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撮影隊は肉体労働

近所に何かの撮影があったらしく、撮影隊が
来ていました。
よく見ると、テレビの撮影隊で、カメラマン、音声さん、照明さん、あとディレクターさんなど総勢10人以上。
大きなワゴンに道具を積んで撮影場所に機材を運び込んでいました。

それを見ていて、
『あゝ昔、私もやってたなぁ』など思って見ていました。
今も、機材は重そうで、何回も車と建物を行ったり来たりしながら搬入していました。

そうです。
この業界は、肉体労働なんです。
機材がたくさんあって、昔より小型化している様で、軽くはなっているとは思いますけど、物によっては、何故こんな物もという物も運んでいます。(おっきな突っ張り棒とか、大きな畳サイズのパネルとか、、、)

そして、大変なものに「レフ板」というものがあります。
昔は、パネルに銀紙貼った物が多くて、そのうち、折り畳み式の(手を離すとパンッと大きくなる畳む時苦労するやつです)レフ板となるのですが、実は持っているだけでも重くてずっと同じ態勢なので辛いのです。

今の「レフ板」


屋外だとそれに風が当たったりすれば、風に抵抗する様にふんばるので、とてつもなく腕がパンパンになります。

その図 
遠巻きにスタッフや関係者がいます

写真が出てきました。
今は懐かしい「京塚昌子」さんがモデルの
別府温泉のポスター撮りです。

「京塚昌子」さんといえば、若い人は知らないと思いますが
“日本の母”とまで言われていた女優さんで、ふくよかな体型で、お母さん役がとても上手でした。
「肝っ玉かあさん」や「ありがとう」などの代表作があります。

使えるものは誰でも使え!とばかりに、この時も「レフ板」持っているのは「デザイナー」さんです。
私もよく持たされました💦

撮影が終われば、機材を解体して、コンパクトに車にまた、積んで帰るのです。
そして、帰ったらまた、スタジオや倉庫に運び込む仕事が待っています。

建設現場とあまり変わらなかったかもしれません。
体力勝負です。

ですから、私は仕事の時、いつも動き回れる様な格好をしていました。
よくテレビで出てくるADさんの様なスタイルです。

ある時、初めてのブティックで、商品の貸し出しをお願いした時、そこの店長さんに名刺を差し出すと、名刺をじっくり見た後、私を頭のてっぺんから足の先まで舐める様にゆっくり見られて、
「あなた、本当にスタイリスト?」と、言われました。
『失礼ね❗️テレビドラマの見過ぎでしょ❗️』と言いたいところをグッと我慢して、笑顔で応対した記憶があります。
イメージ先行で、いつもファッショナブルな格好をしている様に、よく思われていました。

まぁ、それほど自分には興味なかったとでも言えますけど、、、笑。


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