広島風お好み焼き
九州では、大体まぜまぜして焼く、関西風と呼ばれる「お好み焼き」が多いのですが、たまーに、広島風と呼ばれる「お好み焼き」屋があります。
近くには、ほんと「お好み焼き」屋が多くて
よりどりみどりなんですが、好きな「お好み焼き」と言われれば、広島風「お好み焼き」の方でしょう。
野菜がたっぷり取れるとこが好きです。
30年ほど前、ネギが不作で高騰した時がありました。
一人暮らしをしていた時で、節約でネギを食べていなかったのですが、久しく食べなくて、また、値段が高くて買えないとなるとどうしても食べたくなり、近くにたまたまあった広島風お好み焼き屋に駆け込んだことがあります。
そう、「ネギ焼き」なる物です。
「お好み焼き」屋の亭主は、メニュー表の「ネギ焼き」を「ネギ焼き」と消していましたが
特別と言って、作ってくれました。
その後、キャベツか高騰した時も、ブツブツ言いながらも作ってくれました♪
あの時は感謝です。
野菜欠乏の時は、広島風「お好み焼き」を食べることにしていました。
そういえば、40年ほど前、別府の北浜に一ヶ月、竹細工の問屋さんのパンフレット撮影で通ったことがあります。
近くに「友永パン屋」と言う、有名なパン屋があるところで、下町です。
そこの地域の路地裏で、「お好み焼き」屋を見つけて入りました。
おばあさんが一人で賄っている様で、昭和漂うテーブル一つと椅子が4脚あるだけの小さなお店でした。
おばあさんの前には大きな50×50cmくらいの鉄板が2枚並んでいました。
お好み焼きを頼むと、おばあさんは、生地を1枚の鉄板の真ん中に広げ始めたのですが、
ムムッ❗️大きい‼️
直径20cm、いや、30cmはあるであろうか大きく広げた生地に、ニコニコしながら、魚粉をかけて、大きなボウルからもやしをこれでもかと盛っていき、その量はもやしの袋でいえば、3袋はあろうくらいあり、その上にこれまた大きなボウルから鷲掴みにしたキャベツを3回その上に盛っていきました。その上に天かす、紅生姜、バラ肉と乗せて生地を回しかけると、蝶番で繋がっていた、もう一つの鉄板をその上に被せ、
「せーーーの❗️」と言うと、反転させました。『なるほど、、、』と感心していたら、また反転させ、今度は2玉以上あるであろう焼きそばを焼き始め、隙間に卵を2個割り入れて馴染ませるとお好み焼きの上に乗せ、(そこはコテで)また、鉄板を重ねてひっくり返して鉄板でよく押さえつけ、ソースを塗りました。
出来上がりのお好み焼きは、有に4人前はありそうな大きさで(いえ、もっとかも、、、)
1/4カットでお皿に乗って出てきました。
もちろん頑張りましたが、普通の食事量の私には多すぎて、お持ち帰りをお願いしました。
次には、同僚と一緒に行ってシェアしました。
そんなに高くなかったと記憶しています。
流石に、おばあさんだったので、お店はもうありません。でも、懐かしく、今までで一番の大盛りでした。
鉄板の蝶番、大盛りお好み焼きを考えているお店は、参考になるかもと思います。
コテさばきだけでは作れない「お好み焼き」は
おばあさんの知恵の賜物かも、、、。
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