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酒井透

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(さかい・とおる) 東京都生まれ。写真家・近未来探険家。 小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイールやパ…
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2023年10月の記事一覧

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】長崎市脇岬町の「脇岬ケンカ祭り」

お祭り男たちが素手で殴り合い  長崎市脇岬町で8月に行われている「脇岬祇園祭り(通称:脇岬ケンカ祭り)」は、壮絶なケンカバトルが行われていることで、長崎県内では良く知られている祭りだ。  この祭りの“見所”は、2日目と言うことができよう。脇岬町の裏通りに集まった男たちが、裏通りで壮絶な殴り合いを繰り広げるのだ。アタマをリーゼント風にキメたお兄さんが誰を狙うでもなく飛び蹴りを食らわせたかと思うと、ガタイのいい男性が人の良さそうなお兄さんの顎を打ち抜く。何の前触れもなく殴られ

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】沖縄県石垣市「18番街のブラックホール」

謎の結界に迷いんこで  沖縄県・石垣市の中心部に美崎町という繁華街がある。ここには、スナックや飲食店が建ち並び、週末ともなれば地元の人たちで賑わっているところだ。今から10年以上前のこと、美崎町から歩いて2~3分のところに位置している18番街で不可解な〝事件〟が発生した。  地元のパイナップル工場でアルバイトをしていた渡部雄人さんが、18番街にある祠の前で小用を足したところ、『神隠し』に遭ってしまったのだという。18番街は、40年くらい前まで街の中心部だったところで、今で

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】沖縄県西表島の「兵隊の霊が出るビーチ」

美しいはいみだ浜の悲しい歴史  沖縄本土に次いで沖縄県で2番目の面積を誇る西表島は、全国のダイバーの憧れの的となっている。紫外線をたっぷりと含んだ太陽光が降り注ぎ、海の色が碧色に輝く初夏を迎えると、ダイビング・ポイントには数多くのダイバーがやって来る。ダイバーの目当ては、島の北側に拡がる珊瑚礁やカラフルな色をした熱帯魚だ。しかし、ダイバーに人気のある北側の海とは対照的に、島の南側にあるビーチでダイバーの姿を見ることはない。  ある日、石垣市内にあるスーパー・マーケットで地

【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】小笠原の「首の無い二宮金次郎像」

汗をかく不思議な像  「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島は、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されたことも手伝って、長年、大勢の観光客で賑わってきた。そんな小笠原だが、父島に不思議なスポットがある。   父島の中央の山間部を貫く夜明道路沿い、初寝浦展望台の近くにある二宮金次郎の像がそれだ。この像、良く見ると首の部分がない。島に伝わる「伝説」によると、元々は、小学校の校庭に置かれていたそうだが、戦時中に軍事施設のあった現在の場所に移されている。首の部分がないのは