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キアゲハの飼育

息子が幼稚園頃から、夏場に「キアゲハ」の幼虫を見つけては家に持ち帰り、ケースに入れて育てていました。

私は、蝶が嫌いで、それを育てるなんて、、、
と、思っていましたが、そこは子供の為。
我慢をして、育てる事にしたのですが、それから10年程も育てる羽目になりました💦

何が嫌いって、あの蝶の“鱗粉”です。
手で触ると手にしっかりついて来る模様もしっかり残った粉が気持ち悪いのです。
もっと嫌なのは“サナギ”です。
知っていますか⁉︎
蝶はサナギになった時、一度、サナギの中で幼虫時代の身体をドロドロに溶かして、成虫の身体に造り替えるのです。
まるで「仮面ライダー」。
“サナギ”の中を想像するだけで鳥肌が立ちそうです。

なのに喜んで、幼虫を見つけては持って帰るのです。

キアゲハの幼虫最終形態


餌は、にんじんの葉っぱや、ミツバなどのセリ科の植物で、当時、近くの原っぱや庭に雑草として生えていた草によく幼虫がいたので取ってきて与えていました。
調べると、「マツバゼリ」という雑草でした。

マツバゼリ


餌として取ってくるも、それに新たな幼虫がついていたりしてエンドレスの飼育が秋まで続くのでした。

ケースの中は、黒くてまーるいフンだらけになり、たまに育ちきらなかった幼虫の死骸なんかもあったりして。
また、サナギからかえって巣立った後、半透明のサナギの中に黒い汁が残っているのです。
あれってなん何でしょう⁉️
あーー❗️
思い出すも気持ちが悪い❗️
ケースの掃除が私にやってくるのがとても嫌でした。
そうとも知らず、息子は喜んで、毎日見ているのです。

小学校に上がっての初めての自由研究は、もちろん「キアゲハ」の観察日記で、
ノート一冊書き上げた絵付きのノートは、先生にも褒められて喜んで帰ってきました。
その時は、餌として与えていた「マツバゼリ」がどの図鑑を見ても分からず(最近、ネットで見つけて解ったのです)仕方なく、押し花にしてノートに貼り付けていました。

そうそう、「キアゲハ」と「アゲハ」の違いが解らないと思います。
姿としては大きさの差があまりありません。

「キアゲハ」

これが「キアゲハ」で、確かに黄色いです。

「アゲハ」

「アゲハ」のほうは、すこーしだけ黒い部分が多いくらいでしょうか。

「キアゲハ」の幼虫のエサは、地面に生えているセリ科のニンジンやミツバなどで、卵を産む為に地面に近いところを飛んでいます。
反対に、「アゲハ」(クロアゲハも含む)は、幼虫の餌が柑橘系の葉っぱで、みかんやレモン、サンショウなどの木の上を飛んでいます。

ですから畑での被害も、何の蝶の幼虫かわかるというものです。

秋が近づくと、あの蝶が去った後のケースを洗って来年に備えていた日々を思い出します💦




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