みんなで考えよう 環境・生態系を破壊するマイクロプラスチック問題
こんにちは。都市圏では緊急事態宣言が延長されて、もうこうした制限にも慣れっこになってしまっていますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか?
私も3蜜は極力避けながら、変わらず手指衛生やマスク、換気などには気を付けて過ごしています。ワクチン接種もお年寄りから少しづつ始まってきましたね。予約の仕方が自治体によって異なる為、困ってらっしゃる高齢者世帯も多いと聞いています。行政だけでは一律の支援だけになってしまいがちなので、周りの人々の協力も必要となってきています。早く若い世代にもワクチン接種が始まることを願っています。
マイクロプラスチック
昨日NHKの2030未来への分岐点という番組でプラスチックによる世界的な環境問題について取り上げられていました。以前からこの問題については、各所で取り上げられてはいますが、この番組をみて改めて大変な問題になっているなと感じました。(以下、記憶を頼りに書いている部分もあるので、事実とは少し異なる部分があるかもしれません、どうぞご了承ください)
マイクロプラスチックは、直径5mm以下の小さなプラスチックのことをいいます。マイクロプラスチックには1次と2次があり、1次は洗顔料や歯磨き粉などスクラブ剤に含まれている、小さなプラスチックが流れ出したもの。2次はポリ袋やペットボトルなどのプラスチック製品が紫外線などの影響で劣化し細かく砕けていったものです。これらが、海洋に流れ出すなどして世界中に海流で運ばれてしまっています。こうして小さくなったプラスチックを鳥がエサと勘違いして食べてしまったり、ヒナに与えてしまう。また、クジラの例では、死亡したクジラの胃からは消化されないポリ袋が何枚も出てきていました。ポリ袋やプラスチックなどは消化されないので、うまく排泄されれば良いものの、中には消化管に少しづつ溜まり詰まってしまうことがあるようです。プラスチックの問題になるところは、そのままでは細かく分解されず土には還らないところです。
人体への影響
また、鳥や魚だけでなく、人間にも悪影響が出るのではないかとされています。プラスチックは劣化することで5mmよりもさらに小さくなってゆきます。そしてナノレベルまで小さくなることで、大気中に漂ったり、海水に溶け込んだりして、あらゆる生物の体内に入ってきます。また、食物連鎖による濃縮も実験では指摘されており、食物連鎖の上にいる生物ほどマイクロプラスチックの蓄積が示唆されています。つまり食物連鎖の頂点にいる人間は巡り巡って一番影響を受ける可能性が高いと思われます。
ナノレベルのマイクロプラスチックは、血管内に入り各細胞に達します。そして細胞間に滞留しつづけます。実験では胎盤組織にもマイクロプラスチックが見られ、胎児への影響も懸念されています。また、今回のコロナウイルスなどでも、マイクロプラスチックの細胞刺激により、免疫細胞の過剰増殖が起こり、その結果として過剰な炎症反応が引き起こされる可能性も指摘されていました。
世界のごみ問題
世界のとりわけ先進国のプラスチックごみの排出量は膨大です。使い捨ての大量消費社会であるので、当然だと思います。しかし、国内だけでは処理しきれないため、先進国の多くは海外にごみを輸出してリサイクルをしてもらっています。その主な引受先が中国だったわけですが、2021年1月から中国はすべての廃棄物の輸入を禁止しています。
中国の受け入れが閉じられたことで、他にごみを引き受けていた東南アジアなどの国にその分のごみが行くことになります。しかし、供給量がいきなり増えたことで処理能力が追い付かず、国内はゴミだらけになってしまいます。番組では一部の処理業者はまともにごみ処理をするとコストがかかるので、放火に見せかけて燃やしてしまっているのではないかとされていました。ごみの問題だけでなく、大気汚染や地球温暖化問題にもなってきています。マレーシアなども受け入れ拒否をしているようです。
どうしたらいいのか?
ここからは私の考えですが、もうこれはずーっと言われていることで、とにかくプラスチックごみを排出しないことが一番いいはずです。でも、スーパーでもファストフード店でも、使い捨て製品や包装のビニールだらけで、もうどう取り組んだらいいかわからないくらいに、プラスチックだらけの世の中になっています。
個人的には、
➀使い捨て製品をなるべく使わないこと
②ものが許せば何回も使うこと
③購入段階から、環境負荷が少ないものを選ぶこと
④なるべくペットボトル製品を買わない
⑤過包装をしない・頼まない(日本人は大好き。お土産用の袋を入れますか?って聞かれることもある)
とかでしょうか。
あと社会的に求めたいこととしては、
➀企業側がプラスチック製品を減らす。自然分解できる素材にする。
②過包装しない。量り売りのような店を増やす。
③企業と国が製品の生産からリサイクルまでを把握する。
④先進国や各国の大学が本気でこの問題に取り組み具体的な指針と行動を起こし、社会問題だと強く訴える。
⑤著名人、有名人に継続的に発信してもらう。脱プラスチックの生活を実践してもらう。それが、流行、ムーブメントになるまで啓発してもらう。いや、啓発よりもそれ自体がカッコいいことなんだって洗脳してもらう。
と思いついたままに書いてみました。
この、マイクロプラスチック問題が今後どのくらい環境や生態系に悪影響を与えるかまだまだ分かっていません。でも、すでに多方面で影響が出始めていることは確かなので、すぐにでも出来ることから始めないと、後の世代に大きな問題を押し付けることになると思います。個人で出来ることは少ないかもしれませんが、一人一人が真剣に考えていかないといけない問題だと改めて思ったので記しておきます。大事なことだと思いますので、もし良いと思ったら他の方にもおすすめしていただければ幸いです。どうか未来に希望がのこっていますように。
それでは。
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