子どもに自立心を持ってほしいと思うなら【子育て相談】
「下の子がもうすぐ産まれるのに、めちゃめちゃ甘えん坊なの。どうしたらいい?」
「自分でできることは自分でやってほしいのに、全然やってくれない。」
「どうしたら自立した子どもに育つ?」
上記のお悩みに、元保育士で日々子育てについて書き綴ってる神田ちあきがお答えします。
(今日のnoteはエッセイはお休み)
自立。
これね、難しいよね。悩むよね。
子どもって本当に不思議な存在で、できることを「できない!」と言ったり、「やって!」と言ったり。手伝おうとすると「ジブンでやるの!」と怒り出したり。
いやあ、地雷の位置がわからない。
子によっても違うし、日替わりだったりするから、保育士でもわからない(笑)
手探りに「ここまでやるから、次はやって?」と言ったり、「今日は手伝うから明日はやろうね」と言ったり、さまざまな工夫をしながら親たちは向き合っていると思う。そうして、イライラして自爆してしまうこともある。私は多いよ、そういうケース。
そんな小さな子どもに一生懸命向き合うパパとママたちへ。
知ってる と 知らない では子育てへの心持ちがちょっぴり変わるお話をお届けします。
まずは、結論。
「自立した子どもになってほしいと思うなら、やってと言われたこと全部やってあげていい。」
自分で靴下を履けるのに「やってー」と言われても、
自分で食事が食べられるのに「やってー」と言っても、
歩けるのに「だっこー」と言っても、
パパとママにそれをしてあげられる余裕や余白があるのなら、全部してあげていい。
子どもが自立できるようにと心を鬼にして「自分でやりなさい」って言わなくてもいいの。
そんなちょっと極端なことを言うと、
「そしたら、ずっと甘え続けてロクな人間にならない。」
「一生自分で出来ない子になる。」
というお言葉が聞こえてきそう。
そういう意見も確かにある。
でも、ちょっと立ち止まって考えてほしい。
ふにゃふにゃの赤ちゃんだったころ。身の回りのこと全てをママとパパでお世話してきた。ずっとお世話してもらい続けること(甘え続けること)だって可能なはずなのに、赤ちゃんはそれをしない。
成長して自分ができるようになったことは、勝手にやるようになった。おすわりや食事をとること、はいはいして移動することなど。
むしろ、大人が手を貸そうとして嫌がられることだってある。
今、甘えているからといって、ずっと甘えているとは限らない。
保育士をしていて保育園で「自立」してるなぁと思う子たちは、ママやパパがお迎えに来たときに、割と高頻度で「甘えっ子」に変身していた。
甘えられる土台があるからこそ、自立していたと思う。
今目の前で甘えてくる子どもは、もしかしたら突然の雨やなにかアクシデントで土台がぐらついていていて、補充するために甘えてるのかもしれない。
次の成長に大きくステップアップするために、土台をもうひと回り大きくするために甘えて補強してるのかもしれない。
甘えがゆくゆく自立につながる。
だから、大人の余裕があるときはたくさん甘えてさせていい。心を鬼にして「自分でやりなさい」って言わなくていいよ。
大人も余力がないときは「今日はママは疲れちゃったので、自分でお願いしまーす」と言ってもいいよ。
大人も子どもも、甘え甘えられて生きていこー!!!
まわり回って自立につながるよ。
明日もいい1日になりますように。