のように、
「博物学者」は、
「ナチュラリスト」であり、
(自然愛好者、自然主義者)
まさに「俳人」は、
「ナチュラリスト」ではないか?
そんなことを思いながら、
本日はこれで失礼いたしたく存じます。
待ちわびた秋も深まり、
明日はいよいよ、立冬を迎えます。
明日からは、
「冬」の季語を愉しみながら、
俳人への道は続いてまいります。
本日もおつき合いを、
ありがとう存じます。
お相手は、わたくし、
森八七菜でございました。
またここで、
お目にかかれます日を楽しみに、
お待ち申し上げております。
ごきげんよう☘
🍁参考資料🍁
「新 20週俳句入門
第一作からのつくり方から」
藤田湘子著
「夏井いつきの
世界一わかりやすい俳句の授業」
夏井いつき著
NHK「100de名著」より
「ドリトル先生航海記」
ふうちゃん様 イラストより
いつもありがとうございます☘
🍁本日の季語🍁
「散紅葉(ちりもみじ)」
「敷松葉(しきまつば)」
「冬紅葉」
「枯葉」「落葉」「木の葉(このは)」
すべて「冬」の季語でした。