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音楽の時間

高校は、進学校でしたから、芸術の授業は、あって、無いようなものでした。
美術、音楽、書道の内どれかを選択するというもので、一年の時しかありませんでした。
美術に、進学しようと思っていたので、美術を専攻したら、多いとの事でくじ引きになり、見事に引いてしまい音楽になってしまいました。

しかし、この音楽の授業が面白く、結果良かったと思っています。

先ず、びっくりするのは大学(芸術系)で、音楽科の友だちに聞いた、音楽の大学受験などで使う、「コールユーブンゲン」という本を使っていた事です。

「コールユーブンゲン」とは、声楽の基礎用の本で、短い楽譜が沢山載っている本です。
テストはNo.〇〇を歌う。というものでした。授業も変わったものが多く、基本合唱で、男女に別れ、パートも4つに分けていました。
小柄で痩せていた男の先生でしたけど、歌はとても上手で声量はかなりのものでした。
教えてもらっていた合唱曲にグレゴリオ聖歌の「キリエエレーソン」や讃美歌の「グロリア」などがありました。

その先生は、「世界には有名な作曲家がいる。ドイツにはベートーヴェン、オーストリアにはモーツァルトではイギリスには誰がいるか?」と初めての授業で、尋ねてきました。

答えは「ビートルズ」
ビートルズが大好きな先生でした。
あと、「ピンクレディ」が好きで、顧問の吹奏楽部の曲は、“ピンクレディのメドレー”とかでした。

「KISS」のギターを破壊するライブのビデオを視聴覚室で見るだけの授業だったり、とても変わっている先生でした。

その先生は、私たちが卒業後、オペラの勉強をすると言って、学校を辞めイタリアに行ってしまいました。
もう、40歳は過ぎていたと思います。
その行動力にとても憧れました。

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