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40代-50代におすすめ、結果が出やすいリスキリングの進め方

こんにちは、人材育成コンサルタントの柏倉です。今日は自分のリスキリング体験をもとに、40代-50代のリスキリングの進め方について考えてみたいと思います。


リスキリングはグローバル共通の経営課題

「リスキリング」は日本企業だけでなくグローバル企業でも大きな経営課題のひとつとなっています。大学やオンライン学習プラットフォームと連携して自社独自のリスキリング・プログラムを全社的に展開している企業も少なからず見られます。そうしたプログラムでは、ベテランから若手まで年齢を問わず、すべての社員に学びの機会を提供しています。

(参考: 富士通リスキリング・プログラム)

(参考: AT&Tリスキリング・プログラム)

リスキリング・プログラムに臨む姿勢は、社員の年齢によって異なります。20代-30代であれば、自分の現在の職務や能力にあまりこだわらず、これから求められるスキルとのギャップが大きいものから優先的にリスキリングを進めているのではないかと思います。

一方で、わたしのように40代-50代であれば、現在の職務や能力を前提として、保有スキルのアップデートにより、これから期待される水準とのスキルギャップを埋めるリスキリングに取り組んでいるのではないかと思います。

リスキリングは要件から逆算する

いずれの進め方でも共通しているのは、「これからの会社が期待する目的や水準があり、その要件とのスキルギャップを埋めていく」という考え方です。会社主導ではなく個人主導で新たなスキルを学ぶ際にも、要件となる目的や水準は自分で設定します。将来の要件として目的・水準があり、そこから逆算して現状の能力とのギャップを見極め、そのギャップを埋めるために学ぶ。きわめてシンプル、わかりやすいロジックです。

わたしもそうしたロジックのもと、わざわざ苦労して数年かけて学び、人材育成に関する博士論文を執筆し、博士号まで取得しました。

(参考: リスキリングで忘れられがちなこと、しかし大事なこと)


本当にそうなの?

しかし、こうしたリスキングの見方を改める体験をこの一年ほどでしました。テクノロジー・ディレクターの志村さんがLinkedinに投稿されていた素敵なショート動画に反応したことがきっかけで、志村さんに最近のデジタル事情のあれこれを教わるというデジタル・コーチングを昨年の3月からしていただくことになりました。

(参考: テクノロジー・ディレクター志村さんのつくられた動画)

そこには最初から明確な目的や水準があったわけではなく、だからこそ埋めないといけないギャップもなく。あるのは、なんとなくショート動画作れたら楽しそうだなあという曖昧な興味だけでした。そこから「今はこんなサービスがあるんですよー」とか、「このサービス使ってこんなことやっている人もいますよー」など、目的がないながらもいろいろと紹介頂き、「こんなことやってみたらどうですかねー」との励ましを受ける中で、昨年8月にはオンライン学習プラットフォームUdemyで人材育成に関するオンラインコースを作成し、その内容をもとにこの8月にはキンドル出版をするところまでたどり着きました。

(参考: だれでも使える6つの人材育成スキル)


2つのリスキリングから得られるもの

数年かけて目的から逆算して博士論文を書き、この一年は興味から積み上げてデジタル出版したわけですが、両方やってみた結果、リスキリングに関してはどっちのアプローチもありなんじゃないか、というように考え方が改まりました。
 
一番の発見は、「この二つでは得られる達成感がかなり違う」ということです。博士号をとれたのはもちろんうれしいですし大きな達成感なのですが、どこかで既視感が。

一方、キンドル出版ができたのはプチ達成感ではあるのですが小躍り感が。たとえるなら、子供のころに逆上がりできたできたときみたいな喜びっていうんでしょうか。決して偉業とはいえず、できる人はたくさんいるけれども、なんか自分に誇らしい、みたいな。


40代-50代におすすめのアプローチ

私のように50歳も近くなると、いまのキャリアの最終的な着地点もほぼ見えている状態かと思います。また、仕事を通じてそれなりの達成を遂げてもどこかで既視感がある方もいらっしゃるのではないかと思います。

そうした方こそ、あれこれ目的は考えずに、まずは「なんか楽しそう!」という興味から出発し、なんとなく積み上げる形でプチ達成感を獲得するリスキリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
自分リスキリングについては続けていますので、またどこかで続報を!
最後まで読んで頂きありがとうございます!


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