
ホテルサービス その168 - ワイン蘊蓄 -
ホテルマンとソムリエ経験者でもあり高級な飲食には現在も長けているつもりです。
今は飲むリエ🍷ですけど(^^)
それはそれとして真面目な話へ移ります。
ワインに必要なコルク栓はコルクガシの樹皮をくり抜いた天然物でございます。
近年は乱獲の影響で資源が不足しワインブームにも関わらず本物のコルクが激減しています。
ただ庶民感覚ではコルクは本物か偽物かは関係ないことであり効能の違いも分からず。
そこで写真と供に少しだけ説明を致します。
【 本物のコルク 】
コルク樫樹皮をくり抜いただけで柔らかく軽く、長期熟成ワイン向きいわゆる本物。

【鏡面は本物のコルク】
上下鏡面だけ本物で残り80%以上はコルク樫の残りクズを集めて高圧縮したもので、比較的早飲み廉価版ワイン向き。

【フレーク圧縮】
全てをコルク樫残りクズを高圧縮したもの硬くてやや重く日常消費レベルで千円以下で手軽に買えるワイン向き。

【完全樹脂製】
ここまでくればコルク栓とは呼べない樹脂で人工的に作ったもの。価格は破格で大量消費用のバルク(タンク)輸入された葡萄酒。

そして廉価版ワインの主流はスクリューキャップに移り🌀近年コンビニでよく見かけます。
コルクは天然素材であればあるほど外気を遮断しながらも呼吸は出来る貴重な産物🌳
その呼吸があるからワインは人と同じ様にゆっくりと穏やかに熟成していくものなんです。
貴重なコルクも代替え品で本物と同じ様に数十年も力を発揮できるものは存在しません。
長期熟成ワインはリコルクする事で更に長くセラー保存は出来デカンタージュも活きるもの。
今後も美味しくワインを楽しむにはコルク樫の木を大事に育てる環境保全は必要。
ホテルマンとしてソムリエとしてSDGSには最も敏感でなければなりません🍷
僕の生まれ年のワインはそろそろ熟成かな(^^)
次回はここもドンデンについて…
書いてまいります✍️
HOTEL DIRECTOR
いいなと思ったら応援しよう!
