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腰は体の要です「腰」の痛みと疾患

腰は体の要です
腰部は5つの腰椎から成り、その中には椎間板と呼ばれる軟骨組織が存在し、体の中心から前後左右に柔軟な運動を可能にします。腰椎には脊柱管という空間があり、神経がその中を通っています。腰椎を通る神経は、下肢の運動機能や感覚機能、排尿機能などを制御し、腰痛だけでなく足のしびれや痛み、膀胱直腸障害なども引き起こす可能性があります。また、仙椎・骨盤と互いに影響して体幹バランスを保持しています。

【目次】
腰部脊柱管狭窄症
 加齢による脊柱管の狭まりが痛みとしびれを引き起こす
 保存療法で効果がない場合は手術を検討
 主な治療法
腰椎変性すべり症・腰椎分離症/分離すべり症
 腰椎の前後方向への移動や分離が問題となることも
 保存療法を試みた後手術の検討が進められる
 主な治療法
 治療法
腰椎椎間板ヘルニア
 椎間板内の髄核の突出による神経圧迫
 保存療法による改善を目指す治療の基本
 主な治療法
 治療法
椎体圧迫骨折
 椎体圧迫骨折の特徴と症状
 外傷性椎体骨折・骨粗鬆性椎体骨折の治療法と予防の重要性
 主な治療法
 治療法
成人脊柱変形
 後弯と側弯が身体バランスに影響を与える理由と症状
 腰椎変形症の治療方法と専門医の重要性
 主な治療法
監修

※『名医のいる病院 整形外科編 2024』(2023年10月7日発行)から転載

腰部脊柱管狭窄症

加齢による脊柱管の狭まりが痛みとしびれを引き起こす

 脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなる疾患であり、その原因は椎間板や脊椎の変性、および脊髄の後ろにある黄色靭帯の厚み増加です。
 脊柱管の狭窄により、馬尾神経や神経根が圧迫され、痛みやしびれが生じます。

 椎間板や脊椎の変性は主に加齢によるものです。加齢により...


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