マガジンのカバー画像

生きていくためのコンパスたち

92
「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
運営しているクリエイター

#適応障害

”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

【読書感想文】 広告コピーは現代の「和歌」だと思う『毎日読みたい365日の広告コピー』

「広告コピー」と聞くと、皆様はどのような印象を持たれるでしょうか? 商業主義? 大げさ? 消費者を騙す? うさんくさい? 炎上? そんなネガティブ印象を思い浮かべた方。 そんな方にこそ、ぜひ読んで欲しい一冊があります。 この本は、珠玉の広告コピーを集めた一冊。 と「はじめに」にあるように、1日1コピー、365日分紹介されています。 パラパラと1ページずつ見ていくも良し。 今月のコピーを見てみるも良し。 自分や誰かの誕生日を見てみるも良し。 月毎に紙の色が違い見た目

「元気?」って聞かれた時、一瞬つまる

だいたい「何とかやってます」とか「ボチボチですね」という返事になります。腹の底から「元気です!」とは言えない。そんな日々です。 いや、元気なんですよ、心身ともに。自覚としては。 ただ、対人関係など外に向かって、無条件に「元気です!」と言ってしまえるほどそうじゃないというか。 これはたぶん、 ・元気と言い切れる自信がない ・保身 が主な要因だと思います。 元気と言い切れる自信がないというのは、ある種当たり前で、だってまだ薬を飲んでいるのですもの。 服薬も通院もせずによくな

みんなで支えるから

私の妹は適応障害で休職中です。 原因は人間関係と、合わない仕事。 仕事以外のことは元気に話しますが、仕事のこととなると急激に落ち込み、うつ状態になってしまいます。 私も似たような状態だったのですが、妹は私より気分の波が激しい様子。 家族からは仕事の話をしないのですが、「傷病手当金申請書」や「診断書」の提出に関しては話さざるを得ない。 実は、当初の診断が3か月の休職ということで、その期限が迫っているのです... これ、苦しいところですが本人が動かないと上から降ってくるものでは

人生の分かれ道に気づけたこと

先日、10年間一人で暮らしていた街にさよならしてきました。しっかり部屋も引き払ってきて、会いたい友達にも会えて、一区切り。 バタバタしていたのと、疲れてしまったのとで記事を更新する時間が少し空いてしまいました。 昨日は、とっても天気がよかったので、公園巡りをしてきました。 近くの珈琲店でテイクアウトして、ベンチに座って読書する時間。 風が気持ちいいなぁ〜まんまる雲がかわいいなぁ〜ってその瞬間を感じる時間。 私は、こういう時間が好きだなぁと改めて思いました。 今日は

下を向いてもいいから、生きて。

本記事には繊細な内容を含みます。 人によっては不快な表現もあるかもしれません。 細心の注意を払いますが、至らぬ点がありましたらご指摘ください。 心がつらい時、支えが欲しい時、助けが必要な時は、下記ホットラインをご活用ください。 本題に入らせていただきます。 悲しいニュースがありました。 記事内で触れられているのは、まだ年端もいかぬ子どもたち。 特に小学生の不登校児童の数が前年比18%増と顕著です。 コロナ禍によって学校生活が一変してし

休職は自分の人生を歩いている証

こんにちは! 20記事目を書いて、ブログが楽しくなってきた「さきしま」です。 (記念すべき20記事目は気合い入ってます!) 今日は「休職は自分の人生を歩いている証」という内容でお話しできればと思います。 休職をしている方、考えている方が初めてこれを聞いた時、 「????」 「休職が自分の人生を歩いている?」 「どういうこと?私はこんなに苦しんでいるのに?」 と思ってしまう方もいるかもしれません。 大丈夫です。順を追って話します。笑 なのでちょっとだけ時間をください。 こ

人生がわかるのは、逆境の時よ。

「逆境」。 迫り来る、乗り越えるべきネガティブな物事を、可能な限りカッコつけた表現。乗り越えられること、立ち向かえることが響きの前提にあるような、力強さを感じる言葉。 人生がわかるのは、逆境の時よ。 Life know is, when the adversity. そう言ったのは、「時代と闘った女」ココ・シャネル。彼女のつくりあげたファッションブランドを知らない人はいないでしょう。ですが、彼女の人生は逆境に満ちていました。 女性の社会進出への挑戦、共同経営者の裏切り、ナ

173日前のあなたへ

やっぱりnoteには素敵な出会いがたくさんある。 今日も、共感オブザイヤーとでもいうべきクリエイターさんの文章と出会った。できるならスキボタン連打したいくらい。 私が休職を開始したのが2020年9月25日なので、この方はその1週間ほど前の出来事をつづられている。 実家から一人暮らしの家に戻ってきたとき、そこにあったのは休職前の自分からの手紙で...という話。 とてもとても共感したので誠に勝手ながら引用させていただいた。 この話にインスパイアされて、私がnoteとは別につけ