崩壊しつつあり家から外に放出されそうなプラスチック類をまとめてかたづけた
はじめに
昨年の引越し前のこと。めったに見ないテレビで。マイクロプラスチックの問題をとりあげていた。なぜこれほど環境中に散らばってしまったのか。これ以上散逸させないために各自でなにができそうかを紹介していた。
そのなかで予想しなかったことがとりあげられていた。
きょうはそんな話。
家から離れる
昨年の引っ越しまえにすんでいた家は中山間地の谷あいにある。そこはあきらかにヒトの住むエリアより圧倒的に山々のほうが広い。これ以上の宅地開発はしたくてもできない場所。
もと住んでいた家は行政から「ここは危険だから住まいないほうがいいよ。」の場所に指定されてしまった。もちろん家を建てたのち。市内でほかに住居を建てるならば補助するという。よほど危険な場所なのだろう。
たしかにこれまでごく近くの3か所がくずれ、1度はほんの瞬間の時間差で巻きこまれそうになった。いま歩いた後ろがドサッと幅5m、高さ10mほどくずれた。自然の猛威をじゅうぶんすぎるほど思い知らされた。
もはや住むべきでないと覚悟がつき引っ越したのが昨年の夏。床を磨き、釘を1本も打たずにだいじにした家だったのに。
そんな場所で
うしろ髪を引かれつつ引っ越しに向けた作業にあたりつつ、長年住むあいだに知らず知らずのうちに環境へダメージを与えていたらしい。それは庭でつかうプラスチック類。たしかに庭さきに置いたままだと気づいた。
とくにプランター。陽にあたり劣化すると粉をふいたようになり、パリパリと割れてしまう。それから玄関マット。土やホコリを入れまいと玄関さきに敷いた。長年のあいだにこまかく割れてこなごなに。庭で使う用具にプラスチック類がふんだんにつかわれている。
これらは長年のあいだ放置するうちに土に還るものとばかり思っていた(科学者なのに)。わたしたちが生きる程度のごく短い時間では分解しづらく、長年にわたり環境中に残留しがちと知った。太平洋の沖合ですら大量のマイクロプラスチックが見つかるという。
ということは
もちろん、環境中にひろがるということはそこで暮らす生きものたちにとり無関係でいられるわけでない。自然環境での生きもの、つまりわたしたちヒトをふくめた生きものが体内に多くのマイクロプラスチックをかかえるとわかってきた。
いつなんどき体内で何をひきおこすかよくわからない。まだそれほどよくわかっていない存在といっていい。ちなみにプラスチックは望む性質を求めるため製造時に可塑剤などいくつかの化合物をふくむ。
ニンゲンのつくったものにちがいはない。これまでさまざまな人工物が環境中にひろがり、いろいろな影響をヒトをふくめた生きものに与えてきた。まだ気づいていないことだっておそらくありそう。そのなかでくらしていることはあきらか。
おわりに
せめて気づいただけでも実践しようとその番組を見終わってすぐに庭をかたづけた。けっこうとりちらかしていると気づいてはずかしくなった。あきらかに環境へひろげてしまった。
これだけでない。この何倍、いや何十倍も車を運転したり、電気をつかったりで環境への負荷をわたし自身が与えつづけている。それは例外でない。自覚したからにはもう一度わがふりを省みつつある。
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