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脱毛とウィッグ (2)
意を決して!
家からは少し遠いところにあるリネアストリアのウィッグを取り扱っている美容院を予約して、自分に合わせてウィッグをカットしてもらうことにした。
しかし予約をした頃、白血球の数値が下がり、医師から「人混みに出掛けないでください。感染に注意してください。」と念押しされた。
「ウィッグを作りに行くのですが。」と思わず言ってしまった。ウィッグなら許される訳でも無いのに。
医師は渋い顔をして「コロナがまた出ています。」と警告してくれた。処置室で白血球を上げる注射をしてくれた看護師さんも「またコロナに感染する人が増えてきていますから気をつけないとね。」と患者さんの中にも感染者が出ていることを教えてくれた。
テレビでは新型コロナが5類に移行する、と取りあげられていたが患者にとってコロナに感染した時のリスクは高くなるだろうし、治療そのものが出来なくなる。
美容院まで電車で行く予定だったが、車で行くことにした。抗がん剤の副作用が強く出ていた為、夫が運転してくれた。
個室のある美容院
私の行ったお店は、普通の美容院の一角に個室が設けられていた。美容師さんにアドバイスをもらいながら、頭に合ったMサイズのウィッグを装着した。そして気に入ったウィッグをより自然に見えるようにうぶ毛カットしてもらった。
ウィッグを装着して驚いた。うぶ毛カットをしてもらったこともあるが、私の顔や頭に自然と馴染んでいたように思えた。
約4万円
私の住んでいるところでは、ウィッグ1つ分の代金を役所に申請すると上限はあるが半額補助される。(もっと補助金を出してくれるところもあるそうだが、出してもらえるだけでも感謝です。)本当に有り難い。
ネットで購入していたウィッグも私に合わせてカットしてもらった。
夫と娘からプレゼントされたウィッグは普段使い用となったが、予備があると心強かった。きっと髪の毛が生えてくる頃には2人から貰ったLサイズのウィッグが更に活躍することだろう。
ご近所さんの目が気にならなくなった
感染に気をつけなくてはならない為、病院と家との往復が主な外出だったが、ウィッグがあるとそれまで家に引きこもっていた私が外に出る勇気が持てた。
病気をしてから洗濯物は室内に干していたが、ウィッグを被って外に干すようになり、体調が落ち着いているときには自分でゴミ出しにも行くようになった。
ウィッグで随分と助けられた。