まさか私が?! (2)
産婦人科受診
婦人科は、半年前の検査で異常が無かった為、心に余裕があった。
問診、内診、エコー、必要なら子宮体がんや子宮頸がんの検査をして終了。これがいつものパターン。
この日も、それらを淡々とこなして直ぐに帰宅するものだと確信していた。しかし、内診の途中から医師や看護師さんの様子がおかしいように感じた。
何だろう?
医師は私にエコー映像を見せて、丁寧に説明し始めた。
「卵巣がんの疑い」
この言葉から先は頭に入ってこなかった。誰の話なの?と不思議な感じだった。医師と看護師さんがバタバタとMRIの予約をして翌週検査。
検査結果は、卵巣がんの疑い
あれよあれよという間に大きな病院で手術をすることになった。病気や手術の説明をする医師、ピンとこない私。まるでドラマを観ているような不思議な感覚だった。
実感は全く無かった。
それでも仕事をしながら入院の準備をしていたら、あっという間に手術当日となった。