見出し画像

新形式のシンデレラガール総選挙について、考察してみた【デレマス】

アイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)では、毎年「総選挙」が行われ、1位は「シンデレラガール」としてその年の主役になります。

毎年4月から5月にかけて行われていましたが、第11回シンデレラガール総選挙では予選方式が導入され、新形式によりデレステのみで夏に行われることが発表されました。

モバマスでは4月に「第2回ドリームユニット決定戦」が行われます。デレマスのコア層によるユニット推しが分かるので、良いイベントだと思います。気前よく公式ユニットを結成してきたモバマスの特徴も踏まえていると思います。
今年は3位より下の順位を見たいです。非公式ユニットはイベント等を通じて公式化したらいいと思います。

特設サイトに書いてある内容だけしか、現時点で情報が分かりませんが、この情報から読み取れる内容から私なりに考察してみました。
長くなると思いますが、興味がありましたら、読んでいただけるとうれしいです。

デレマス10thのライブのアーカイブを時間がある時に見ていますが、このライブで「ココカラミライへ!」のフルを聴いて、とても良い曲だと思いました。
2Dリッチの戴冠ワンカットが感情を揺さぶられて、私は好きです(公式動画を貼っておきます。1分42秒からの箇所です)。ライブパフォーマンスも壮観でした。
「歴代シンデレラガール」の称号は、デレマスというコンテンツにおいて大きなものだと思います。


1. 予選について

私が、この総選挙の方式で一番の要点と思うのは、予選と本選・プレイオフの投票券の違いです。
本選・プレイオフでは1票で1名のアイドルに投票する仕様ですが、予選では1票で5名のアイドルに投票する仕様です。
この仕様だけで、予選では大量の『浮動票』が発生することを予想できます。本命のアイドルが1人だけでも、他のアイドル4人に投票する必要があると考えられるからです。(ただし、読み方の問題があり、もしかしたら5名を1人のアイドルに投票できる可能性もあります)

そのため、予選では『この中で本選に進むならこのアイドル』『この中でボイスが付くならこのアイドル』『この中で一緒に歌う組み合わせが見たいのはこのアイドル』と思われることが重要になると思います。
予選グループごとの上位5名による楽曲が制作されるため、「声のないアイドル」にはボイスが実装されます。
4グループの上位5名、つまり、計20名が勝ち抜きで本選に進めます。もっとも、『浮動票』の強さから、グループ分け次第では、本選で有力視される人気アイドルが予選落ちする「波乱」が生じることが十分に考えられます。

担当や副担当の多い古参のP (プロデューサー)にとっては、投票の選択肢が広がるものなので、1票5名の仕様は良いものかもしれません。それでも、予選は4グループに分かれるため、投票枠が余る可能性があると思います。

2. プレイオフについて

予選落ちしても、各グループの6位~15位の40名によるプレイオフがあります。
ただし、1票1名であり、勝ち抜けるのはたった1名です。また、たとえ勝ち抜いたとしても、特設サイトの情報からは本選に進めるだけしか「報酬」がありません。そのため、プレイオフでは『浮動票』が生じづらく、「波乱」の起こる余地は少ないと思われます。
「声のないアイドル」がプレイオフで1位になるのは非常に厳しいと思います。ただし、来年に向けた「実績作り」のために、積極的に投票して良い順位を目指す傾向も出てくると思います。
本命視された人気アイドルたちが予選落ちすると、プレイオフでは『事実上の決勝戦』が行われる可能性があります。

プレイオフを勝ち抜くには、担当Pによる『基礎票』が強いことが大前提です。
その上で、本選に進んだ有力アイドルのPからの『支援票』が重要になると思われます。本選に進み「総選挙1位」を目指すアイドルのPは、プレイオフに回った『基礎票』の強い有力アイドルのPをいかに「支援」するかが本選で重要になり、プレイオフでの大きな一押しになると考えるからです。

3. 本選について

本選では21名(予選通過20名+プレイオフ1名)のアイドルによる争いになります。
1名1票のためプレイオフと同様、担当Pの『基礎票』の強さだけでなく、他担当Pの『支援票』が重要になると思います。

この『支援票』の中身を大きく占めるのは「お礼票」になるのではないかと、私は思います。

まず、プレイオフで「支援」したが1位で勝ち抜けなかった有力アイドルの担当Pからの「お礼票」を期待できると思います。
なお、プレイオフ1位は本選で強力なライバルになるので、「お礼票」を期待できません。ただ、来年の総選挙で「支援」してくれると思います。

