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世界中で興味をそそる面白そうなものを翻訳したり、文献をみながら自分なりの解釈を加えながら綴っています。普段は、みんなに楽しんでもらえるようなものを企画したり、制作したりしています。何かあれば相談ください。

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ミレニアル女子向けメディア「リファイナリー29」×モーションデザインスタジオ「オッドフェローズ」

ミレニアル女子に人気の米メディア「リファイナリー29(Refinery29)」。ニューヨークを拠点とするヴァイス メディア グループ(VICE MEDIA GROUP)に買収されたニュースが記憶に新しい。 リファイナリー29は、ファッションからライフスタイル、ニュースや政治まで幅広い情報を配信しています。ここ数年、力を入れているのは、人種・ライフスタイル・オピニオンなどあらゆる面においての「多様性」。いまは大統領選に向てた選挙特集ページもある。 リファイナリー29は、「ミ

    • モーションデザインスタジオ「オッドフェローズ」×詩人スティーブ・スカフィディの「ジューンバグス」

      サンフランシスコとオレゴン州ポートランドにあるモーションデザインスタジオ「オッドフェローズ(oddfellows)」。2016年、最初に制作されたショートアニメーションが、詩人スティーブ・スカフィディ(Steve Scafidi)の「ジューンバグス(The Junebugs)」から着想を得た作品。 ジューンバグスとは玉虫のように七色に輝くアメリカのコガネムシ。第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンが、少年時代に自宅の農場で父親が見つけた宝石のように輝くジューンバグスが大量に

      • デヴィッド・ラドニックのアルバムのデザイン。色々と考えさせられるところがある。

        音楽史を大きくアップデートするのではないかと誰もが期待を寄せる革新的音楽家ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)が2018年にリリースしたアルバム『Age Of』。 そのデザインには、アメリカ現代美術シーンでカルト的人気を誇るアーティストのジム・ショー(Jim Shaw)の作品「The Great Whatsit」を取り入れている。 The Great Whatsitって「素晴らしい何か」っていうタイトル、Apple社を信仰する

        • オランダを拠点とするデジタルアート&バーチャルリアリティディレクターIRIS VAN DER MEULE

          アイリス・ファン・デル・ミュールは、アニメーション制作をバックグラウンドとして、見ている人の感情を呼び起こし、ときに問題意識を高めるような詩的なVRエクスペリエンスを研究し、映像作品を制作しています。 アートフォームとしてVRを使用することに関して言えば、パイオニア的存在であり、アイリス・ファン・デル・ミュール独特のクリエイティブが「ストーリーテリング×アート」を新たな段階へ引き上げる可能性を秘めています。 「マレーシア航空17便撃墜事件」。 あの世界各国を巻き込んだ事件

        • ミレニアル女子向けメディア「リファイナリー29」×モーションデザインスタジオ「オッドフェローズ」

        • モーションデザインスタジオ「オッドフェローズ」×詩人スティーブ・スカフィディの「ジューンバグス」

        • デヴィッド・ラドニックのアルバムのデザイン。色々と考えさせられるところがある。

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          「あっ!コンコルドだ!」みんな憧れた超音速航空機「コンコルド」が誕生した1960年代とコロナ禍の2020年代。

          パンデミックで打撃を受けたカルチャーシーンを救うため、いち早く立ち上がったアーティストがいる。ベルリンに拠点を置くアーティスト、ヴォルフガング・ティルマンス。 ティルマンスが『2020Solidarity』を立ち上げた理由ついて以下のことを語っている。 2020年2月末まで8日間滞在した台湾と帰国後のベルリンでの感染症対策の意識の違いを体験したこと。 「アーティストには表現する言葉や声があり、メディアをもっているので、それを使わない手はない。」というティルマンスなりの自分が果

