やさいづくり備忘録:さむいさなかに春をかんじたのかはだか麦が伸びてきた
(2024.2.12加筆)
はじめに
8年まえの記録から。当時、ふと麦を育てたくなった。えらんだのは実ったあとの脱穀の手間と、この土地への相性をかんがえて比較的あたらしい品種のはだか麦。
そだてたようすを記す文面からはじめて播種したときの試行錯誤の状況や期待感などがわかる。文章はほぼ当時の記録のまま。
観察していると
散歩で麦を見てきました。遠くからながめてもこの一画の若葉の緑が美しいです。晴天の陽ざしのなかで、若葉色がかがやいています。
ここに蒔いたのは倒伏しにくいみじかめの麦。ここは海風がそこそこあたるなだらかな起伏のある丘の海にむかうはたけ。冬には山をくだる北風をクリの木がさえぎり気にならず、ごくたまにふくのは雨のまえの内湾の海をこえてくる東風です。そこで出穂しても背の低めの品種にしました。
よく見るといくつも分けつして芽が伸びはじめました。葉も伸びて一株からたくさん出ています。マルチ用にのちに植えた場所の麦とくらべると生長が旺盛です。秋から植えると根の張りがいいようです。
ようすをみつつ
追肥はしていませんがこのままようすをみようと思います。はじめての種類なのでなにごともわからないことが多く、迷ったときは何もしないということにしています。
やさいは子苗までの時期をのぞき、それ以降はむしろほっておいたほうがたくましくそだつようです。そのため基本的にあまり手をかけないようにそだてています。
麦とはいえ草姿ははたけのまわりのイネ科の雑草とさほどかわりばえしません。周囲のイネ科の雑草がこの時期に葉を上むきに伸ばしはじめたのが合図なのか、この麦苗もさかんに分けつして葉を上にしっかりむきはじめています。
穂が出るのはもうじきか
この麦の穂がもし実れば生け花用に乾燥させて使うことを考えています。のこりは家で作るパンに混ぜてみようと思います。きっと香ばしい麦の香りがするでしょう。
つい最近まで両親の住む家の納屋には木製の唐箕(とうみ)がありました。昭和のなか頃までは脱穀に使っていたそうです。それがどういうわけかつい最近まで納屋のいちばんおくにあったのですが、わたしが麦をつくろうと思いたち、「そうだ、唐箕があったはず。」と納屋に向かうと、父が「このあいだ処分した。」との返事。
脱穀の必要な陸稲か麦をつくろうと思っていたので、唐箕をつかおうとしていた計画はもろくもくずれさりました。
おわりに
そこで、脱穀いらずで原麦でたべられるはだか麦をえらび、機械いらずでそだてられると奮発して新品種の麦をえらんだのでした。
さて、無事に出穂するでしょうか。たちあがりはじめた麦の苗のこれからが楽しみです。
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