次に、予選を通過した「声のないアイドル」からの「お礼票」もあると思います。
「声のないアイドル」は『基礎票』が弱いため、たとえ本選に進んでも、本選で良い位置に着くことは期待できません。ボイス実装で悲願は達成済であり、最低でも21位になるため、この「総選挙」の実績としては十分です。来年以降の「総選挙」での予選通過を考えれば、本選で上位を狙う有力アイドルの「支援」に回るのが得策です。

「支援」の傾向や形も色々出てくると思います。
予選通過アイドルの5名で曲を出すので、その5名の中で本選で上位に入りそうなアイドルに投票するという傾向もあると思います。
また、投票は少なくても、イラスト等での宣伝をするという方法もあると思います。

「支援」してもらったのに「お礼」をしない「不義理」を働けば、担当アイドルのイメージを悪化させ、来年以降に響くと思われます(本選やプレイオフで争うライバルになる場合は除きます。ライバルの場合は『基礎票』の切り崩しまで期待できないからです)。
「信頼関係」は、「言葉」だけでなく「行動」も伴うことで築かれるものだと、私は考えます。

華僑(中国の商人)にとって、三国志の英雄「関羽」は神様です。なぜ「関羽」が商売の神様なのかは、元々は塩を販売する商人だったのもありますが、信義に厚い人として1000年以上人々の尊敬を集めたからです。
商売には「売掛金」や「買掛金」が発生します。商売は取引相手がきちんと期日に支払いをしてくれるという「信用」がないと成り立ちません(資金ショートで倒産してしまいます)。
商人は「信用」できない相手とは取引しません。
そのため、約束を果たして筋も通す生き方をした義侠の士「関羽」が信仰の対象になったのだと思います。


4. 有効と思われる『戦術』

シンデレラガール総選挙において、『浮動票』は「波乱」をもたらす要素であり、「人気」の指標は『基礎票』と『支援票』の強さによると考えます。
『基礎票』と『支援票』を合計して最も高かったアイドルが、第11代シンデレラガール(総選挙1位)になると考えます。

予選における『浮動票』をいかに『支援票』に変えるかが重要になってくる
と思います。

予選通過できずプレイオフにも行けなかったアイドルのPも、来年以降の予選での「支援」を考えれば、本選やプレイオフに進んだアイドルのPへの「支援」をして、少しでもアピールしたほうが来年につながるのではないかと思います。

もっとも、「支援」を打算的に行う必要はないと思います。小難しく考える必要はなく、「ユニット仲間とのキズナ」「高め合えるライバル関係」といった具合に自然な形で行うのが、最終的に喜びを分かち合えるのではないかと思います
打算的なものになりすぎて、あからさまな票目的になってくると、かえってシラケてしまい、マイナスに働くと思います。
そう考えると、人気ユニットを多く抱えるアイドルが『支援票』の獲得に当たって有利かなと思います。

投票券がどのようにして手に入るか、特に課金によってどれだけ入手できるかは分かっていません。
また予選の形式も、A ~Dを同時に実施するか、順番に行うか等、細かなところはまだ分かりません。投票券もグループ共通かどうかで全く変わってきます。
そのため、何が有効な『戦術』になるかは、今のところ分かりません。

ただ、「支援し、支援される関係」を新形式の総選挙を勝ち抜く『戦略』に据えた場合、予選ではTwitter上での「一斉投票企画」が有効な『戦術』として機能するのではないかと思います。
今までやってきたことや積み上げてきたものは無駄にはならないと、私は思います。
むしろ、どんなに人気格差があっても「大切な友達」として大事にしてきたアイドル同士が同じ予選グループになった場合に、予想外の躍進を見せるアイドルも出てくるのではないかと思います。
今までボイス実装の有力候補にかすりもしていなかった「声のないアイドル」の中には、人気アイドルの相方(パートナー)として存在感のある子がいると思います。同じ予選グループになって一緒に勝ち抜ければ、同じ楽曲を共に歌うことができます。
予選のグループ分けによっては、すでにシンデレラガールになっているアイドルのPでも、モバマスで「大切な友達」だが今は「声のない」ためにデレステでの共演が少ないアイドルとの「新たな物語」を紡がせるために、予選に注力する「動き」も出てくるのではないかと思います。
そういった「動き」を表に出して広く協力を求めるという面でも、Twitterで「一斉企画」を行ってポジティブに盛り上げる『戦術』は有効だと考えます。

なお、前回の総選挙で行われていた「票交換」は『基礎票』を増やす『戦術』です。「票交換」が新形式の総選挙でも有効な『戦術』として機能するかは分かりません。

5. スケジュール予想(*追記あり)