          「あっ!コンコルドだ!」みんな憧れた超音速航空機「コンコルド」が誕生した1960年代とコロナ禍の2020年代。

          話題のオンライン会議サービスWhereby(ウェアバイ)のビジュアルコンセプトが、かわいすぎる。

          最近では、オンライン会議システムを使う機会も増えてきたので、ご存知の方も多いと思いますが、「ブラウザ完結型」の誰でも手軽にオンライン会議ができるサービスWhereby(ウェアバイ)のビジュアルコンセプトを紹介したいと思います。 Whereby(ウェアバイ)は、ノルウェーのオスロを拠点とするオンライン会議システムの会社です。 彼らの会社は元々がリモートワークを主体としているので、各々のライフスタイルに合わせ、10ヵ所のリモートオフィスに散らばり仕事をしているようです。大都会に

          話題のオンライン会議サービスWhereby(ウェアバイ)のビジュアルコンセプトが、かわいすぎる。

          オランダ ロッテルダムの手書きのウネウネしたアニメーション。アニメーション作品はオンラインで発表すると世界中のみんなが見れていいね。

          ドローイングとアニメーションを作成するオランダ ロッテルダムのビジュアルアーティストEva Wijers。彼女にとって、描くことは世界を理解する方法のひとつであると言ってます。2Dアニメーション映画「ヒューマノイド」は、人工知能の台頭に触発されて描かれたもので 『Life 3.0 –人工知能の時代に人間であること』マックス・テグマーク (著)に影響を受けている作品とのことです。 『Life 3.0 –人工知能の時代に人間であること』マックス・テグマーク (著)は、超知能AI

          オランダ ロッテルダムの手書きのウネウネしたアニメーション。アニメーション作品はオンラインで発表すると世界中のみんなが見れていいね。

          オランダのクリエイティブ発信基地Playgroundsのオンラインフェス/オープニングアクト映像作品AMAZING TITLES BY THE PANICS

          オランダのPlaygroundsは、10年以上にわたりPlaygrounds festsやカンファレンスを開催し、世界で最も旬なアーティストやアニメーター、映画監督、ゲームクリエーター、グラフィックデザイナーを紹介しています。その革新的な活動は、世界のクリエイティブ産業に刺激を与え続けています。 コロナ禍に開催されたPlaygroundsが初めて取り組むオンラインイベントのオープニングアクトに抜擢されたのが、映像クリエイティブ集団THE PANICS。COVID-19隔離中

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          ルクセンブルクの独立系出版社の素晴らしきCIデザイン

          Mirko Borsche率いるミュンヘンのデザイン会社Bureau Borscheは、ルクセンブルクを拠点とする新しい独立系出版社/メディア会社LemonLand Media Labのコーポレートアイデンティティを作成しました。 LemonLand Media Labの名前の2つの「L」から構成されている遊び心のあるアプローチは、アイデンティティの決定的な特徴となっています。このコミカルなコンセプトがすべてのアイテムに行き渡るように名刺をはじめ、レターヘッド、プレゼンテー

          ルクセンブルクの独立系出版社の素晴らしきCIデザイン

          知る人ぞ知るブラジルに本社を置くデザイン会社Casa Rexとブラジルの歴史。

          東京オリンピック・パラリンピック。ポジティブなイメージばかりをメディアで報道していますが、廃墟化、治安の悪化など開催後のネガティブなニュースを見ることも多いと思います。 『2016年夏季五輪の開催地、ブラジル・リオデジャネイロの治安悪化が深刻になっている。五輪のためのインフラ投資と景気悪化が重なり、州財政が悪化。警察官らの配備がままならず、凶悪犯罪の増加に歯止めがかからない。その影響で消費も低迷。04年の五輪開催が経済危機の一因になったことで知られるギリシャと同様、ブラ

