「黄昏」
黄昏時に坂道をのぼる。
蛇の背中のような階段を踏みしめながら。
夕陽が照らす石段を、のんびり下りる猫におじぎ。
そして、頂上で見る暮れゆく空。
あの日、君と見た夕陽の色は、こんな感じだったっけ?
届かぬ恋と僅かな期待が、混ざったような不思議な色合いに、僕は立ち尽くす。
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