新形式での総選挙は長丁場になると思いますが、予選等の結果がその都度出るので飽きない仕組みになっていると思います。また、長丁場である分、総選挙曲も5曲になるので楽しみです。
『アイドルの出番(お仕事)を確保するための総選挙』という色合いがより濃くなったと思います。

どれくらいの期間やるかはまだ分かりませんが、アニバが1つの目安なのかなと思います。
デレマスには大事なアニバーサリー期間が2回あります。9月と12月です。
アニバ期間を「総選挙」の結果発表等で盛り上げることを考えると、7月~9月に行うと予想しています。夏休み期間中に「総選挙」を行うイメージです。

従来は3週間かけて「総選挙」を行い、結果は1週間後でした。3週間通しで行うのは体感的に長いと、私は思います。

あくまで私の予想ですが、
各予選を1週間ずつ → 各予選の結果発表 → プレイオフ1週間 → プレイオフ結果発表 → 本選1週間
で行えば2ヶ月程度に収まって、9月中には総選挙1位「シンデレラガール」を発表できると思います。

10月や11月に本選を行う可能性も考えましたが、1年の主役の決定と楽曲やボイスの実装に要する期間を考えると、スケジュールとして遅すぎると思いました。
12月のアニバで「シンデレラガール」となったアイドルのSSRが出て盛大に讃えられるべきだと、私は思います。
1月から5月まではウイニングランで、予選4組のコミュと楽曲、本選組のコミュと楽曲、シメに3D配信動画というスケジュールと予想します。5月下旬にまた新たな「総選挙」の予選グループ分けを配信します。
これで1年間「総選挙」を話題にできると思います。

9月のアニバのTVCMで「声のないアイドル」の声を初めて聴けるというサプライズは、スケジュール的にかなり難しくなったと思います。ただ、私の予想するスケジュールだと、新年のTVCMでのサプライズはできます。

各予選等の選挙期間は1週間程度の短期決戦と予想するため、グループ分けの時から「一斉投票企画」とか各プロデューサー陣営が動き出すのかなと思います。
グループ分け自体は早めにしたほうが盛り上がり、各陣営も準備ができます。

モバマスの「ドリームユニット決定戦」はゴールデンウィーク期間中に行われ、5月中旬に結果発表と思われます。
5月下旬にグループ分けの配信をして、6月が準備期間になると予想します。(応援するイラストや動画の作成等にも準備が必要です)
グループ分けの配信もゴールデンウィーク期間中に行って「ドリームユニット決定戦」に影響を与えることも考えましたが、グループ分けの話題が強すぎるため、折角の「ドリームユニット決定戦」の話題が消えてしまうのではないかと思います。

R4. 4.11   20:50追記
Twitterを検索してたら「1年間で行う」というのを見て、勘違いしてたかと、急いでデレマス10thファイナルday2のアーカイブを見直しました。確かに、4時間1分24秒あたりで、『1年をかけてシンデレラガールの座を目指す』と出てきました(なぜ特設サイトにこの記載はないのだろう?)。

具体的なスケジュールがまだ示されていないので分かりませんが、12月のアニバでお祝いするような形にはならなそうです。12月のアニバで11周年が始まるという認識だったので、その時には11年目の顔である「シンデレラガール」は決まっているものと思っていました(固定観念から抜け出さないといけません)。
11代目シンデレラガールは11周年の「主役」ではなく「大トリ」になるのかなと思います

ただ、本当に「1年をかけて」やるのでしょうか…。総選挙1位が発表されて、すぐにまた次の総選挙だと、余韻に浸る間がないように思います。
次の総選挙期間中に、前の総選挙の楽曲やコミュをするのでしょうか。今まではウイニングランを含めて1年で完結(ウイニングランは12月から4月にかけて)していましたが、次の予選をしている間にウイニングランをするスケジュールなのかもしれません。確かに11月27日までは11周年なので、総選挙(予選)とウイニングランを並行できるかもしれません。

11代目は、デレステを基盤とする新時代の1代目であり、デレステのアニバである9月に「シンデレラガール」として盛大に讃えようということかなと読み取りました。(デレステユーザーのファンが多く、一の名を冠するアイドル「一ノ瀬志希」が最有力候補であることも念頭にあるのかもしれません)

予選方式の導入や1票5名の投票は面白く、この変更自体はマンネリ化を防ぐのに良いと思います。
予選から長期戦になるかもしれませんが、やってみないとどんなものになるかは分かりません。私個人の考えとしては、長期戦は疲弊しやすくメリットがないので、なるべく避けたいです。短期決戦を数回分けてやるほうが面白いと、個人的に思います。
グループ分けの際にスケジュールが分かると思うので、配信を待ちます。

