*詩size* 水に月の華
闇のとばりが 星たちをかくす頃
さやけし風が運ぶ 月の華
海に 湖に 田毎に降る時は
音は消え 我も消える
水は ただ そこにあり
月の華も ただ そこにあり
映す気もなくば
映る気もなし
ただ そこに あるのみ
我もまた そこに あるのみ
風に聴けど 闇に問えど
見えぬ時は 見えねども
すべては そこにあり
我も また ここにあり
水の中に 月の華が沈む頃
我らの心も 沈む頃
誰が為に 照るでなし
我が為に 照るでなし
さやけし風に身を任せ
だた そこにあるのみ
我も また そこにあるのみ
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参考資料
うつすとも 水も思わず
うつるとも 月も思わぬ
広沢の池 (作者不明) より
新選組の近藤勇は
「月影剣」の極意 免許皆伝目録に
この歌を記したという
*田毎の月 (たごとのつき)*
山間に並ぶ 段々の水田に
いくつもの月が映るさまを
田毎の月と言います
*月華(げっか)*
月の光をあらわします
月影 月明かり 月色 月夜影
どれも 月の光をあらわします
*さやけし (清か さやか)*
明るくてすがすがしい
きよく澄んでいる様
山下景子先生著
美人のいろは
美しい暦のことば
日めくり七十二候
白井明大先生著
ふうちゃん様イラスト より
感謝☘
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昨夜 目覚めると
窓に 満月に近きお月さまと
目があいまして
しばらくは 月に照らされながら
眠りにつき
今朝は 夏の土用を迎えております
今日から立秋までの18日間
その年にもよりますが
7月20日前後までを
夏の土用と申します
古代 中国では 五行といい
木火土金水の5つの要素が
万物をつくると考えられ
春は木 夏は火 秋は金 冬は水と
それぞれの気に分けましたが
土の気だけが余りましたので
春・夏・秋・冬と4つの季節の
間に土を入れて 土用といたしました
土用入は 梅干し作りのはじめ
梅を干す頃の目安にもなっております
なにより うなぎや
「う」のつく食べ物で
夏バテに備える
平賀源内のお話のほうが
有名でございますね
22日になると「大暑」
1年で一番暑い頃を迎え
お日様を見上げるにも
ままならず…
隠れるように 耐えるような
日々が続きますが
わたしくしの家では
この頃になりますと
寝所の窓に お月様が
よく訪ねてくださる
そんな季節を迎えます
みな様のところでは
どんな季節 お月様が
お見えになる日が多くなりますか?
月の華 窓に今宵も 咲くかしら
月の華を待ちながら
今日も1日をはじめます
いつもありがとう存じます
素敵な1日を☘ 深謝