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パイナップルケーキ、五反田のビビンバ、ちぢみほうれん草のカレーの日。【ジウメイのおいしい日記】

朝、黒胡麻パウダー入りのオムレツと納豆で朝食を済ませた後、夫が淹れたコーヒーを飲みながら先日点心教室で作ったパイナップルケーキを1個食べる。Chiharu先生のレシピで作ったこのパイナップルケーキを教室で食べた瞬間、「もう台湾で買うことはないかも」と思ったほど美味しくて驚いてしまった。生のパイナップルと砂糖だけで作る餡はしっかり酸味が感じられる程よい甘さで、また先生が研究し尽くした生地も味わい深さと軽やかさが共存した完璧なバランス。計量が苦手でお菓子作りをほとんど通って来なかった私にとって、パイナップルケーキを自分で作るなんてまるで飛び級したみたいでちょっと不安だけど、今度台北に行ったら絶対に型を買って来て我が家の定番に加えるつもり。

昼間白金でピラティスのレッスンを受けた後五反田まで歩き、駅前のレミィの地下で野菜を買ってから、すぐ近くの焼肉店「香龍園」でランチ。運動後だし温かいスープ系にしようかと一瞬思ったけど、なんとなく体がナムルを欲していたのでビビンバを注文。この店にはもう20年以上通っているけど、古き良き焼肉屋さんのスタイルをずっと貫いているところが個人的に大好きだ。韓国系の方が経営されているお店だけど、巷でいくら韓国料理ブームが起こっても、お肉以外の一品料理にナムルやチヂミ、スープなどの最低限の韓国料理以外置かないところも潔くて良い。運ばれて来たビビンバは野菜のナムルが5種類もられていて、コチュジャンをちょっとだけ乗せてからスプーンでよくよく全体を混ぜていただく。ビビンバはたっぷりの野菜と冷めたご飯を一緒に食べる、血糖値スパイクを防ぐのにもってこいの料理だ。最近よく血糖値の乱高下の弊害について取り上げられる様になったけど、私も二十代前半の時にそれを知って気をつけるようになってからは、食事をした後に体が感じる倦怠感が激減した。

夫がプールに行っている間、キッチンに立ち夕食の準備に取り掛かる。今夜は簡単にインド料理のプレート。まずはさっき買って来たちぢみほうれん草を軽く茹でて水気を切り、ミキサーにかける。続いて鍋に米油とホールスパイス何種類かを入れて火にかけ、しばらくしたら炒め玉ねぎとトマト、おろしニンニク、おろし生姜を加えて水気を飛ばし、ペーストにしたほうれん草と少量の水、パウダースパイス数種を加えて少し煮て、塩で味を調えたらほうれん草カレーの完成。続いて一口大に切った鶏もも肉にターメリックと塩を揉み込み、鍋にマスタードオイル、パンチフォロンなどのホールスパイスを加えて火にかけ、しばらくしたら玉ねぎとおろし生姜、おろしニンニクを加え、ある程度炒めたら鶏肉と水、ヨーグルト、パウダースパイス数種を加えて火が通るまで煮込み、チキンのベンガル風カレーを作る。

あとは魚焼きグリルで真っ黒に焼いて皮を向いた茄子を潰し、テンパリングしたスパイスと油を加えてミキサーでペーストにしたチャトニィと、バスマティライスが切れていたので、普通に炊いたご飯にテンパリングしたカレーリーフを混ぜたものを添えてインド風定食の出来上がり。

この前いつものバーで常連さんとCoCo壱番屋の話をしていて気が付いたけど、よく考えたら私はCoCo壱番屋どころか、吉野家にもすき家にも入ったことがなく、マクドナルドでハンバーガーを食べた事すらない大手飲食チェーン音痴というか、大手飲食チェーン処女だ。18歳までは田舎に居たのもあり外食する習慣がほとんどなく、コンビニのおにぎりやパンは買ってもチェーン店の飲食店に入る機会がなかったし、上京後は自炊か社会人のお兄さんお姉さん友達がご馳走してくれるご飯という極端な2択だったので、4年間チェーン店で食事する機会がなかった。そして大学を出てすぐに結婚してこの20年間、牛丼が食べきゃ自分で作り、カレーが食べたきゃこうして自家製ターリーを作ってしまうせいで、みんなの話に全く付いて行けなかった。お嬢様でも何でもないのに。

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