読書感想文 ボクは好奇心のかたまり
昭和50年代の遠藤周作先生のエッセイだ。介良町のUFO事件について書いてあるとのことで読んだ。
中学生たちが小型UFOを発見し捕まえたという知る人ぞ知る事件だ。狐狸庵先生(エッセイになると遠藤周作先生は自身を狐狸庵と名乗っている)は中学生たちに会った体験からどうやら本当らしいという結論で終わっている。
どうなんだろうな。この事件は時代的に写真がほとんどないのが残念。
文体が独特なのでちょっと読みづらかった。
他のエッセイも読んでみたところ佐藤愛子先生の扱いが酷い。それがかえって愛を感じる。好きな子に意地悪をする男の子みたいで。
田中真紀子さんが若かりし頃、新劇の女優になりたかったのも驚くところだ。あの時代、女優になりたい人多かった気がするので田中真紀子さんもそうだったのかと。普通の女の子だったというか。
中高生の男子がこの本の愛読者だったようでそれもわかる下品さがちらほら。この本は今の子は受け付けないだろうな。
なかなか面白かったです。