見出し画像

読書感想『マーケティングの仕事と年収のリアル』

著書名:『マーケティングの仕事と年収のリアル』
著者:山口 義宏
発行:ダイヤモンド社

■どんな本?

会社の中のマーケティング職としての
キャリアステップの全体像や成長度合いに応じた分岐点の在り方、キャリアの築き方など、事細かに説明されている本です。

けっこう、マーケッターってキャリアや成長の仕方が、携わる仕事の内容や会社の事業内容によって千差万別だったりするので、その1つの指針としてこの本は非常にタメになる本でした。

「マーケティングは戦略が大切だ」とかよく言われる中で、
そのマーケッターが自身のキャリアに対して戦略的に築けてないケースが多かったり(実は私もそう)するので。

■読んでみた感想


私の場合、実は社内のマーケティングに所属していますが、正直、マーケティング畑を歩いてきたわけではなく、クリエイティブ職や営業職などパラレルに歩いてきた中で、社内で適任がいないという理由で、なぜかマーケティングの組織長になった経歴があります。

そのため、本当は実績や段階を歩みたかったのに、最初からマネジメント職を余儀なくされているため、今後のキャリア像が描きづらくなっているのが難点です。

そのため、こういった本には興味があるのですが、正直、前半部分は比較的メンバーや実務者の方のキャリアの築き方(それはそれで非常に具体的)なので、私個人としては特に後半のマネジメントかスペシャリストかいずれの選択肢が迫られた際の内容が興味深かったです。

本来はメンバーとして、マーケティング要素の経験や実績、成果を出したうえで、改めてマネジメントorスペシャリストというラインの検討をしていきたいのですが、私自身はいきなり成り行きでマネジメント職を選択せざる負えない状態だったので、新たなキャリアを考える必要があります。

その中で、おそらく仮にスペシャリストになるのであれば、特定の専門知識/経験に絞ったマーケッターになる道と、そもそもマーケッターになるというラインではなく、マーケティング全般(広く浅く)を踏まえたさらなるマネジメント=経営ボードになるという選択肢いずれかかなと感じました。

■こんな人におすすめ

長々と自身のことを書いてしまいましたが、私のようなある程度の社会人経験ある人にも有効ですが、特に20代、30代の方でマーケティング事業部に所属もしくは行きたいといった方など、これから具体的に経験を積んでいくという方にはピッタリだと思います。

■目次

第1章 めざせ、年収1000万円超え! マーケティングの仕事と業界構造
第2章 マーケティング職には6つの成長ステージがある
第3章 スペシャリストのキャリアをつくるアラサーの決断
第4章 スペシャリストを極めるか、マネジメントに移行するか。それが問題だ

■著者のプロフィール


山口/義宏
インサイトフォース代表取締役。東京都生まれ。東証一部上場メーカー子会社で戦略コンサルティング事業の事業部長、東証一部上場コンサルティング会社でブランドコンサルティングのデリバリー統括などを経て、2010年にブランド・マーケティング領域支援に特化した戦略コンサルティングファームのインサイトフォース設立。大手企業を中心にこれまで100社以上の戦略コンサルティングに従事している。

■本の詳細


著書名:『マーケティングの仕事と年収のリアル』
著者:山口 義宏
発行:ダイヤモンド社
発売日 ‏ : 2018/10/17
ページ数:315ページ

■良い口コミ


・マーケティングの仕事をする人がどのようなキャリアパスをたどるのか、どのようにしたらサバイバルしていけるのかということについて書かれた本です。
・マーケティングの教科書というより、マーケターの人生そのものに焦点を当てた本です。とても珍しいし面白く、勉強になりました。
・本書のメインターゲットであるアラサーのマーケターです(建築分野)。
業界は異なりますが、類似点も多く納得の連続でした。
・求められる実績や経歴とポストや権限などもかなり赤裸々に描写されています。
・マーケティング支援会社に勤めて1年と半年が過ぎ、このタイミングで読むと非常に刺さるワードが満載。

■悪い口コミ


・タイトルに惹かれて購入したものの、冗長な感じで内容があまり記憶に残っていません。これからマーケティングの仕事に就きたいと考えている方にとっては興味深い内容なのかもしれません。

■まとめ

評価が低いコメントが少ないように、これまでこういったマーケッターの具体的なキャリアステップに焦点を当てた本が少ない中で、具体的、かつ論理的にキャリアについて説明している本は珍しいと思います。
私自身もこれからのキャリアを具体的にどうしていくかを改めて考えさせてくれる本でした。




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集