”偶然"を大切に。
なんだか、個人的にとても腑に落ちるお話を聴いてきました。
昨日、弊社の社員教育の一環で、「キャリアデザイン」に関する研修を受けてきました。
社会人になってからというもの、冷静に自分の「キャリア」を省みたことがなかったので、いい機会だと思って参加しました。
内容を簡単にまとめますと、
「キャリアとは経験を通じて能力を蓄積していく過程であり、
キャリアデザインとは明確な将来像ではなくその過程を考えること」
となります。
小難しいですが、要は結果ではなく過程だよね、ということ。
過程が重要なのはなぜかというと、未来のことは分からないから。
3年前には、コロナウイルスで大変なことになるなんて想像できなかったように、自分の思い描く通りに事が進むのは少ないです。
未来を見通すのは至難であるから、結果ではなく過程を大事にしようという事です。
(決して結果を軽視するというわけではありません)
では過程を考える際に重要なのは何かというと、
「偶然を大切にする」という考え方です。
未来は何が起こるかわからない。
だから、「あえてドリフト(流される)し、日々の仕事における偶然の出会いや予期せぬ出来事をチャンスと捉える」(=キャリアドリフト理論)という考え方もあると。
ここではキャリアに関する研修なので仕事と絡めて話されましたが、ふむふむと聴きながら、「人生もそうやなぁ」と思いふけっていました。
私も小さな頃はピカピカの1年生といった感じで、社会や未来に対して希望を抱いていました。
でも、その後いろいろあって不登校になったり、休職したり。
今の自分を過去の自分が想像していたかというと、否。
決して順風満帆な歩みではなかったと思います。
それでもなんとか復職し、結婚を決意するに至るまでには様々な”偶然”が積み重なっています。
振り返れば、大小さまざまでしたが、良かったことも悪かったことも、すべてはつながっているように感じます。
研修講師の人が、山登りに例えていました。
ある山の頂上を目指すんだけど、一途に登頂だけを考えるのではなく、途中で野原に目を向けて咲いている花を愛でるのもよし、展望台を訪れて景色を楽しむのもよし。
なんなら違う山に目標を変えてもいいじゃないか。
最短ではない道を楽しむ。
これが"偶然"を大切にすることにつながると言います。
なんか含蓄があふれ出ていて、いい話を聴けたなぁ~と、とても満足して帰ってきました。
日々の小さな"偶然"を素通りせずに、我が事として捉え、いつかのために経験として蓄積しておく。
それがいずれ何かの拍子で繋がることもあるかもしれません。
どこにも保証はないですが、このように信じていた方が、人生楽しめるのかもしれませんね!
何かみなさまに得るものがございましたら幸いです。
日々寒いですが、暖かくしてお過ごしくださいね。
それでは、ごきげんよう。