くりむしようかん

卵巣がんに罹患して手術と抗がん剤治療を6クール終え経過観察中です。 治療中のことや病気になってから起きたことなどを書き留めています。

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まさか私が?! (2)

産婦人科受診婦人科は、半年前の検査で異常が無かった為、心に余裕があった。 問診、内診、エコー、必要なら子宮体がんや子宮頸がんの検査をして終了。これがいつものパターン。 この日も、それらを淡々とこなして直ぐに帰宅するものだと確信していた。しかし、内診の途中から医師や看護師さんの様子がおかしいように感じた。 何だろう? 医師は私にエコー映像を見せて、丁寧に説明し始めた。  「卵巣がんの疑い」 この言葉から先は頭に入ってこなかった。誰の話なの?と不思議な感じだった。医師

    • 引きこもっていたから感覚が研ぎ澄まされたのかもしれない!?

      癌を患い、手術と抗がん剤治療を受けてからというもの体調不良が続いていた。時々、家の近くを散歩したり、通院したりするものの、ほとんど家に引きこもっていた。 そんなある日、娘から誘われた新幹線で行く日帰り旅行に無謀にも出発した。 下調べが必要駅構内のエレベーターを探すのは意外に大変だった。 特に駅を利用する場合は、よく知っている人や下調べをした人にとっては問題無いかもしれないが、私のような不慣れな者にとっては困難だった。 それなのでエスカレーターがある時はそれを利用し、無

      • 引きこもりの私にプレゼント

        娘からの退職祝い病気で手術と治療をした後も体調が優れずについに退職することになった。 病気をしてからというもの歩ける範囲で散歩をするが、ほとんど家に引きこもることが多くなっていた。 1人で買い物に出かけ、出先で歩けなくなったことがあってからは家の中にいる方が安心だった。 そんな私に娘が「母娘で行く日帰り旅行」を退職祝いと言ってプレゼントしてくれた。 娘のプランだと新幹線に乗るという。気持ちは嬉しかったが、長距離を歩けるのか不安だった。 そこで夫に相談すると、「気晴ら

        • 「ワォ」に感謝

          意外と仕事が好きだった新卒で初々しかった頃の私は今はどこにもいないけれど、おばさんになっても仕事と真剣に向き合ってきた、つもり。 やりたかった仕事だったし、楽しかった。 勿論、嫌なこともたーーーくさんあった。 就職したての頃は同期と1年、3年、5年と数えながら仕事を続けてきた。 やり甲斐はあったが、辛いことも多く、いつ辞めようかと常に考えていた。 幼い頃から専業主婦に憧れていた。 それなので、結婚したら退職するものだと思っていた。 それなのに、いざ結婚となると仕

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        まさか私が?! (2)

          こんなときに限って

          〜抗がん剤治療で脱毛真っ只中の頃〜 免許更新のお知らせが届いたそうだった。 忘れないようにスマホのスケジュールに予定を入れてあったがそれどころではなかった。 病気発覚後、手術、抗がん剤治療、他にも色々なことが続いていた。 心身共にボロボロだが、そんなことは関係無い。 更新に行かなくてはいけないのかぁ。 免許センターに行くだけでも大変仕事や子育てをしながらの免許更新は、時間の確保が大変だった。 今回は時間はあるものの、体調次第で行けないかもしれなかった。 確認す

          こんなときに限って

          脱毛と不審者?

          勇気を出して散歩に行く抗がん剤治療をして1番ショックだったことは、脱毛だった。 ごっそりと髪が抜けた時は恐怖を感じた。子供の前だったが泣いてしまった。 長年ロングヘアだった私は抗がん剤治療を始めた頃、ショックを受けないように髪をショートにしていたが、それでも脱毛はショックだった。 抗がん剤治療が終わり暫くすると、何とも言えない痒みと共に髪が生え始めた。早く髪が伸びてくれると良いが、今はまだベリーショート。前髪と後頭部の一部分の伸びが極端に遅く、どうみても素敵な髪型では無

          今年は、大好きだった父が亡くなり、いっしょに頑張ろうと言っていた義母が亡くなった。思い返すだけで涙が溢れるそんな年だった。 新しい年はきっと良いことが訪れるはず!そうでなければ辛すぎる。

          今年は、大好きだった父が亡くなり、いっしょに頑張ろうと言っていた義母が亡くなった。思い返すだけで涙が溢れるそんな年だった。 新しい年はきっと良いことが訪れるはず!そうでなければ辛すぎる。

          手術後・抗がん剤治療後の体調不良はどこで診てもらえばいいのか(その2)

          痺れについて主治医から手の痺れは副作用かもしれないが足の痺れについて整形外科に行くように、と勧められていた。しかし、消化器内科の一件から他の病院も行くのを戸惑っていた。 手術を受けた産婦人科で痺れ止めの薬を処方してもらっていたが、気休めでしかならなかった。 痺れについては、主治医に話しても解ってもらえない、と諦め始めた頃病院内で患者さん同士が話せる場が再開されていると知った。コロナ禍で中止になっていた為、私が卵巣癌に罹患した頃はやってなかった。それが再開されたという。

          手術後・抗がん剤治療後の体調不良はどこで診てもらえばいいのか(その2)

          手術後・抗がん剤治療後の体調不良はどこで診てもらえばいいのか(その1)

