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日本に住む日本人の何が特別なのか


AJapaneseLivingInJapanという名前

A Japanese living in Japan.
日本に住む日本人。
JLinJから取ってJ.LinJie→J.リンジェという中国風の名前にしてみました。
中国風なのは中国のタレントさんが好きだからという単純な理由。
中国語はわかりません。

国に受け入れられているという感覚①

海外で20年間外国人として生きてきましたが、
物心がついた頃には既に「日本に住みたい!」と思っていました。
楽しいもの、カワイイもの、面白いもの、美味しいもの。
なんでも手に入る東京という街への憧れがありました。

ある日までそんなこと気にすることはありませんでした。
現地で学校に行って、進学して、働くのだと当たり前に思っていました。
私や家族に敵意を向ける人もいましたが、差別的な態度を取られたことはなく、「この国に受け入れられている」と思っていました。

ある出来事が起きるまでは。

生物学の授業がもたらした悲劇

日本で言うところではまだ小学生の年齢でした。
生物学の授業で人間の目の構造と名称について習っていた時のことです。
隣の席の人と向かい合い、お互いの目を観察し、絵に描くという時間でした。
隣の女の子は何も言いませんでしたが、書き終わった頃、一人の男子がこちらを見て私の目だけ形が違うことに気づきました。

「すごく変な形をしてるね!まぶたがおかしいよ。」

これを聞きつけて野次馬が増えまくり、周囲が次々に席を立つレベルだったので先生が注意をしました。

「そんなに目が細いなら寝てても先生気づかないよな」

彼はそんなセリフを吐いてホワイトボードの方を向きました。

見た目が違うことはその人を受け入れない理由になりうる

これが差別的だったかどうかについてはまた別の記事で議論したいと思います。

とりあえず、私は勘違いしていました。
何も言われない、何もされない、攻撃されないからといって「一人の国民として受け入れられている」と勘違いしていたのです。

この日を境に「私はみんなと違うんだ」という意識が強くなり、日本という「自分と同じ見た目の人たちがいる場所」にいるのは一体どんな気分なのだろうと気になり始めました。

どっちにしろ日本には素敵なものがたくさんある。住んでみたい。

これが私の本帰国の理由です。

国に受け入れられているという感覚②

日本へ本帰国して街に出たとき、それはもう不思議な感情でした。
見渡す限りアジア人だらけで、見た事のない光景に驚きました。
でも自分もれっきとした日本人。そこで気づいたことがあります。

視線を感じない。

ついに私は「国民」になれたのです。
身分証の携帯を義務付けられない、見た目も周囲と同じ、差別されるのではと不安に感じる理由もない、「ただの国民」です。

不思議な安心感に包まれました。
もちろん事件に巻き込まれる可能性がないわけじゃない。
理不尽ないじめに合わないとも限らない。
だけど肌の色・目の形を理由に余計なことを言われなくて済むのです。

P.S. 日本が居心地の悪い外国人のあなたへ

私は本帰国する時 loser になったような気持ちでした。
生き残れなかった。自分が十分強くなかったせいだ。
そうやって自分を責めました。

でも大丈夫です。

「外国にいる」というだけであなたは十分頑張っています。
「外国人でいる」ということはエネルギーを使うのです。気も遣います。
もし帰れる環境になるのなら、本帰国とは言わずとも、一時帰国して考える時間を作ってみてください。
自分は本当に日本に適応できているのか?
外国人として生きることに疲れていないか?

罪悪感を感じることはないのです。
環境が、相性がたまたま悪かっただけですから。
誰のせいでもありません。
自分のことも、周りのことも許せた時、あなたに平穏が訪れるでしょう。

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