小説すばる新人賞1次選考結果から
5%未満の人しか通過できない選考に落ちたら、あなたは「しょうがないよね」「当然だ」と思いますか?
私は、今は思えないです。
私が知っている事実は
全力を出し切って書き上げたこと。
1次選考落選なので、本文すら読まれていないということ。
この二つだけです。
実はこの1次選考結果、8月中旬には出ておりました。
しかし私は「9月号で発表」ということだけ記憶していたので、その雑誌が8月中旬に発売されていたとは知らず。本当に昨日ようやく本誌を開きました。
結果を見るまでの間、どういった心持ちをすればいいのか悩みました。
こういうとき自分が傷つかないようにするために「当然落ちている」と思えば楽だけど、言霊ってある気がしました。
事実は変わらずあるのに、自分がどう思うかで結果が変わるんじゃないかとか思ってしまうぐらいに、緊張していました。
気持ちで負けて自分の傷を浅めにするのか、気持ちを強く持って、真正面からぶった斬られるか。
私はちょうどその狭間でページをめくりました。
自分の落選を知るのは早かったです。私は北海道在住。理由はわからないけど、50作品が北から順に並べてありました。
北海道の方で選考に残ったのは3名。だから自分の名前がないと3秒ぐらいでわかりました。
一方で東京都の人は多く、北海道と東京、それぞれ何人応募したんだろうなぁとか考えました。普通に人口から考えても、何倍も違うでしょうが。
落選という事実は、「当たり前」なのか。
本当にそう言っていいものなのか。そんなことを言ってしまったら、自分の努力が否定される気がしました。
事実は知っている。死ぬほど頑張った。
1月に作家になりたいと思い、小説の書き方の本やネットで調べながら、構成・表現を最大限勉強しつつ、書き上げました。
ポストに投函したその夜、お尻に帯状疱疹ができたぐらいです。
私は自分が書いた作品が、大好きでした。
主人公は那月(なつき)ちゃん。ずっと書いているうちに、この子が大好きになりました。もはやママの気分です。
書いている時から、とにかく誰に否定されても、選考に通らなくても、自分の作品の1番のファンは自分であり続けようと決めていました。
だからなんとなく「ハードル高い賞レース、初めて応募して、当たり前に落ちました!」とは言いたくない気がしました。
そう、私は自分が思っていたよりずっとずっと、悔しいと思い始めていました。
私のいいところは、自分の道を自分で考えて切り開いていくところです。
梗概(あらすじ)しか読んでもらえなかったとされるなら、誰かに本文を読んでもらいたい。
敗因を分析したい。今後、どのジャンルを目指して、どんな勉強をしていけばいいか知りたい。
私はネットで小説の添削をしてくれるプロの方を探し始めていました。
こういった方がいるのは知っていました。でもずっとどこへ出せばいいかわからなかったのです。
でも直感でご指導いただきたいと思える先生を見つけて、すぐにご相談・見積もり依頼をして契約しました。
曇っていた心に、少し希望が見えました。
先生を探し始めたときは「すごいケチョンケチョンに言われたらどうしよう……」とか「恥ずかしいかも」と不安がありました。
でも今は自分の悩みを相談できる人が見つけられて嬉しいです。いっぱいご指導を賜りたいと思っています。
私は短い時間に濃縮還元でぎゅっと落ち込みました。でもこれからはもう悲しまない。前を向いていこうと思います!
🌈続き(添削結果)も書きました