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140字小説

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「せめて」
君が誘ってくれた夕食。君の家の近所のスーパーで一緒に食材を選び、僕も手伝って作った煮込み料理。不思議な味がして、笑ったっけ。特別ではないものが、特別に思えることを知った夜。せめてその一瞬、彼のことを、君も僕も忘れられたなら…。独りごちて、家路につく。 #140字小説