          続く体調不良と病院主に腹部の痛みとそれに合わせての腰痛、それから手足の痺れと痛みについて受診時に主治医に伝え続けてきた。 術後や治療後の体調不良など想定していなかったため困惑していた。この辛さを何とかして欲しかった。 急性期は脱しているが、続く体調不良はどうしたものか抗がん剤治療後数ヶ月は、腹部の痛みと腰痛、手足の痺れが主となる症状だった。 腹部の痛みについては、癒着が激しかったがその後の内診では異常は無かった。主治医からは、消化器内科で診てもらうように勧められた。

          手術後・抗がん剤治療後の体調不良はどこで診てもらえばいいのか(その1)

          抗がん剤治療終了・その後の体調不良について

          その後の体調は 手術、そして抗がん剤治療は終わったが、私の体調は決して良好とは言えない状態で、開腹手術をした傷口の痛みや腹部の痛みがあり、治療の副作用とみられる手足の痺れや痛みも続いている。 手術や治療さえ済めば元気になる、と思っていたがそうではなかった。(私の場合です) 産婦人科の医師に手足の痺れについて相談すると、「長い人になると、1年続く人や、さいごまで続く人もいます。」と悲しいことを教えてくれた。 他にも体調が悪い日が殆どで、頭痛で寝込むし、急に目の前が白く

          抗がん剤治療終了・その後の体調不良について

          抗がん剤治療(TC療法)6クール

          ※抗がん剤の副作用といっても、病気や治療薬の種類や、個人によっても異なるそうですが、私の場合はこうでした。 ※子宮内膜症→卵巣癌の疑い→開腹手術→卵巣癌確定→抗がん剤治療6クール終了(今ここです) ※ 抗がん剤の種類は、パクリタキセルとカルボプラチンのTC療法です。 今回は抗がん剤の副作用に負けない意気込みで挑んでみた この日は、全6クールの抗がん剤治療最後の日だった。無理だと思った抗がん剤治療6クールの最後の日。 普段は自分のことを褒めるなんてしたことは無かったが、こ

          抗がん剤治療(TC療法)6クール

          抗がん剤治療(TC療法)5クール目

          ※私の場合はこんな症状でした。 ※人によって異なるそうですが、どなたかの参考になれば幸いです。 ※子宮内膜症→卵巣癌の疑い→開腹手術→卵巣癌確定→抗がん剤治療(今ここです) ※ 抗がん剤の種類は、パクリタキセルとカルボプラチンのTC療法です。 ※時々、日記が入っていて読みにくいかもしれません。 抗がん剤治療 5クール 1日目 すっかり顔馴染みになった看護師さんが点滴を射ってくれた。 点滴を射つ前に、今回が5回目であることを確認して、副作用が強くなる人がいることを教えてくれ

          抗がん剤治療(TC療法)5クール目

          抗がん剤治療(TC療法)4クール目・副作用

          ※私の場合はこんな症状でした。 ※人によって異なるそうですが、どなたかの参考になれば幸いです。 10時 抗がん剤治療が始まった 今回は「手の甲でいい?」と看護師さんが申し訳無さそうに言った。出来れば手の甲は嫌だったが、血管が細いうえに治療で血管が硬くなってきているらしいので仕方が無く了承した。 しかし、暫くすると小指の指先の痺れが酷くなった。手を動かさないようにしていたせいだろう。言いにくかったが、勇気を出して看護師さんに「ごめんね。指が痺れて痛くて。」と言った。すると

          抗がん剤治療(TC療法)4クール目・副作用

          父と抗がん剤治療4クール目の私

          前回までの症状と違ったのは、点滴を射つ前から吐き気が始まったこと 治療前日に、「明日は抗がん剤治療の日、せっかく体調が良くなりかけていたのに嫌だな。」なんて言っていたら突然気持ち悪くなった。 まだ点滴を射っていないのに。 外来での治療は、元気な看護師さん達と話せるし、他の患者さんの様子が少し垣間見れて、1人では無いから頑張ろうという気持ちにさせてくれる為、楽しみにしていた。 しかし、副作用が辛すぎて治療が辛くなってきていた。気持ち悪さは副作用のストレスなのかもしれない

          父と抗がん剤治療4クール目の私

          検査結果が出ないのは何故なの?

          今後の治療の為に、遺伝子検査をした 母と歳の離れた叔母は若い時に卵巣癌で亡くなり、母も私と同じ「卵巣癌の疑い」で全摘手術をしたが、幸い母は良性だった。しかし、母の手術の1年後に私が手術をすることになった。そして、叔母と同じ「卵巣癌」だった。 これは遺伝性のものだろうか!?そんなことを思い始めた時に医師より遺伝子検査の説明があった。私の今後の治療方針を決めることに役立つ、という。 医師は、遺伝性のものならひ孫やあるいは玄孫くらいの時代になると結婚などの差別に繋がるかもしれ

          検査結果が出ないのは何故なの?

          脱毛とウィッグ (2)

          意を決して! 家からは少し遠いところにあるリネアストリアのウィッグを取り扱っている美容院を予約して、自分に合わせてウィッグをカットしてもらうことにした。 しかし予約をした頃、白血球の数値が下がり、医師から「人混みに出掛けないでください。感染に注意してください。」と念押しされた。 「ウィッグを作りに行くのですが。」と思わず言ってしまった。ウィッグなら許される訳でも無いのに。 医師は渋い顔をして「コロナがまた出ています。」と警告してくれた。処置室で白血球を上げる注射をして

          脱毛とウィッグ (2)