私は、「デレマスアニメ2期構成」の記事で、毎年のシンデレラガール総選挙とは別に隔年でユニット総選挙を実施して、毎年のゲームの主役を「シンデレラガール」、数年に1回のアニメの主役を「上位ユニット」にしてはどうかという妄想を書きました。
「アイドル単推し」と「ユニット箱推し」でユーザーに選択させる不確定要素をあえて入れて、他のソシャゲやアイドルアニメとの差別化を図るものです。
モバマスの「ドリームユニット決定戦」は、「ユニット箱推し」を促す一方で、可能性を秘めた非公式ユニットも発見するもので、良い企画だと思います。


6. まとめ

新形式での総選挙においては『支援票』が重要になってくると、私は考えます。何もしなければ『浮動票』になる票を、どうすれば特定のアイドルに向けさせるか、意味を持たせられるかです。

『基礎票』の強さだけで勝ちきれる可能性があるアイドルは「高垣楓」さんだけだと思います(「ラスボス」としての風格を感じます)。
楓さんはぜひ共演させてみたいアイドルの一人です。担当アイドルが予選で同じグループになれば、楓さんと一緒に歌って話もできるチャンスです。

予選落ちする人気アイドルも出てくると思いますが、それを嘲笑していると、自分の担当アイドルに跳ね返る仕組みではないかと思います。

予選では「票捨て場」にされるアイドルも出てくるかもしれません。「票捨て場」にされるのは『このアイドルが予選通過することはなく、ライバルにはならない』と見下されていることが前提です。

しかし、票の偏りが判明し「祭り」が起こった場合、大逆転が起こる可能性もあると思います。毎年190位扱いされてきたアイドルが予選通過する可能性が出てくれば、「コイルショック」のような「祭り」が発生するからです。
あえて「票捨て場」をアピールし、特定のアイドルへの票の偏りを生み出そうとする「動き」もあるかもしれないなとは思います。

なお、見下されて「票捨て場」にされたアイドルのPからは何も「支援」を得られないと思います。純粋な応援を受けたからこそ、そのお礼を返したくなるものだからです。

意外な結果(波乱)を見たい一方で、順当な結果(人気)も見たいです。
グループ分け後になるとは思いますが、デレマス有識者による選挙展望記事を見たいです。プロ野球開幕前の戦力分析や前年成績に基づいた順位予想みたいな記事は好きです(「番狂わせ」はそもそも順番を予想して公表してくれる人が多くいないと見られないので)。

一人でも多くの人から愛されるようなアイドルのプロデュースが見られたらいいなと、私は思います。

新形式での「総選挙」について、まだ特設サイトの情報しかありませんが、現時点での私なりの勝手な考察を書いてみました。
デレマスの「総選挙」の存在を知って、色々と調べて思った雑感は「りんごろう」の記事に書きました。よろしければ、ついでに「りんごろう」の記事も読んでもらえるとうれしいです。

長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【あとがき(2022.8.2追記)】

私がnoteに書いた文章の中で、この記事が最もビュー数が高くなりました。それだけ「シンデレラガール総選挙」への関心が高く、検索されたり、記事が書かれているのだと思います。
スケジュールとか、すでに的外れになっている考察もありますが、Stage for Cinderella発表当時の考察として、あえてそのままで残しています。

折角なので、デレマスのアイドルユニットについて、私に興味を持たせてくれた動画を紹介(勝手に宣伝)したいと思います。

「松山久美子」さんを担当するプロデューサーの方が2019年4月に投稿した動画ですが、デレマスの全アイドルをわずか3分間で公平に登場させているだけでなく、ユニットごとに印象付けされるような演出もされています。
どのアイドルも強キャラに見えて、ワクワクします(スマブラの音楽補正もあるとは思いますが)。

生けるものが  かすかな「光」で織りなす『星』
悠久の彼方まで  「魂」たちは歌う
とりどりの「色」たちが  「炎」で紡ぐ螺旋
果てしなく続いてく  どこまでも流れゆく『光』

『大合唱シンデレラガールズ』というタイトルセンスも素晴らしいです。
デレマスのアイドルユニットは、このMADに登場するよりもはるかに多いです(誰も全てを網羅できてないのではないかと思えるほど多いです)。

デレマスは10年目を迎えたコンテンツですが、アイドル間の「関係性」に注目した「ユニット推し」の可能性が大いに広がっていると、私は思っています。

ぜひ『スターライトステージ』(星々が光照らす舞台)に夢のようなアイドルユニットを参戦させましょう。

いいなと思ったら応援しよう!