          知る人ぞ知るブラジルに本社を置くデザイン会社Casa Rexとブラジルの歴史。

          エクスペリメンタル・ジェットセット「アルファベット改革委員会」

          エクスペリメンタル・ジェットセットのインスタレーション「Alphabet Reform Committee(アルファベット改革委員会)」は2つの要素で構成されています。 ひとつはガラス張りのパビリオンが存在するローザルクセンブルク広場という街。 もうひとつはアメリカのローファイミュージシャンIan Svenonius(イアン・スベノーニアス)のサウンドトラックが、パビリオンのスピーカーを通して演奏されること。このサウンドトラックはアルファベットについて討論をしている人々の

          エクスペリメンタル・ジェットセット「アルファベット改革委員会」

          フランスの注目の写真家マイア・フロールが描くフランスとは

          フランスの写真家Maia Flore(マイア・フロール)がAtout France(フランス観光開発機構)とInstitutFrançais(アンスティチュ・フランセ:フランス語学校)のために「Imagine France」という作品を制作しました。 マイア・フロールはJeremy Joseph(ジェレミー・ジョセフ)と一緒にフランスを旅しながら、二人の視線が捉えたフランスのイメージを作品に収めました。城、美術館、教会、公園を含む25の場所を訪れ、それらすべてが撮影の舞台と

          フランスの注目の写真家マイア・フロールが描くフランスとは

          デンマーク・インテリアで有名なPaper Collectiveから話題のフランス人写真家ポスター

          インテリアを彩るアイテムを販売しているコペンハーゲンのPaper Collectiveで、フランスの写真家Maia Flore(マイア・フロール)のポスターを発見しました。 マイア・フロールは、2010年に話題のエコール・デ・ゴブラン(フランスの活力とノウハウを示すデータとして、アニメーション・キャリア・レビュー(ACR)による2015年アニメーションスクール・トップ10で、エコール・デ・ゴブランが世界1位となっていましたね。)を卒業し、2015年には歴史あるフランスの

          デンマーク・インテリアで有名なPaper Collectiveから話題のフランス人写真家ポスター

          デンマーク1930年代「知られざる職人と呼ばれたViggo Boesen」のモフモフチェア

          この椅子のデザイナーである建築家Viggo Boesen(ヴィゴ・ボーセン:1907-1985)の義母の名前にちなんで名付けられた「リトル・ペトラ・チェア」The Little Petra chairは、1938年にコペンハーゲン家具職人ギルド展示会のためにViggo Boesen(ヴィゴ・ボーセン:1907-1985)という建築家によって設計されました。 (ちなみにBørge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)が2213をコペンハーゲン家具職人ギルド展示会に出品

          デンマーク1930年代「知られざる職人と呼ばれたViggo Boesen」のモフモフチェア

          コペンハーゲンをベースに活躍する黒人女性グラフィックデザイナー

          コペンハーゲンをベースに活躍する黒人女性グラフィックデザイナーAurélia Durand。 フランスの郊外で生まれ育ったAurélia Durand。様々な人種や文化が共存する環境で育ったことが彼女の作品に大きな影響を与えています。エラスムス計画の交換留学生としてデンマーク王立美術院でデザインを学んでいた頃、段々とデザインの世界に引き込まれていきました。 修士号を取得するため一度パリへ戻り、その後またコペンハーゲンでの生活をする中で、この街は多様性に欠けていると感じてい

          コペンハーゲンをベースに活躍する黒人女性グラフィックデザイナー

          グラフィックデザイン界の最重要人物ウィム・クロウェル

          グラフィックデザイン界の最重要人物Wim Crouwel(ウィム・クロウェル)。 Wim Crouwel(ウィム・クロウェル)は、郵便切手のデザインや銀行のロゴなど、グラフィックデザイナーとして知られていますが、美術館や博物館の空間デザインからキャリアをスタートさせているところからデザインすることの根底には建築的なアプローチがグラフィックデザインのなかにも見られます。 特にデザイン界屈指のグリッドシステムの使い手と呼ばれていて、1950年代のスイスのデザイン運動の影響を受

          グラフィックデザイン界の最重要人物ウィム・クロウェル